60分拡大スペシャルはカオヘ+カオチャだった! シリーズファンにうれしい『CHAOS;CHILD』第0話&第1話レビュー

1月18日(水)13時0分 おたぽる

アニメ『CHAOS;CHILD』公式サイトより。

写真を拡大

STEINS;GATE』などで知られる科学アドベンチャーシリーズ。その第1作『CHAOS;HEAD』(カオヘ)の続編、『CHAOS;CHILD』(カオチャ)のテレビアニメが放映開始となった。原作ゲームも評判が高い本作。本稿では、良作の期待が持てるアニメ版『CHAOS;CHILD』を科学アドベンチャーシリーズファンがレビューしていく。

……って、初回放送は「60分拡大スペシャル」ということで、最初の1話でどこまで描かれるのかと思えば……いきなりの不意打ち!

「その目! だれの目!」

 カオヘじゃないですか!!!

 この言葉、ファンタズムのFESが言っていたりする印象が強かったから、今回のような、みんなで叫ぶような言い方に若干違和感はあったが、シリーズのファンとしては、熱い出だし。そう、今回の放送の半分は、第0話「CHAOS;HEAD」として『CHAOS;HEAD』のダイジェストが放送されたのだ。

 第0話では、「ニュージェネレーションの狂気」(ニュージェネ)と呼ばれる一連の猟奇的事件の発生と“渋谷地震”発生までの物語が描かれた。

 メガロマニアックス関連の話がなかったのと(おそらく、これを出してしまうと、『CHAOS;CHILD』の“ネタバレ”になってしまうからだろうが)、ヒロインが咲畑梨深、西條七海、蒼井セナしか出てこないので、脳内でシーンを補完しながら、カオヘの物語を思い出す感じだったが、これは初見の視聴者には親切だったのか、不親切だったのかは分からないところだ。
ただ、この第0話は、2008年に放送されたアニメ版『CHAOS;CHILD』の再編集版ではなく、完全新作というのがファン心をくすぐる。

 カオチャのストーリーが、ニュージェネの事件が発生した日と同じ日に、再び猟奇的で不可思議な事件が起こるということもあり、今回のカオヘダイジェストでは、アニメ版では描かれなかった「美味い手」もしっかり描かれているのがうれしいところだ。

 また、ラストの“渋谷地震”が起こる場面では、『CHAOS;CHILD』の主人公、宮代拓留も渋谷にいることも描かれている。筆者的には、エンディングにいとうかなこが歌う「Find the blue」が流れたのも熱かった!

 カオヘの復習が終わると、いよいよ『CHAOS;CHILD』本編、第1話「情報強者は事件を追う」がスタート。“渋谷地震”から6年後の2015年が舞台だ。

 物語は、宮代拓留が部長を務める新聞部の描写から始まる。宮代拓留は何か事件を追っているらしい……って、すでにアニメ版では「ニュージェネレーションの狂気の再来」と呼ばれる猟奇的事件の第一の事件「こっちみんな」と第二の事件「音漏れたん」が起きてしまっているとは……。

「こっちみんな」の現場写真を押さえていた宮代拓留。彼は、一連の事件がニュージェネと同一の日に起きていることに気づき、ニュージェネ第三の事件が発生した9月29日の今日、第三の事件が起こるのではないかと予測する。

 そして、ラブホテル街に警察がいることを知り、ヒロインの一人、尾上世莉架と一緒に、事件現場に乗り込むと……そこは第三の事件「回転DEAD」の現場だった!

 回転ベッドの上で、天井から貼られたロープによって、首が締め上げられもげ落ちる描写は、かなりえぐい。グロテスクな描写は、さすがカオチャだ。

 さらに物語は進み、撮影した「回転DEAD」と「こっちみんな」の現場に、“力士シール”が貼られていることに気づく、主人公。

!? よく見ると、この“力士シール”、原作ゲームとデザインが違う! これは何か意味があるのだろうか?

 そして、翌日。「回転DEAD」の現場に居合わせた有村雛絵と生徒会室で対面するシーンまでが、今回の第1話。そのほかにも、事件を追っている神成岳志刑事の描写もところどころに入っており、信用調査会社「フリージア」の百瀬克子、久野里澪も第1話に登場。主要な登場人物を第1話にすべて出した構成になっている。かなりゲーム序盤を詰め込んだ、引きのある見応えたっぷりの内容だったと思う。

 筆者的に面白かったシーンは、生徒会室で宮代拓留が有村雛絵に話しかけるシーンだ。ゲームだと宮代拓留の視点から描かれているので、緊張していていっぱいいっぱいの心情が伝わってくるのだが、アニメは第三者視点。端から見ていると、こんな感じだったのかと、そのコミュ障ぶりがなかなか。演じている松岡禎丞の裏返って震えた声が光っていた。

 次回予告はなし。次はどこまで描かれるのか、楽しみが募る。そして、ゲームはシナリオにボリュームがあるので、1クールなのか、2クールやるのかも気になるところだ(Blu-rayとDVDが全6巻らしいので、1クールっぽいが)。

 ともあれ、しっかりした原作があり、これまでの科学アドベンチャーシリーズのアニメもしっかり作られていたので、今回の『CHAOS;CHILD』も安定して見られることは確かだろう。次回も期待大だ。
(文/桜井飛鳥)

おたぽる

この記事が気に入ったらいいね!しよう

科学をもっと詳しく

BIGLOBE
トップへ