TBS「海に眠るダイヤモンド」ギャラクシー賞月間賞!選評「凄いドラマ」大絶賛 日曜劇場9年半ぶり快挙
2025年1月20日(月)12時3分 スポーツニッポン
放送批評懇談会は20日、「2024年12月度ギャラクシー賞月間賞」を発表。俳優・神木隆之介(31)主演のTBS系日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」が受賞した。同局の人気枠「日曜劇場」が同賞を受賞するのは、2015年7月度に同局60周年特別企画として放送された佐藤健主演「天皇の料理番」が受賞して以来、9年5カ月ぶり。
選評では、「日本の近代化を支えながらも、歴史の地層に埋もれていった炭鉱の人々の記憶が作品を通じて掘り起こされる」と評価。「個人の記憶アーカイブに過ぎなかった鉄平の記憶が、いづみと玲央に読まれることで集合的記憶になって、さらにドラマ自体が社会が忘却していた記憶を視聴者に共有させる。凄いドラマである」とした。
1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語を描いた同作。「アンナチュラル」(2018年)、「MIU404」(2020年)、現在上映中の映画「ラストマイル」など数々のヒット作を生み出してきた、野木亜紀子×塚原あゆ子×新井順子という強力チームが手掛ける。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いだ。
「ギャラクシー賞」は放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するため1963年に創設。活動の一環とし、自主的に番組を推奨する「月間賞」を選定している。12月の月間ギャラクシー賞は、NHK大河ドラマ「光る君へ」、NHK「宙わたる教室」と、TBS金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」も受賞した。