NHK『サラメシ』番組舞台裏をスタッフとメシ食いながら聞く

1月18日(月)7時0分 NEWSポストセブン

NHK『サラメシ』のホームページ

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 働く人々のランチを通して、仕事へのこだわりや人生の一端を垣間見る『中井貴一のサラメシ』(NHK総合・毎週月曜22時55分ほか)が人気だ。


 俳優・中井貴一さんのテンション高めでポップなナレーション、取材される人とスタッフとの掛け合いが楽しくて、一度見るとやめられなくなる番組。今回、同番組のスタッフとのランチの会が実現。番組の舞台裏にグイグイ迫りました!


 この日の舞台は、東京・神保町。『サラメシ』ディレクターの大沼奈保子さんと、小林瞬さんが編集部にやってきた。本誌スタッフの“編集部メシ”に、ほぼ毎週登場している『源来酒家』での「さし飯」。さて、どんな話が聞けるやら——。


小林:うわ〜、のどがかわく(と、席に着くやいきなりコップ1杯の水を飲み干し…)。番組で「さし飯」(街行く人たちにスタッフが突然声をかけて、一緒にランチをするコーナー)をする相手のかたも、水をよく飲むんですけど、やっぱり緊張するんですね〜。水、大事。


大沼:普段取材する側なので、“される側”ってこんな感じなんですね。すごく緊張しています。「さし飯」って嫌かも…(苦笑)。


小林:「さし飯」も今は番組の認知度が上がってきて、立ち止まってくれるようになりましたが、始まった当初は50人に声をかけてやっと1人話を聞いてもらえるくらいだったんですよ。


——のっけから失礼な質問かもしれませんが、「さし飯」は本当にその場で直談判してるんですか?


大沼:はい、もちろんです。企業などに行く場合は事前に取材させてもらっていますが、「さし飯」はロケ当日、直談判です。必要なのは、運と度胸です(笑い)。


——それは大変ですね! 私たちは事件現場からレストランや企業、はたまた芸能人のスキャンダル取材まで、週刊誌の性質上、何でもやりますが、何年やっても緊張しますし、いつも1回きりのぶっつけ本番。取材の時に気をつけていることはありますか?


小林:自分が現場で面白いと思ったり、疑問に感じたことを素直に取材相手にぶつけることでしょうか…。自分も画面に出ている分、素直になるってとても恥ずかしくて、だからいざ取材相手と対面すると緊張して、当たり障りのない質問ばかりして沈黙を埋めることに一生懸命になっちゃうことが多くて。


——(ここで店員の人が登場。みんな好きなメニューを注文した上で)働く人たちのランチと仕事に密着する「○○さんに昼がきた」は、どうやって探すんですか。


大沼:ネットや雑誌で気になった人や仕事を見て、「この人はどんなランチを食べているんだろう」という単純な興味からが多いですね。



——印象的だったランチは?


大沼:最近だと、大手自動車メーカーの工場の社員食堂が印象的でしたね。何でも“毎週金曜日はカレーうどんが出る日!”だそうで、伺ったところ、「カレーうどんを食べると汁が跳ねるでしょ? でも金曜なら作業着が汚れても、翌日が休みで洗濯できるから」と聞いて、なるほど、と。


 取材相手は、車を組み立てている人ではなく、施設管理のかたです。自動車を組み立てるために必要な電気など工場のインフラを管理する仕事だったのですが、彼らがいるからこそ工場全体が回っているワケで、そういう会社を陰で支える仕事って他にもたくさんあるんだろうなって思いました。


小林:ぼくは飲料メーカーの水質調査を取材した回です(1月18日放送予定)。普段はデスクワークをしているけれど、月1回水源地の山に登って水質調査を行うときのサラメシを取材したのですが、湧き水ポイントにたどり着くまで1日がかりで、毎回、道なき道をひたすら登っていくのですが、ぼくは足ががくがくに。でも、彼らがいるからおいしい水を飲むことができるんだとわかりました。


 実は、会社の中でも彼らの仕事を知らない人もいるみたいで、大手企業ならではの奥深さというか広さを感じました。山道を歩いて一息ついて、持ってきたおやきやおこわをほおばる姿がとってもおいしそうで…。


——(ここで料理がテーブルに)じゃあ、ここからは食べながらどうぞ。


大沼: 番組のテーマは、「ランチをのぞけば、人生が見えてくる」なのですが、まさしくそう。働く人たちの数だけランチはあって、今年5年目になりますが、今までどれひとつをとっても同じものがないんです。


——そうなんですか、それはすごい。


小林:取材に行くと「うちは普通ですよ、何も変わったことはないです」と言われますが、その人たちにとっては日常でも、ぼくたちには驚きの連続で(と、言葉に力がこもる)。


大沼:お弁当でもチカラ仕事をしていて、大食いしそうな男性が、小さなお弁当を食べていて、「新婚で、健康管理されているから、本当はもっと食べたいんですけどね」と、照れながら話してくれたこともあるんですが、“あ〜、愛妻家なんだな”って。


小林:(大きくうなずきながら)だから、カップ麺でもおにぎりでも、その人にとって何かしら物語があるとわかると、不思議とおいしそうに見えるんです。


※女性セブン2016年1月28日号

NEWSポストセブン

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