TAAF2015の短編グランプリ作品がアカデミー賞にノミネート! 一方、フェスティバルディレクター達の“解任劇”でTAAF2016の開催は?

1月19日(火)16時0分 おたぽる

授賞式@東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)2015

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 1月14日(現地時間)、映画芸術科学アカデミーが第88回アカデミー賞の各部門ノミネートを発表。アニメーション部門では日本からは長編にスタジオジブリの『思い出のマーニー』(米林宏昌)が選出された。

 短編ではノミネート候補の段階から日本作品が見られなかった一方、東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)2015でもグランプリを受賞したロシアの『We Can't Live Without Cosmos』(Konstantin Bronzit)の名前がある。

 本作は2014年の作品で、同年の第15回広島国際アニメーションフェスティバルではノミネートだったものの、翌15年はTAAF2015のほかアヌシー(フランス)、ザグレブ(クロアチア)でもグランプリを受賞の快挙となった。

 アカデミー賞の選考はノミネート候補、ノミネート、受賞といったプロセスを経ている。短編がノミネート候補として勘案される条件の1つに、アカデミー賞の公認映画祭でグランプリを受賞するというのもある。公認映画祭の中でも特に世界4大アニメーションフェスティバルと称されるアヌシー、ザクレブ、オタワ(カナダ)、広島での評価は影響力が大きい。

 それに従うとしたら『We Can't Live without Cosmos』が最も受賞に近いと目されることになる。TAAFは14年から開始されたばかりで公認映画祭ではないとはいえ、アヌシーとつながりを持っている。アヌシー、ザグレブに先んじてグランプリを献じたのは賢明といえるだろう。

 そのTAAFが、なんと次回の開催で揺れている。昨年12月25日、公式サイトにて日本動画協会および実行委員会がフェスティバルディレクター・江口美都絵、テクニカルディレクター・棗田良成、プロデューサー・三上公也の3氏を解任すると公にしたためだ。

 あわせて業務委託を締結していたゴーギャンズ・インターナショナルとの契約を解除している。同社は13年に公開されたサンライズの短編オムニバス『SHORT PEACE』のプロデュースにも参画。その『SHORT PEACE』からはアカデミー賞において『火要鎮』(大友克洋)が第85回にノミネート候補、『九十九』(森田修平)が第86回にノミネートとなったのが記憶に新しい。

 第88回アカデミー賞の受賞発表は2月28日(現地時間)。そしてTAAF2016の会期は3月18日から21日まで。突如として降って湧いた“解任劇”は目下係争中のようであるが、開催まで間もないだけに双方の納得する方向で事態の収拾が図られることを願う。
(取材・文/真狩祐志)

Short Film (Animated) nominee “We Can't Live without Cosmos” (Konstantin Bronzit)
http://oscar.go.com/nominees/short-film-animated/we-cant-live-without-cosmos
フェスティバルディレクター等解任の件
http://animefestival.jp/ja/post/3180/

おたぽる

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