ホスト界の帝王ROLAND 他人を傷つけないスタンスでブレイク

1月17日(金)16時0分 NEWSポストセブン

「名言」が若者に人気(時事通信フォト)

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 いわく「世の中には2種類の男しかいない。俺か、俺以外か」「生きてることが社会奉仕」「人間は酸素を吸うと二酸化炭素を吐くらしいが、俺は酸素を吸うと名言を吐いてしまう」……。“ホスト界の帝王”ことROLAND(ローランド)の名言の数々が、若年層を中心に大きな支持を集めている。


 歯の浮くようなフレーズに加えて華麗な金髪とたくましい肉体、「避妊」のために装着しているというサングラスなど、フィクションの世界から飛び出してきたような強烈なキャラクターで“ローランダー”と呼ばれる熱狂的なファンを量産。2019年3月に刊行された初の著書『俺か、俺以外か。 ローランドという生き方』(KADOKAWA)は増刷を重ね、15万部超のヒットを記録した。


 現在はホストとしては第一線を退いているものの、タレント・実業家として各メディアに引っ張りだこ。“ホスト界の帝王”という仰々しい肩書きが示すように、大小のホストクラブがひしめく歌舞伎町で名をあげたROLANDだが、現役時代の力量はどれほどのものだったのだろうか。業界に明るいホスト専門誌の元編集者A氏は、以下のように語る。


「近年の歌舞伎町には、ROLANDよりも売上金額や指名本数が多いホストも存在します。とはいえ、プレイヤーとしてもトップクラスの実力があったことは間違いありません。ホストが売上記録を狙うときの常套手段である売掛(ツケ)を自ら禁じていた点も、プロ意識の高さを感じさせます。そもそもあまり数字に固執するタイプではなく、あくまでもSNSやメディアを用いたセルフプロデュースを重要視していたようです」(A氏、以下同)


 かつては「東城誠」という源氏名を用いていたROLAND。前出のA氏によると、思わず二度見してしまうようなド派手なルックスや、突き抜けた“オレ様キャラ”は東城誠時代に確立されていったのだという。当時から人気ホストとしての地位を手にしていたものの、2017年に突然「ROLAND」に改名した際には冷ややかな声も少なくなかったそうだ。


「歌舞伎町でも“変わった人”として有名だったので、業界関係者は『またなんかやってるよ』くらいの反応でしたね(笑)。当時働いていた店舗の経営陣が主導した改名ということもあってか、本人も最初はROLANDという源氏名がしっくりきていなかったようで、親しい先輩ホストに『マジで後悔してます』と嘆いたこともあったとか。それが今ではベストセラーに冠番組ですからね。結果的にROLANDという突拍子もない名前が、特異なキャラクターと絶妙にマッチしたのかもしれません」


 現在のROLANDのイメージが、ナルシシズムを極限まで煮詰めたような彼ならではのパワーワードによって形成されたことは間違いない。バラエティ番組やSNSでの発言をそのまま受け取ると傲岸不遜な人物のようにも思えてしまうが、A氏は「実際に会うと、とても礼儀正しくてストイックな人ですよ」と明かす。


「スパルタで有名な帝京高校のサッカー部に所属していたことも影響しているんでしょうね。ROLANDの名言のほとんどは、一般常識から逸脱した自分をネタにして、なるべく他人を傷つけないというスタンス。頭の回転の速さはもちろん、周囲への気配りを欠かさないタイプだからこそ、多くの人の心を掴めたんだと思います」


 たしかに「俺の吐く息は空気清浄機よりも綺麗」「酒に酔えないなら自分に酔えばいい」「明日もROLANDでいられますように」など、数え上げればキリがない“ROLAND語録”だが、直接的に他人を傷つけるような内容は見受けられない。SNSで繰り広げられるファンやアンチとの交流も、もはやユーモアセンスを競う大喜利のような様相を呈しており、二流三流のタレントが陥りがちな“炎上芸”とは一線を画するものだ。


 過剰なまでに自分を持ち上げる言動の一方で、フジテレビ系『ダウンタウンなう』出演時には家族とのエピソードをユーモラスに語り、著書でも「食事は1日にコンビニのパンひとつだけ」と下積み時代を回想するなど、等身大のパーソナリティを明かしているROLAND。どこまでもポジティブで自信家な一面と、人間味あふれる素顔のギャップも、“ローランダー”にとってはたまらなく魅力的なのかもしれない。


●取材・文/大木信景(HEW)

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