「ただの萌えアニメでは終わらない」テレビアニメ制作が発表された『放課後のプレアデス』異色のコラボが目指す先は?

1月15日(木)20時0分 おたぽる

劇中の制服を模したコスチュームを着るSUBARU BRZ GT GALS BREEZEら。車と合うね!

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 2011年2月にYouTubeで公開された連作アニメ『放課後のプレアデス』。このテレビアニメーション版の制作が発表された。2013年末に再起動が告知されて以来、久々の展開である。自動車メーカーのスバル(富士重工業)と、アニメーション企画・制作会社ガイナックスのコラボという異業種すぎるコラボが再び!

 この作品、以前のWEB版(YouTube版)の時にも思ったが、一見、本当に自動車メーカーとのコラボなのかというくらい車成分が薄い。主人公たちが車に乗るわけでも車が活躍するわけでもない。強いて言えば、変身に使うステッキにスバル車のフロントグリルを模した意匠が取り入れられてるとか、ステッキの起動音がエンジン音だったりとか。スバルはどちらかと言えば4WDで質実剛健なイメージの車メーカーである。しかし、『放課後のプレアデス』のストーリーは、天然系主人公のすばると4人の仲間たちが繰り広げる秘密の部活動。プレアデス星人が母性に帰るための「エンジン」のかけらを探す、放課後の冒険譚といった、思わずほっこりする物語なのである。

 さて、そんな『放課後のプレアデス』のテレビ版の制作発表会が昨年12月16日に開催されたのでいそいそと覗いてきた。場所はスバル恵比寿ショールーム。会場にはWRXやレガシィ、インプレッサなど、ガチで速そうな車が並ぶ。そんな「俺たちヘリだって作ってますぜ!」というスバル(富士重工業)のたぎる血を慰撫するかのように立っているのがSUBARU BRZ GT GALS BREEZEの4人。しかも着ているのは『プレアデス』劇中の制服を模したコスチューム。あれ、意外と合うじゃん車と女の子、とかほんわかしつつ発表会はスタート。

 最初にステージに登壇したのは、ガイナックスの代表取締役・山賀博之さんとワーナーエンタテインメントジャパンの岡田プロデューサー。WEB版製作の当時はスバルのブランディングイメージのためのアニメを作ろうという話だったが、スバル&ガイナックスという、ものづくりを大切にするというスピリッツでコラボレーションをしようという流れになったのだとか。テレビ化の経緯については、山賀さんのほうから4年前の公開で大きな反響があったので是非ともテレビ化したいということで、さまざまなハードルを乗り越えてようやくの実現となった次第。山賀さん曰く「スバルとコラボして女の子たちが主人公になるアニメというのは意外だったと思う。弊社の『新世紀エヴァンゲリオン』のようにガツンとくるわけではなく、かわいらしい、ふわっとした作品。しかしテレビアニメ化するにあたり、オリジナル作品は時間がかかる。4年や5年はすぐかかってしまう」

 テレビ化に当たってのWEB版との違いについては、メインスタッフもキャストもほぼ同じ、ストーリーもプレアデス星人のエンジンのかけらを探すというのも同じだが、ストーリーやキャラクターの背景がはっきり描かれている点がとちょっと違う。「異世界からの帰還」というのも一つのテーマになりそうだ。

 また「ただの萌えアニメで終わらないようにする」(山賀さん)として、作品を骨太にすべく脚本や重厚な背景美術など、さまざまな方法で工夫をしているそう。WEB版では見えなかった部分を描き、それぞれのキャラを掘り下げるエピソードも用意しているという。元々、ガイナックスのオリジナル作品はキャラが可愛くても、単なる萌えでは終わらないのが身上。美少女アニメと見せかけて努力と根性、壮大な感動SF作品となった『トップをねらえ!』など、毎回見る側の期待をいい意味で裏切る作品を作ってきただけに、期待は高まる。

 さて、ここで発表会は後半戦に。ステージ上には主人公・すばる役の声優・高森奈津美さんはじめ、あおい役の大橋歩夕さん、いつき役の立野香菜子さん、ひかる役の牧野由依さん、ななこ役の藤田咲さんが勢ぞろい。それぞれのキャラクターの魅力と作品にかける意気込みを語ってもらった。

■すばる役:高森奈津美さん

【キャラの魅力】
「WEB版だと少しオドオドした感じで、消極的な部分が目立つ子でしたが、心の強さや行動力など積極的な部分が見えはじめます。テレビ版では、芯が強いみたいなところが新たな魅力かなと思っています」

【意気込み】
「WEB版の時にはデビュー1〜2年目の私がすばるを演じさせていただいて、アップアップしながら収録したのを覚えています。これまで私が培ってきた物を、テレビシリーズのすばるにぶつけて皆さんにお届けしたいなと思います。絶対面白い作品になるので、期待して待っていてもらえればと思います」

■あおい役:大橋歩夕さん

【キャラの魅力】
「一見ボーイッシュなキャラですが、実はかわいい物が好きだとか、"見せない部分がかわいらしい"女の子ですね。WEB版では演出で『部長っぽく』と言われたんですけど、今回はさらに違う面もお見せできます」

【意気込み】
「あおいちゃんの今までお見せできなかった魅力を、良さを引き出せていけたらなと思います。(『放課後のプレアデス』で描かれる)星空が凄いキレイなんです。1話を収録した時から『プレアデスってこうだったなー』というのを思い出して。その良さを皆さんにも知っていただけたらなと思います」

■いつき役:立野香菜子さん

【キャラの魅力】
「ふわっとした天然のお嬢様風の女の子なんですけど、今回監督から『戦隊で言えばキレンジャー』という指示がありました(笑) 大食いで力持ちという要素が加わりましたので、そんなギャップも楽しんでいただけたらと思います」

【意気込み】
「(WEB版から)4年空いたことで、自分も成長できたと信じて、いつきちゃんを演じたいと思っています。楽しんで見ていただけるように頑張りますのでよろしくお願いします」

■ひかる役:牧野由依さん

【キャラの魅力】
「お嬢様だったり頭の回転が速いとか、キャラに幅があるんです。監督に聞いたら『キチンと育てられたお嬢さんが、外の世界で冒険したくなる感じ』って。私にも、子供の頃には(そういう気持ちが)あったかもと思いながら演じさせていただいてます」

【意気込み】
「(その後の仕事で)関係者の皆さんにお会いすると『必ずテレビアニメにします』というお言葉をいただいていて、本当に来春からのテレビアニメ化が実現してうれしいのと同時に、すごい力を持った作品なのだな思っています。こうして戻ってくる場所がある、こんな幸せなことはないので、役に対して作品に対して真摯に向き合って演じたいと思います」

■ななこ役:藤田咲さん

【キャラの魅力】
「WEB版では無表情で変な人だったんですが、監督とお話ししたら、非常に人間でした(笑)。 彼女が何を考えているか、それがななこにとって重要な話になるんです。私にとっては、ななこを追及する旅ですね。顔はきれいなんですけど、難解なキャラなんですよ」

【意気込み】
「ガイナックスの皆さんが本当に大切に大切に温めてきた作品なんですけど、その思いをどれだけ自分たちの力で増幅できるかっていうのをすごく考えながら大切に作っている作品なんですね。春にお届けできるそうなので是非多くの方に確かめていただきたいと思います。アフレコ現場は本当に和気あいあいとして楽しいです! そんな楽しく作っている様が画面の外の皆さんにも伝わればいいなと思いながら頑張ってますので、是非お楽しみに!」

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 WEB版当時は新人声優だった皆さんも、今では人気声優として多くの作品に出演し、多くのファンも楽しませている。スタッフやキャストと共に、新たな作品の成長を今後とも見守りたい。

 こちらは2011年に公開されたWEB版の公式サイト(http://sbr-gx.jp/site/main.php)。まだ見てない人は放送前にチェック!
(取材・文/三木茂)

■『放課後のプレアデス』
http://sbr-gx.jp/

おたぽる

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