『魔女の宅急便』作者が語る疎開先・山形県長井への思い

1月19日(金)17時0分 文春オンライン


「集団疎開で山形県の長井町(現・長井市)に行ったのは終戦の前の年。わたしが9歳のときでした」


『魔女の宅急便』の作者で児童文学者の角野栄子さんは、当時を振り返ってこう語る。


「上野から蒸気機関車に乗って10時間以上もかかったかしら。上級生が下級生の世話をしてくれるんですけど、親元を離れ、子どもたちだけだから、心細くて。わたしがいちばんの泣き虫だったみたい(笑)」


 それでも地元の人たちは子どもたちをあたたかく迎えてくれたそうだ。角野さんは1年足らずで長井を離れ、縁故疎開先の千葉県へと移ることになったが、いまでも本が出るたび寄贈し、市立図書館が「角野栄子読書感想文コンクール」を主催するなど、交流はずっと続いている。


 最上川の上流に位置する長井市は、江戸の昔から最上川舟運で栄えた“山の港町”。当時を偲ばせる古い商家や洋館がいまも残っている。


 やまがた長井観光局では、まちの魅力をアピールするために様々なツアーを企画してきたが、今回はまち歩きとあわせ、古い土蔵を会場に、角野栄子さんの講演と朗読の会を開催することになった。


 角野さんもいまから楽しみにしているようだ。


「わたしが疎開した年もすごい大雪だったけど、今年は大丈夫かしら。あの頃、わら靴で通った通学路をみなさんにも歩いてもらいたいわね」



INFORMATION

童話作家・角野栄子さんトークイベント&長井市を知るまちなか探訪ツアー

イベント&ツアーは2月10日(土)開催。

日帰り5000円。問合せ やまがた長井観光局 TEL 0238-88-1831

https://smatra.jp/dy/act/okitama/activity-info/other/yamagata/13925/?activityType=product&lang=ja




(「週刊文春」編集部)

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