名古屋一家殺人 自殺長女の被災地犬猫ボランティアは火の車

1月18日(金)7時0分 NEWSポストセブン

 愛知県小牧市の山中で13日、早川充益(みつえ)さん(享年39)が首を吊って亡くなっているのが発見された。


「充益さんがはいていたパンツのポケットには本人が乗っていた車の鍵と若干の小銭、あとは犬の写真等が入っていました」(捜査関係者)


 その前日の12日、名古屋市西区にある彼女の自宅で、同居していた不動産会社社長で父の澄雄さん(享年68)と母・律子さん(享年64)、母方の祖母・靜枝さん(享年84)が何者かに殺害されているのが発見された。律子さんと靜枝さんはネクタイで首を絞められ、澄雄さんはタオルで首を絞められた上に、頭を数回漬物石ほどの大きさの石で殴られていたという。


 50年近く続く不動産会社を営む早川家。澄雄さんが社長を務め、充益さんと長男(35才)が手伝っていた。


「早川さんは有名な資産家なんですよ。あんなにお金持ちなのに、あの家の人たちは誰もえらぶらない。ブランド物も持たず、ぜいたくもしていなかった。そんな両親に育てられたから、充益さんも飾り気がなくて、近所の人にも丁寧に挨拶する真面目なお嬢さんでしたよ」(早川家を知る人)


 充益さんが何よりも大切にしていたのが、愛犬・幸太郎だった。あるブログで、里親募集をしているのを目にしたのが幸太郎との出会いだった。


「その子は飼い主から見捨てられた捨て犬だったんですが、そのまま飼い主が見つからなければ保健所に送られてしまうと思った彼女は、すぐに引き取ることを決めたんです」(前出・知人)


 そんな彼女には、東日本大震災の原発事故で置き去りにされた多くの犬猫たちの命も愛しく大切なものと映ったようだ。


「充益さんはいても立ってもいられず、すぐにボランティア団体を作って、現地に通うようになりました。犬や猫に餌をあげたり、引き取って治療を受けさせ、自分のブログやペットショップなどで里親を探す活動を始めたんです」(充益さんの知人)


 しかし、被災地に足を運ぶ度に増えていくペットたち。餌代や医療費はかさみ、募金で得た費用では到底足りなかった。団体の収支報告によると、毎月ほぼ50 万円程度の赤字。彼女の昨年12月14日付のブログには、「車1台買える」までに膨らんだ団体の赤字をなげく様子が綴られていた。


「充益さんはよく、“私がちゃんとしてないから収支が合わない”ってこぼしてました。足りない分は彼女の自腹だったんですよ。でもそれも底をついてきたみたいで…。たぶん食費も削っていたと思いますよ。亡くなる前の彼女は、かなり痩せていましたから」(前出・充益さんの知人)


 さらに、家業についてもこんな話が。「澄雄さんは商売上手な人だったんですけど、最近は会社のほうがうまくいってないという噂を耳にしました…」(前出・早川家を知る人)充益さんの部屋からは「犬をよろしく」など自殺をほのめかすような手紙が遺されていた。


※女性セブン2013年1月31号

NEWSポストセブン

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