“空手全国3位”の就活生に一流企業が難問「人の人生を変えたことはありますか?」
2025年1月18日(土)13時10分 ABEMA TIMES

超一流企業vs超優秀学生の疑似就活バラエティABEMA『キャリアドラフト シーズン2 #1』が1月17日に放送。出演した学生が、空手の経験を通じて培った継続力と課題解決能力を中心にプレゼンテーションを行い、高評価を得た。
同番組は、事前面接を勝ち抜いた15人の学生が、服装・プレゼン形式はすべて自由にステージ上で2分間の自己PRを実施。26新卒を対象に行われる今シーズンは企業がリニューアルされ、面接官を務めるのはなんと超一流企業の実際の人事担当者たち。12社14人による7分間の質問タイムを設け、自社の新入社員の平均を5と仮定して10点満点で採点する。学生にとっては、どんなプレゼンが企業に響くのかがわかる絶好の舞台だ。
立命館大学の中田蓮也さんは、3歳から現在まで続けてきた極真空手の経験を基に、結果を出すまで諦めない「継続力・忍耐力」と、「課題解決能力」について語った。小学3年生から5年生まで全く勝てなかった経験から、自身の弱点を分析し、柔軟性とコンビネーションを重点的に練習。結果、小学5年生で全国大会に初出場し、中学2年生で全国大会3位に入賞したことを紹介。これらで得た2つの力を活かし、企業に入社後は1年目から戦力となり、さらなる成長の起爆剤になると熱弁した。
■難しい質問「人の人生を変えたようなことはありますか?」
森本浩太(三井ホーム株式会社 人事部 人材開発グループ):営業職には負けず嫌いという要素は必要だと思うんです。他人との成績で比べた時の負けず嫌い、もしくは自分自身が設定した計画に対する負けず嫌い、どちらがより強いと思われますか?
中田:やはり自分に勝つことだと思っております。自分が設定した目標に一直線に突き進んで、ここまでやってまいりました。
岩根拓也(日本航空株式会社 業務企画職):チームワークの部分で経験されたことはありますか?
中田:大学内に学生団体がありまして。その中で、新入生の親交を深めるための企画をチームで考えました。例えば、「自己紹介ゲーム」といって、ただその場で自己紹介するのではなく、5個の項目のうち1つは嘘をつきます。すると、「あの嘘をついていた子だ」という感じで覚えてもらえ、その後のクラス運営もうまくいったというような経験があります。

大口一仁(株式会社みずほフィナンシャルグループ 人材戦略推進部 採用チーム 次長):空手全国3位、大変すばらしいと思います。逆に、2位の方を採用したほうがいいかというと、そうではないと思うんです。中田さんが3位になるまでの道のりが重要だと思うんですが、そこで何か成し得たことを還元するべく、周囲に働きかけて、人ひとりの人生を変えたようなことはありますか?
中田:現在でも空手をやっていて、選手としてではなく、指導者として活動しております。その教え子の中にはプロを目指すような子もいるので、自分が学んできたことを還元して、ゆくゆくはプロになれるように手助けしていきたいと思っています。
松島征吾(Zenken株式会社 取締役 人材戦略統括本部長):課題解決能力について、直近で直面した課題、そしてそれをどう乗り越えたのか、解決したのか教えてください。
中田:私自身、1つのことを多くやってきた経験はあるのですが、新しいことにいろいろ挑戦する機会があまりなかったように思います。大学に入学してからは、新しいことにどんどん挑戦していくような生活を続けてまいりました。この『キャリアドラフト』に出させていただいて、自分を売り込むという経験ができているのは、大学生活の中で一番成長した部分かなと思っております。
古舘:キャンパスライフにまつわることと、キャリアドラフト、そして就職。ちゃんと立体的に構成してつなげているじゃないですか。
松島:いいですね。ただ、課題をランキングして、ちゃんと今の課題を明確に教えてほしかったなと思いました。
■「臨機応変に対応できる能力はすごく高い」
企業の採点は、下が4点から、上は8点。「8点」をつけた日本航空は「すごく堂々としていて、いろんなことに動じない度胸をすごく感じました。客室乗務員はいろんなことが機内で起こるので、それに臨機応変に対応できる能力はすごく高いのかなと思い、8点をつけさせていただきました」とコメントした。