介護業界で働く北原佐和子 女優との共通点について語る

1月18日(木)11時0分 NEWSポストセブン

二足のわらじを履く北原佐和子

写真を拡大

 小泉今日子早見優など“花の”と冠が付くほど隆盛を極めた1982年デビュー組のアイドルたち。その中のひとりである北原佐和子は、デビューから35年たった現在、女優業もしつつ、介護業界で働いているという。


 * * *

 12年前から介護の現場で働き始め、2014年に介護福祉士、2016年にケアマネジャーの資格を取得しました。


 現在は女優と介護、二足のわらじを履いています。ケアマネジャーとして働くため、昨年6月から研修を受けたり在宅医療の現場に同行したりしていました。そうした中で、医療の知識が必要だと痛感し、この1月には看護学校を受験する予定です。


 1982年に18歳で歌手デビューしたことは、私にとってとても衝撃的な体験で、生きること自体が楽しくなりました。その後、女優へと転身しましたが、仕事がない時などに心にぽっかりと穴が空いてしまって。習い事もしてみましたが、空いた穴は埋まりませんでしたね。


 30代半ばで不安や焦りが強くなりました。芸能界で生きていくにしてもそうでないにしても、先の人生がまったく想像できなくて。


 それで人生について改めて考えた時に、アイドル時代に歌うことで多くの人に喜んでいただき、幸せを感じたことが甦ったんです。過去に出会った障がい者の方のことも思い出し、介護の仕事に挑戦してみようと決心しました。


 女優と介護士、「生もの」という点では似ているんです。例えば舞台に立っていると、感動してくださっている観客の反応をつぶさに感じます。同じように介護でも、利用者さんの思いを感じ取り、気持ちが通じあったなと思える瞬間があり、それが喜びなんです。


 長い間、おぜん立てされたレールの上を走ってきましたが、今は自分で歩む人生を必死に取り戻しています。


●きたはら・さわこ/2007年にホームヘルパー2級の資格を取得して以来、女優業の傍ら介護業界で働く。2014年に介護福祉士、2016年にケアマネジャーの資格を取得。介護をテーマにした講演活動やボランティア活動「いのちと心の朗読会」等を行なう。


※週刊ポスト2018年1月26日号

NEWSポストセブン

「介護」をもっと詳しく

「介護」のニュース

BIGLOBE
トップへ