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『東京タラレバ娘』ドラマ化で数々の重要な設定を変更したのはナゼ?/第一話レビュー

messy1月20日(金)1時0分
画像: 『東京タラレバ娘』公式HPより
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『東京タラレバ娘』公式HPより

 2016年の視聴率第一位を獲得した連続ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)。「すべての女性にとって幸せ=結婚」「女性は若くなければ価値がない」という昭和の呪縛にメスを入れた内容に、多くの視聴者がスカっとし、賞賛の声が溢れました。

 絶賛大活躍中の星野源と平匡さんのギャップにクラクラするほど、まだ逃げ恥ブームが記憶に新しい中で、「3年後の東京オリンピックを独身のまま迎えたくない!」と恋愛に奮闘するドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)がスタートしました。ネットには「逃げ恥は夢、タラレバ娘は現実」なんてボヤいて落胆している人もちらほら。

 ミーハー心で『東京タラレバ娘』の原作を読んでいるアラサーの筆者としても、言いたいことはわかります。でも、その内容は違えど、みくりだっていっぱい悩んでましたから。ハッピーエンドにムズキュンしすぎて忘れちゃったかもしれませんが、人知れず涙だって流してましたから。結局、どんな幸せを望んでも、スムーズに事は進まないのが現実で、ドラマなんてなおさらです。トントン秒師に進んじゃったら、1話も保たないですからね。

 ということで。18日に放送された『東京タラレバ娘』第一話。売れない脚本家・鎌田倫子(吉高由里子)と、小さなネイルサロンを開いているネイリスト・山川香(榮倉奈々)と、父と2人で居酒屋「呑んべえ」を切り盛りしている看板娘・鳥居小雪(大島優子)の3人は高校時代からの親友で、3人揃って独身&彼氏なしの30歳。日々、小雪のお店で“女子会”と称して飲んだくれています。

 ある日。倫子が8年前に告白されるも「ダサい」という理由で振った早坂哲郎(鈴木亮平)から「お話があります」と2人きりで食事に誘われます。すぐさま第4出動(男絡みの緊急事態が発生した時に2人をLINEで呼び出す暗号。ちなみに、暇だからなんとなく飲みたい時は第1、仕事の愚痴を聞いてほしい時は第2、誰かの悪口をぶちかましたい時は第3とのこと)した3人。

 「お話があります」と言われただけで、香と小雪は相手のフルネームを聞いてSNSで顔確認、「今回は告白どころかプロポ来るんじゃね?」「何着てくの?」なんて倫子を囃し立てます。さらには、つまみで頼んだレバーと白子が話し始め、倫子に「女は30過ぎたら愛するよりも愛される幸せを選ぶレバ」「向こうからアプローチされるなんてラストチャンスかも」「もし彼を逃したら、お前は一生独身だ」と追い打ちをかける始末。

 そして当日。倫子は、まんまといつもは履かない9cmのハイヒールに胸の谷間をしっかり開けて参戦。すると、洒落たレストランでまともに飲み物さえ頼めなかった早坂が、すんなりと注文したり、会話も弾む上にご飯の趣味も合う。ときめいちゃったわけですね。

 しかし。彼の「話」とは、早坂と同じ会社に務める23歳のAD・柴田マミ(石川恋)に告白したい、という相談だったのです。大人の女性らしくショックを隠し、背中を押してあげて、第4出動。「マミちゃんには彼氏がいる=早坂ざまあ!」と朝まで飲み明かすのでした。



「今まで通り仕事頑張って、女磨きも抜かりなくしてたら、今よりダイエットして綺麗になったら、もっといい男現れるよ〜」

「倫子がその男を好きになったら、即結婚コースもありえる」

「本気出したらいける」

 なんて言いながら。すると、後ろの席から物語のキーパーソン、謎のイケメンモデル・KEY(坂口健太郎)が登場して3人にまくし立てます。

「いい加減静かにしてもらえませんか? この店の雰囲気が気に入って飲んでるのに、お姉さんたちのせいで台なし」

「だいたい女子でもないのに女子会だの、現れてもいないのにいい男と結婚だの、何の根拠もないタラレバ話でよくそんなに盛り上がれますよね」

「告白を受けてたら、付き合ってれば、綺麗になったら、好きになれれば、本気出したらって。そうやって一生、女同士でタラレバつまみに酒飲んでろよ」

 翌日。KEYの言葉にショックを受けていた3人が、「今夜は男と飲むよ!」と意気込み、向かった先は“相席フレンチ”。「そんなところに良い男がいるのか」なんて関係なく、久々に男と飲むのが目的で「モテ確認みたいなもんだから〜」「タダだし、みんなでモテに行こっ☆」とルンルンで向かいます。しかし、いざ到着してみると、他の席には続々と男性客が座って楽しそうな声が聞こえてくるにも関わらず、3人の席には一向に男性客が現れません。たまらず店員に確認すると、「今いらしてる男性の方は、皆さん20代の女性を希望しておりまして」とのこと。呑んべえに移動です。

 到着すると、入り口で出てきたKEYに出くわし、倫子は八つ当たりしようと前のめった瞬間につまずいて転んでしまいます。棒立ちのKEYに香が「男なら転んでる女の子に手くらい貸しなさいよ!」と怒鳴るのですが、「好きで酒飲んで酔っぱらってるんでしょ。いい歳した大人は自分で立ち上がれ。もう女の子じゃないんだから、おたくら」と言い放って消え去ります。

 この言葉に感化された倫子は、振られた早坂を慰めつつ、自分から動いてみようと決意。

「若い頃みたいに、好き好き大好きって感じじゃないけど、それとは違う恋愛ができるのかもって」

「食事をした時に感じた気持ちを大事に育ててみるのもありなんじゃないかな。大人には大人の恋愛の仕方があるはず」

 この言葉は刺さりましたね。またイチから出会って、上手くいくかもわからない男に自分を知ってもらい、相手を知って。そんなことしている時間も体力ももったいなく感じてしまうんです。だったら女子会していたほうが楽しいですしね。そもそも「知りたい」と思う異性に出会うまでも大変で。だったら、昔一度でも好きになってくれた相手にチャレンジしたほうが、よっぽど可能性があって現実的かもしれない。ちょっとときめいたし! と。



 翌日。早速倫子は早坂さんを呼び出し、「早坂さんのことを好きになってもいいですか?」と聞こうとしたのですが「はやさかさ〜ん!」とマミちゃん登場。倫子が早坂の背中を押したことで、2人は付き合い始めていたのです。マミちゃんは彼氏と別れていて、早坂のことは「嫌いじゃないし、とりあえず?」なんてテンションでOKしたとのこと。真剣に告白しようとした相手を、「とりあえず」付き合っている年下に取られる……ぐうの音も出ません。

 「いい年した女は自分の力で立ち上がれ……そんなこと言われても、立ち上がり方がわからない」と第4出動さえLINEで連絡できないほどに落ち込む倫子。ま、呼んでもいないのに道で落ち込んでいる倫子を見かけた小雪発信で、カフェに集まっちゃうんですけどね。そこでは、さすがの倫子も弱気です。

「あんまりイケてないカップルとか家族連れのこと見下して見てたけど、好きになった人と付き合って結婚とか奇跡じゃん。『つまんない男と結婚したよね』って同級生を哀れんだり、合コンとか婚活に一生懸命な子を馬鹿にして。私たちはベンチにいただけ。いつも試合には参加しないで、みんなが頑張って試合してるのを見学してるだけ。でもチャンスがあればいつでもホームランが打てるって思ってた。でも、実際はかすりもしないで空振り三振。それが今日の私」

 小雪と香も、そんな倫子に続いて、

「まずはバッターボックスに立たないと始まらないんだから。ベンチから出てもいない私たちにはチャンスすらないってこと」

「バット振り続けてればいつか当たるのかな……」

 最終的には、バッティングセンターへ行って、ようやく出たヒットに「やっぱうちらもまだまだイケるよ!」「頑張ってみるか!」「やったろうじゃないの!」とキャッキャして終わりました。

 原作の読者は、3人の設定年齢が3歳下なことも、悲壮感が少ないことも、吉高由里子の「ハイボール飲んでウィ〜」感も、可愛すぎる榮倉奈々も、小さすぎる小雪も、ガタイの良すぎる早坂も、どことなく違和感を覚えるでしょう。

 もっと言えば、基本的なストーリーは原作に沿っているのですが、全員そんなにお金は持ってなさそうなんです。倫子なんて「家賃を支払うのでギリギリ」と言ってましたし。でも、原作で多くの共感を得たシーンのひとつに「仕事と男は裏切っても、アラサー女が使えるモンは貯金だけ」という台詞があります。案の定ネットでは、原作ファンや東村アキコ信者にフルボッコにされています。ちょっとずつ原作の共感ポイントを減らしてまで設定変更した意図とは何なのか。その理由がわかるまでは、何とか見続けたいと思います。

(ドラマウォッチ:ナチョス)

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データ提供元:アニメキャラクター事典「キャラペディア