レイフ・ファインズに“やりすぎ”と止められた!?『キングスマン』最新作、話題の激戦シーン秘話
2022年1月18日(火)14時0分 シネマカフェ
中でも注目を浴びているのが、「ハリー・ポッター」や「007」シリーズで知られる英国を代表する俳優レイフ・ファインズと、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」『アメイジング・スパイダーマン』のリス・エヴァンスの共演シーン。
レイフ演じるオックスフォード公は闇の狂団がしかける世界大戦を止めるため、世界を股にかけ戦う中で、かつて歴史上に実在した“不死身の怪僧”ラスプーチン(リス・エヴァンス)と戦うことに。激戦が繰り広げられるかと思いきや、英国貴族にラスプーチンが襲い掛かり、コサックダンスを取り入れた異様なバトルを繰り広げており、一度観ると忘れられない強烈なシーンが炸裂。観客の注目を集めるそのシーンについてマシュー監督は「あのシーンを書くのは最高に楽しかったよ」とふり返る。
「ラスプーチンのシーンを書いてレイフに読んでもらって、『えええ?これはやり過ぎなのでは?』って言われたことが何度かあったくらいだったからね」と、実は当初レイフに見せた内容は“やりすぎ”と却下されたと激白。レイフと会話を重ねながら完成させたシーンについては「2人が共演しているシーンでは、2人がいかにその台詞を演じるのかを見ていて本当に魅せられてしまったんだよね。脚本に書かれている以上のレベルまで2人が持っていってくれたから」と2大俳優の見事な演技を大絶賛。
「2人がどちらの役でもできるんじゃないかと思えるような瞬間すらあったんだ。良いバトルでも繰り広げているような感じで、例えば、ポール・マッカートニーとジョン・レノンがお互いにギターリフを弾き合って、偉大なる曲を作り上げている瞬間を見ているような気持ちにすらなったんだ」と、レイフとリスの確かな実力によって、お互いが自身のキャラクターの魅力を見せつけあうようにバトルを繰り広げる監督自身も衝撃を受けるほどのシーンに仕上がった。
そんな衝撃的なシーンを繰り出すラスプーチンはじめ、マタ・ハリやハヌッセンなどかつて歴史上に実在した人物を登場させ、スパイ映画×歴史の新境地に挑戦したマシューは「今回はこれまでにできなかった映画作りを探求できた。僕はいつもシリアスな映画や人間ドラマに惹かれてきた。自分ではそういう映画を観るのを楽しんできたけど、でも実際作るのは、少し怖かったんだ」と胸の内を明かす。
「僕が得意としている能力ではないと思ったからね。だけど、今回それを自分なりの安全な世界の中で挑戦できたんだ。それがすごく良かった。自分の可能性を広げてくれたと思うし、今回学んだことがたくさんあった」とコメント。マシュー監督にとっても新たな境地となったようだ。
『キングスマン:ファースト・エージェント』は全国にて公開中。