「“病院なら薬が安くつく”という考えを見直す必要がある」 患者だけでなく医師側のリテラシーに課題も?「最新情報をインプットしていない」

2025年1月18日(土)16時0分 ABEMA TIMES

 “パネリスト全員が結果を出している経営者”という実験的トーク番組、ABEMA『For JAPAN #39』が1月17日に放送。1月は「日本の医療を経営せよ」をテーマに、「『医療』を知らないで平気な国民たち」という問題に切り込んだ。

【映像】経営者のボイス「コロナでバレた」

 株式会社イズの名越生雄代表取締役は「胃薬やかぜ薬を買うより、病院に行くフローが当たり前になっている」と指摘。「ドラッグストアで薬を買うよりも、病院のほうがはるかに安い。この“安くつく”という考え方を根本的に直していかなければならないと思う。勉強することを放棄し、健康寿命を短くすることにつながっていて、それが医師会を守る一端にもなっている」との考えを示す。

 一方、株式会社BA4の植松正太郎代表取締役CEOは「ドクターの知見の低さも目の当たりにしてきた」という。「製薬会社の薬をどう医療従事者に使ってもらうかを考え、いろいろなドクターにインタビューしたが、飲み合わせが間違っていたりする。(医師免許は)1回取ればずっと維持され、最新の薬の情報をインプットしない人もいる。そのリテラシーをどう担保するのかも重要な視点だ」と問題提起した。

 これに医療法人メビアの鈴木高佳理事長は「本来は複数の科にまたがる人の飲み合わせも把握しなければいけないが、“自分の専門領域の他は知らない”というふうになっている所が実際は多いと思う。新しい薬を勉強せずとも仕事ができていってしまうようなこともあるかもしれず、アップデートしながらの診療が必要だ」と述べた。

 植松氏は「短期でなんとかなってしまう問題はあるが、結果的に本人たちが割を食うことになるのでは。今の時代、口コミに書かれることもあるし、そういう所は中長期なら廃れていくと思う」と警鐘を鳴らした。

ABEMA TIMES

「病院」をもっと詳しく

「病院」のニュース

「病院」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ