【渋い名優たちが活躍!】懐かしいオジサン俳優大集合:80年代篇

1月20日(月)17時10分 海外ドラマboard

昭和の海外ドラマで活躍したオジサン・スターたちをご紹介するシリーズもラスト!今回は渋くてダンディな中年紳士の多かった’80年代です!

<ロバート・ワグナー(1930〜)>

HART TO HART - Gallery - Shoot Date: July 7, 1983. (Photo by Walt Disney Television via Getty Images Photo Archives/Walt Disney Television via Getty Images)ROBERT WAGNER

 最近の海外ドラマ・ファンには、『NCIS〜ネイビー犯罪捜査班』(’03〜)で演じたディノッゾの父親役で知られているロバート・ワグナー。『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』(’03〜’15)では、チャーリーとアランの義理の父親を演じていました。また、映画『オースティン・パワーズ』(’97)シリーズの悪役ナンバー2で記憶している方々も少なくないかもしれません。もともとは19歳で20世紀FOXにスカウトされた映画スター。端正な顔立ちと爽やかな個性で、ヴァイキングと戦う勇敢な王子を演じた歴史ドラマ『炎と剣』(’54)や、西部開拓時代の伝説的な無法者ジェシー・ジェイムズに扮した西部劇『無法の王者ジェシイ・ジェイムズ』(’57)などで人気を博しました。女優ナタリー・ウッドとの熱愛&結婚でも世間を騒がせましたよね。

 しかし、ヨーロッパ映画進出が失敗に終わってからは脇役へ回るように。そこで知人に勧められたのがテレビ出演でした。初主演ドラマ『スパイのライセンス』(’68〜’70)が評判となり、『華麗な探偵ピート&マック』(’75〜’78)も大好評。そんな彼にとって最大の代表作となったのが、推理好きの大富豪夫妻が難事件を解決していくドラマ『探偵ハート&ハート』(’79〜’84)でした。ロバート演じる巨大企業社長ジョナサンと、その妻でジャーナリストのジェニファー(ステファニー・パワーズ)が、行く先々で事件に出くわして素人探偵ぶりを発揮するというお話。ユーモアたっぷりのお洒落な大人向けのミステリー・ドラマで、ロバートはこの作品でゴールデン・グローブのドラマ部門主演男優賞に4度ノミネートされました。

2度の結婚を繰り返した女優ナタリー・ウッドと

UNSPECIFIED UNITED STATES - UNSPECIFIED DATE: American actress Natalie Wood with her husband Robert Wagner in 1961. (Photo by Keystone-France/Gamma-Keystone via Getty Images)

<ジョージ・ペパード(1928〜1994)>

THE A-TEAM -- Season 1 -- Pictured: George Peppard as John 'Hannibal' Smith -- Photo by: Frank Carroll/NBCU Photo Bank

 こちらも元映画スターですね。オードリー・ヘプバーンと共演した『ティファニーで朝食を』(’61)で一躍人気スターとなり、4世代に渡る入植者家族の歩みを描いた超大作西部劇『西部開拓史』(’63)では、ジョン・ウェインやグレゴリー・ペック、ジェームズ・スチュワートらハリウッドの大御所俳優たちとも肩を並べたジョージ・ペパード。さらに、上流階級のドロドロ愛憎劇を描いた単独主演作『大いなる野望』(’64)も大ヒットしました。戦闘機パイロットを演じた『ブルー・マックス』(’66)も戦争映画の傑作として有名です。しかし、’60年代末になるとヒットから遠ざかり、テレビ初進出した『バナチェック登場』(’72〜’74)で一時期復活するも、’70年代末には破産寸前に追い込まれるほどキャリアが低迷しました。

 そんなジョージにとって、まさに一発逆転の大成功をもたらしたのが、日本でも絶大な人気を誇った’80年代を代表するアクション・ドラマ『特攻野郎Aチーム』(’83〜’87)。米陸軍特殊部隊出身の傭兵軍団「Aチーム」を率いるリーダー、ハンニバル大佐を豪快に演じたジョージは、テレビ界のトップ・スターとして見事に返り咲いたわけです。しかし、晩年は健康問題に苦しみ、肺炎のため65歳で亡くなっています。

『ティファニーで朝食を』でオードリーと

NEW YORK - OCTOBER 5: The movie "Breakfast at Tiffany's", directed by Blake Edwards and based on the novel by Truman Capote. Seen here from left, Audrey Hepburn as Holly Golightly and George Peppard as Paul 'Fred' Varjak. Initial theatrical release October 5, 1961. Screen capture. Paramount Pictures. (Photo by CBS via Getty Images)

<ジョン・フォーサイス(1918〜2010)>

UNITED STATES - SEPTEMBER 29: DYNASTY - gallery - Season Three - 9/29/82, John Forsythe (Blake), (Photo by Bob D'Amico/Walt Disney Television via Getty Images)

 『チャーリーズ・エンジェル』(’76〜’81)のチャーリー役としても知られるジョン・フォーサイス。もっとも、同番組では声だけの出演だったため、日本放送時には吹き替えられて影も形もなかったのですけど(笑)。もともとは映画界の中堅俳優。ヒッチコック監督の『ハリーの災難』(’55)や『トパーズ』(’69)でも脇役を務めていましたが、しかしどちらかというとB級映画への出演が多い俳優でした。若い頃からダンディでハンサムな二枚目だったものの、個性的な特徴に欠けたのが災いしたのかもしれません。ただ、その没個性はテレビ向きでもあり、年頃の姪っ子を引き取ることになる独身貴族を演じた『Bachelor Father』(’57〜’62・日本未放送)や異国の地ローマで3人の娘を育てる大学教授を演じた『パパと三人娘』(’69〜’71)などのテレビシリーズで親しまれました。

 そんな彼にとって、『チェリエン』のチャーリー以上の当たり役となったのが、’80年代に一世を風靡したドラマ『ダイナスティ』(’81〜’89)で演じた石油王ブレイク・キャリントンです。ウルトラリッチな大富豪一族の陰謀渦巻く愛憎劇を描いた作品。その主人公であるブレイクを演じたジョンは、3年連続でエミー賞ドラマ部門主演男優賞にもノミネート。これでテレビ界のトップ・スターとなり、リチャード・ドナー監督の『3人のゴースト』(’88)では久々の映画復帰も果たしました。晩年は、映画版『チャーリーズ・エンジェル』(’00)シリーズでもチャーリー役を務めています。

初主演ドラマ『Bachelor Father』の頃

Promotional portrait of American actor John Forsythe, as the title character in 'Bachelor Father,' and teenaged American actress Noreen Corcoran, who plays his neice, July 23, 1957. (Photo by CBS Photo Archive/Getty Images)

<エドワード・アズナー(1929〜)>

LOS ANGELES - JANUARY 1: Lou Grant, a CBS television drama, about life at the Los Angeles Tribune newspaper. Pictured is Edward Asner (as Lou Grant). January 1, 1978. (Photo by CBS via Getty Images)

 なんといっても『事件記者ルー・グラント』(’77〜’82)ですね。もともと『The Mary Tyler Moore Show』(’70〜’77)に登場した熱血新聞記者ルー・グラントを主人公に据えたスピンオフ番組。ロサンゼルスの新聞社で社会部の部長を務めるグラントが、取材を通して様々な社会問題や政治問題に切り込んでいくという作品でした。これでエミー賞の主演男優賞を2回受賞。ゴールデン・グローブの主演男優賞にも輝きました。日本では’84年に放送されましたが、残念ながらさほど大きな注目を集めなかったと記憶しています。

 名匠ジョン・スタージェスの『サタンバグ』(’65)や、ジョン・ウェインにロバート・ミッチャムと共演した『エル・ドラド』(’67)などの悪役として頭角を現した個性派俳優。『The Mary Tyler Moore Show』でも、ルー・グラント役でエミー賞やゴールデン・グローブ賞の助演男優賞を何度も受賞しています。『事件記者ルー・グラント』の終了後は、FBI捜査官ガイ・バニスターを演じたオリバー・ストーン監督の『JFK』(’91)や、サンタ・クロースに扮した『エルフ 〜サンタの国からやってきた〜』(’03)など映画でも活躍。あの名作アニメ『カールじいさんの空飛ぶ家』(’09)のカールじいさん役も務めました。最近ではNetflixオリジナルドラマ『デッド・トゥ・ミー 〜さようならの裏に〜』(’19〜)にも出演しています。

昨年の11月にルーズベルト・ホテルで開かれた90歳のバースデー・パーティにて

HOLLYWOOD, CALIFORNIA - NOVEMBER 03: Actor Ed Asner attends his 90th Birthday Party and Celebrity Roast at The Roosevelt Hotel on November 03, 2019 in Hollywood, California. (Photo by Michael Tullberg/Getty Images)

<ウィルフォード・ブリムリー(1934〜)>

OUR HOUSE -- Season 1 -- Pictured: Wilford Brimley as Gus Witherspoon -- Photo by: Frank Carroll/NBC/NBCU Photo Bank

 日本ではNHKで放送されて好評を博したファミリー・ドラマ『頑固じいさん孫3人』(’86〜’88)の頑固じいさんガス役で親しまれた名優ウィルフォード・ブリムリー。恐らく、この作品で初めて彼の名前を知ったというファンも少なくないでしょう。それもそのはず、大富豪ハワード・ヒューズのボディガードから身を立てた彼は、長いこと映画界でスタントマンやエキストラを務めていた苦労人で、『チャイナ・シンドローム』(’79)で初めて名前がクレジットされた時は45歳でした。初主演作『頑固じいさん孫3人』の当時は56歳。…ん?56歳!?そう、改めて振り返ってみると、じいさんと呼ぶには意外と若かったんですね。

 映画ファンには『遊星からの物体X』(’82)のドクター役や、『コクーン』(’85)の老人トリオの1人ベン役などでお馴染みの名バイプレイヤー。番組終了後も『ザ・ファーム 法律事務所』(’93)の殺し屋、『ハード・ターゲット』(’93)のジャン=クロード・ヴァン・ダムの叔父さん、『イン&アウト』(’97)の父親など、数多くの映画に出演しています。

昨年ニュージャージーのコンベンション会場に現れたウィルフォード・ブリムリー

PARSIPPANY, NJ - OCTOBER 26: Wilford Brimley attends the Chiller Theatre Expo Fall 2019 at Parsippany Hilton on October 25, 2019 in Parsippany, New Jersey. (Photo by Bobby Bank/Getty Images)

<アーネスト・ボーグナイン(’1917〜2012)>

Mr. Borgnine during the conference.American actor Ernest Borgnine, is visiting Sydney and Australia for the Television Logie awards that will be held in Melbourne. He is accompanied by his wife Torve.Mr. Borgnine held a press conference at the Sydney Hilton Hotel. March 11, 1982. (Photo by Pearce/Fairfax Media via Getty Images)

 ハリウッドを代表する超個性的な名優だったアーネスト・ボーグナイン。海外ドラマ・ファンには『超音速攻撃ヘリ エアーウルフ』(’84〜’86)のドミニク・サンティーニ役でお馴染みですが、その一方で’60〜’70年代にかけて男臭いアクション映画や戦争映画には欠かせない役者でした。『地上より永遠に』(’53)や『大砂塵』(’55)の憎々しい悪役で頭角を現し、容姿にコンプレックスを持つ内気な独身男の痛々しい恋心を演じた『マーティ』(’55)でアカデミー主演男優賞を獲得。これ以降、『ヴァイキング』(’58)や『バラバ』(’61)のような史劇アクションから『特攻大作戦』(’67)や『北極の基地/潜航大作戦』(’68)のような戦争アクションまで、強烈な個性を発揮して引っ張りだことなりました。中でも、バイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパーと組んだ西部劇『ワイルド・バンチ』(’69)、リー・マ—ヴィンとの強面オヤジ同士の激突が異様な迫力だった『北国の帝王』(’73)は傑作です。

 その傍ら、映画と同時並行でテレビにも積極的に出演していた彼は、ドラマ初主演だった軍隊コメディ『McHale’s Navy』(’62〜’66・日本未放送)がヒット。’70年代は『ポセイドン・アドベンチャー』(’72)などのパニック映画に数多く出演し、久々のテレビシリーズ復帰作となったのが『超音速攻撃ヘリ エアーウルフ』でした。主人公ホーク(ジャン=マイケル・ヴィンセント)の父親代わりでもある相棒サンティーニを人間味たっぷりに演じたボーグナイン。番組終了時点で既に高齢だったこともあり、以降は低予算B級アクション映画の箔付け的なゲストみたいな仕事が多くなりましたが、『ガタカ』(’97)や『RED/レッド』(’10)などのメジャー映画にも出演し、亡くなる直前まで現役を貫きました。

オスカーに輝いた映画『マーティ』

American actor Ernest Borgnine (Ermes Effron Borgnino) sitting at the table in front of a dish of spaghetti in the film Marty. USA, 1955. (Photo by Mondadori via Getty Images)

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