フジテレビ港社長、緊急会見 女性アナウンサー上納接待「なかったと信じたい」 調査委では自身も調査対象
2025年1月18日(土)4時11分 スポーツニッポン
タレントの中居正広(52)の女性トラブルに関し、フジテレビは17日、同局の対応などを説明する緊急会見を都内で開いた。
港浩一社長(72)は会見で、第三者が入った調査委員会を立ち上げることを発表し、自らもその調査対象になっていることを明かした。16日発売の「週刊文春」では、フジテレビの現役女性アナウンサーが、中居正広(52)のトラブルへの関与が疑われている幹部社員の設定した中居との会食に同席させられたと告白。そういった席での性的接触が常習化しているとの指摘もあり、記者から質問が飛んだが、港社長は「そういうことはなかったというふうに信じたい」「全くないと私は思って信じております」と繰り返した。一方、自身も女性アナを伴う会食に参加していたと伝えられていることには「通常、番組制作活動に伴って出演者や関係者と懇親の場を持つことはあります。これに関しては私も調査対象ですので答えは控えたい」と答えた。
問題の幹部社員と港社長の関係の深さは局内でも有名だ。フジ局員は「この幹部は港社長が最も信頼を寄せている部下の一人。2人が以前から女性社員を伴う接待を繰り返し行ってきたことは社内でも有名」と明かす。別の局員は「仕事や自分の将来を考え、タレントや取引先との会食に自ら出向く女性社員がいるのも事実。ただ、行かなければならないと思っていたのなら問題だ」と語る。
この日の会見でも、港社長は中居の女性トラブルへの幹部の関与について「一切関わっておりません」と何度も否定。その根拠について質問が及び「ヒアリングや通信履歴の確認などを行った」と説明した。
スポニチ本紙の取材でも騒動発覚前から、この幹部社員による「女性アナ上納接待」について組織ぐるみで常習化していたとの疑惑が浮上していた。調査によって、中居のトラブルの入り口に“女性アナ上納接待”が発覚した場合、フジを揺るがす重大事案となる。新たな疑惑の解明も含め、調査委員会の詳細な報告が待たれる。
≪スポンサーから「厳しいご意見」≫会見では報道が出た昨年末まで、番組スポンサーへの事情説明をしていなかったことが明らかになった。女性の人権保護を最優先し、スポンサーへのトラブルの説明は年末年始から動き始めたという。犬竹紳晃常務取締役は「スポンサーさまからは厳しいご意見を頂戴しております。現在、営業で誠心誠意、今ある情報を説明している最中でございます」と説明した。
≪村上総務相「情勢を見守る」≫村上誠一郎総務相は17日の閣議後記者会見で、中居の女性トラブル騒動にフジの幹部社員の関与が報じられている問題に関し「しばらく情勢を見守るしかない」と語り、事態の推移を注視する考えを示した。同局による記者会見については「(今後も同局が)適切に判断、対応していただきたい」とも述べた。
≪説明になっていない≫港社長が「回答は控える」を連発した今回の会見。SNS上では「“回答は控える”ばかりだと何の説明にもなっていない」「具体的な説明がないなら、要請されて仕方なく開いたようにみえる」と厳しい声が上がった。また港社長が「番組の打ち上げや懇親会は自由参加」と答えたことについても、「自由参加だとしても上司から誘われたら断れない」「仕事につながると思ったら嫌でも参加してしまう」「“自由参加”という言葉が便利に使われている」などとする若者の声が相次いだ。