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【コラム】芸能人の噂がお好きですか? — チャン・ウチョル

Kstyle1月20日(日)19時8分

新年を迎えた。ペンで丁寧に書いた年賀状が何通か届いた。心が温まり、さっそく返事を出そうと便箋を探していたら、テレビの芸能ニュースが「ちょっとこれを見て」と点滅した。今から見て。先に見てから書いても大丈夫。早くクリックして。誰かと誰かが熱愛中。捕まった。所属事務所はまだ認めてないけれど、間違いない。この写真を見て。結局クリックは一度では終わらなかった。




だが、RAIN(ピ)とキム・テヒだけではなかった。新年を迎えたからまだ1週間だが、誰かと誰かに対するあれこれは氾濫するほど膨れ上がった。お笑いタレントのキム・ヨンチョルは、アン・ハサウェイに似たOLと良い付き合いを続けているそうだし、ドラマで共演したイ・ジャンウとオ・ヨンソは、熱愛報道後に他番組との関係が絡み合い、多少複雑な状況に陥った。長く付き合っていたユン・ヒョンビンはチョン・ギョンミにサプライズプレゼントをして彼女の顔を涙で濡らしたというし、スポーツスターのパク・セリは6年間交際している恋人がいると明かした。またイ・サンユンとナム・サンミは、先日別れたと両者が認めた。本当に多い。どの様な感覚かと言うと、大統領選挙当時の政治ニュースより多い気がする。



一気になだれ込んだこのようなニュースは、意外な決心を作ったりもする。いわば“禁ニュ”。他人が禁煙と禁酒を決心する時、ニュースを、特に芸能ニュースを断つのだ。しかし、すぐ有耶無耶になりがちだ。手招き一回で惹きつけられ、餌を一回動かすとすぐかぶりつくように、いつの間にかそれを見ているからだ。誰が気遣いのある手を見せたか、誰が親バカなのか、だれが魅力的なスタイルを披露したか、誰が誰と同じ洋服を違う感じで着こなしたのか、誰が誰と一緒に写真に取られたのか、一つ残らず見て、そのニュースに付いている多くのコメントも、一緒に読んでしまうであろう。




韓国の人たちは本当に芸能人が好きだ。(こういうのも何なのだが、僕からしてそうだから)。「そうでない国はあるのか」と言い返されそうだが、その方式において、韓国のように独創的にひどいところも稀だろう。その土台は、とうてい成り立たなさそうな様々なことに基づいている。例えば、パパラッチの報道だけ見ても、それが個人のプライバシーの侵害なのか、ファンの知る権利なのか一貫性がない。事件は頻繁に起こっているが、脈絡はその都度浮かび上がっては消え去ってしまう。一方では私生ファン(サセンペン:芸能人の私生活まで追いかけるファン)がいると言うが、一方では分別のある概念ファンがいる。両者は、もしかすると同じ記事にコメントを書き込んでいるかもしれない。私生ファンは私生ファンらしい“悪い”コメントを書き込み、概念ファンは思慮深い“良い”コメントだけを書き込むのだろうか? それはわからない。



そのような落とし穴をよく掴んで巧妙に利用するメディアは、ありとあらゆる手段を使ってクリック数を増やそうとする。第一に、過激な表現を使う。交際しているようなら、とりあえず“熱愛”、何か見せたと思うと、とりあえず“見せつけ”、意見が違うと“騒ぎ”、何か話すと“暴露”、新しかったり馴染みがないと“異例”、少しでも驚く反応なら“驚愕”……。このように言語は暴れているが、全くニュースのテーマになり得るかどうかについての悩みさえ取り除いてしまったものも数えきれないほどだ。ドラマの内容を記事のようにして「誰かが誰かを暴行、誰かは嗚咽」のようなタイトルを堂々と書き出しているから、もう言うまでもない。このような事態になっているのに、ろ過するフィルターは皆無だ。メディア(社会)であれ、ネットユーザー(個人)であれ、自ら取り掛からない限り誰も手を付けない。僕たちはそれらに、ひとたまりもなく露出されている。




俳優キム・サンギョンは、先日あるバラエティ番組に出演し、俳優の職種はサービス業だと話した。そのため「俳優は観客の上に立とうとしてはならない。人々ともっと話をして、写真も快く一緒に撮らなければならない」と。皮肉にも同じ時期にお笑いタレントのユ・セユンはTwitterで、一緒に写真を撮りたがる一部の人への不満を表した。「どうして写真を撮りたくないと言っているのに、撮ろう撮ろうと言うんですか。どうしてどうして?」また、彼はこう続けた。「身近な芸能人でありたい。写真を撮りたくないと言っても、お互いに理解し合える、そんな仲でありたい。写真を撮りたくないと言ったら気を悪くして、顔をしかめていても写真を撮られる、そんな便利な芸能人の立場が悔しい」2人の話は全く違うように聞こえるだろうか? そうではない。立場は違うかも知れないが、今どのような状況に置かれているかを見せてくれた点では、同じく象徴的だ。また、こんな事まで知るべきなのか?という不快さを呼び込む点でも似ている。




こうなったのには、家族、友達、先生が担当していた役割を、メンター(良き指導者)とか何とかという(個人的には知りもしない)有名人(芸能人)が代わって担当するようになった風土と関連深い。各個人が明確な個人ではなく、ただ遅れてはならないという考え方で群れを作り、その中に属そうという立場がそれこそ大きな流れになってしまった社会を生きるには、自らが個人であるよりは大衆にならなければならないからだ。そこで誰もわかってくれない自分の友達、家族、先生は、自分を世の中に牽引することはできない。誰もが知っている有名人だけが、自分をあちらの世界へ快く導いてくれると信じてしまう。そのため、彼らについて何一つ残さず知り尽くさなければならないのは、情報社会の綱領とも言うべきだ。



ところが、果たしてそうなのだろうか。それは正しいのだろうか。誰が親バカで、誰と誰が交際して別れた。誰が40代なのに20代の肌を見せつけていて、20代なのにたるんだ贅肉で屈辱にあったなど、一体何のためになると言うのだろうか。それを知ることで何がそんなに面白くて、それを知らないとどれほど遅れると言うのだろうか。純粋なふりをして、友達に提案でもしてみようかと思う。「僕たち、芸能人好きはもう辞めない? 新年からは芸能人の話はもうほどほどにしよう。僕の話、君の話をしよう」こうしてでも、無闇になだれ込んでくる芸能ニュースの洪水を避け、どうにかして拒否する権利と知恵を備えてみてはどうだろうか。



このコラムも同じだ。今、この貴重な時間をこの“芸能コラム”を読むことに費やしてしまったなら、今からでも遠い山を見据えてほしい。そして、綺麗な紙を一枚出して、新年の挨拶を書こう。疲れて癒しが必要な現代人、いや、あなたには、それが本当に100倍はためになる。数日後、あなたは、洗いそびれた雑巾のような芸能ニュースの代わりに、温かい心のこもった年賀状を受け取ることになるだろう。




文:コラムニスト チャン・ウチョル


「NAVERコラム - チャン・ウチョル編 -」では、今話題の人物にクローズアップし、コラムニストのチャン・ウチョル氏が執筆。韓国で注目が集まっている人物や出来事についてお届けします。
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データ提供元:アニメキャラクター事典「キャラペディア