★放送開始直前!話題のアメコミ・ドラマ『ウォッチメン』を楽しむための“おせっかい”解説

1月19日(日)23時59分 海外ドラマboard

すぴ豊です。アメコミの中でもカルトな人気を誇る『ウォッチメン』を『ゲーム・オブ・スローンズ』のHBOがドラマ化した、同名の話題作が日本でもいよいよ放送開始です!この作品は1)『ウォッチメン』のコミックや映画を知っている人2)そうでない人にとってかなり印象が変わるのでタイプ別に見どころ解説です。

1)『ウォッチメン』のコミックや映画を知っている方向け→1Pめ
2)『ウォッチメン』のことを知らない方向け→2Pめ

『ウォッチメン』のコミックや映画を知っている人へ:全く新しいウォッチメンです!

まずこのキービジュアル見ていただきたいのですが、
これが本作の主人公シスター・ナイトというヒーローです。
このキャラってコミックにもザック・スナイダーの映画にも出てきませんよね。
そうドラマ版『ウォッチメン』は、コミックや映画で描かれた物語の、
“その後”を描いた、オリジナル・ドラマなのです。
映画やコミックの『ウォッチメン』は1985年の事件を描いていました。
あの事件から34年たった2019年が舞台です。
なので、当時のヒーローたちは姿を消しています。

*Dr.マンハッタンは地球を捨てて火星に行ったまま

*ロールシャッハは死んでいるが、彼のマスクを被った、超過激な人種差別テロ集団、
つまり白人至上主義の結社、KKK団がさらに過激になったような
“第七騎兵隊(奇兵隊・機兵隊)”というのが凶行をくりかえしている

*他のヒーローたちの消息は徐々に明らかになってきます(第3話ぐらいから)

*また1930年代に活躍したヒーローたち“ミニッツメン”については、
劇中放送されているという設定の再現ドラマ番組にて紹介されている

*映画やコミックの『ウォッチメン』が米ソ対立という国家間の対立だったのに対し、
このドラマ版はアメリカ国内の人種的対立がテーマ

*映画やコミックの『ウォッチメン』では
オジマンディアスことエイドリアン・ヴェイトが、
1985年に米ソの対立による核戦争を回避するために、
人類共通の敵の存在を“演出”して人々の目をそっちに向けますね。
その方法について
☆映画版ではDr.マンハッタンを人類の脅威としてでっちあげる。
☆原作コミックではオジマンディアスが作り上げた合成生物(巨大なイカのような怪物)
をエイリアンに仕立てる。
今回は、どうやら原作コミック版の設定を使ったようです。

*原作コミックの最後では、ロバート・レッドフォードが大統領に立候補するだろう、と示唆されますが、このドラマはレッドフォードが大統領になって(なった)アメリカなのです。

今度のTVドラマ版『ウォッチメン』は、あの『ウォッチメン』をまたTVドラマ化したと思って見ると、相当、面食らうので(でもとても面白い!)事前解説してみました。

『ウォッチメン』のコミックや映画を全く知らない人のための事前知識!

このドラマは1985年を舞台にした『ウォッチメン』
というアメコミおよびそれを元にした映画の“その後の話”の形をとっています。
従って、この1985年になにがあったのか?等を知っておいた方がより楽しめるかと思います。
(もっともこれらの設定は、本ドラマが進めば、劇中で順次語られていくのですが)
一応、これだけ抑えておけばいい、というポイントを書いておきます。

*そもそもウォッチメンとは“見張り”の意味。
この物語の中で“ヒーロー”として活躍する人たちを言い当てた言葉であり、
物語のタイトルとして使われているだけです。
だから特定のキャラを指す言葉ではありません。劇中、ウォッチメンという名のヒーローたちは登場せず、またこの単語は出てきません。HEROESみたいなものです。

以下、この世界の歴史では・・

*1930年代にマスクを被って犯罪者たちと戦う自警団員ヒーローが多く現れ、社会もそれを歓迎します。彼らは集まり、ミニッツメンというヒーロー集団を結成します。このドラマの中では、そうしたミニッツメンたちの再現ドキュメンタリー番組が放送されている、という設定で、劇中劇の形でミニッツメンらの紹介がなされます。

*1970年代に第二世代とも呼ばれるヒーローたちが登場します。ロールシャッハ・テストのようなビジュアルのマスクを被ったロールシャッハ、フクロウをモチーフにしたバットマンともいうべきナイト・オウル2世、女性ヒーローのシルクスペクター2ことローリー・ブレイク、超天才オジマンディアスことエイドリアン・ヴェイト、戦闘エキスパートであるコメディアン、そして原子実験によって生まれた、神にも匹敵する青い超人Dr.マンハッタンらです。しかし1977年にキーンという議員によって、こうしたヒーロー活動が禁止され、多くのヒーローは引退します。ただしコメディアンとDr.マンハッタンは政府公認のヒーロー、ロールシャッハは非合法ヒーローとして活躍します。

*1985年に米ソ対立の緊張が高まり核戦争の危機に。
ここで超天才オジマンディアスことエイドリアン・ヴェイトは恐るべき計画を実行します。ここに“巨大なイカのような怪物”が絡んできます。この計画は成功し米ソの対立は緩和し核戦争は回避されます。しかし
人類を欺く、そして多くの人間が犠牲となる、究極のフェイク。
この事件でDr.マンハッタンは人類に失望し火星へと旅立ちます。
さらに真実を隠すことに同意できないロールシャッハは死を選びます。

*原作コミックの最後では、俳優ロバート・レッドフォードが大統領に立候補するだろう、と示唆されますが、このドラマはレッドフォードが大統領になって(なった)アメリカなのです。これはコミック発表当時、俳優出身のレーガン氏が大統領だったことのパロディでしょう。
このへんを頭にいれておくと
なんとなく理解できると思います。

2019年のサンディエゴ・コミコンのホテルのルーム・キーが「ウォッチメン」でした(もう1枚はペニー・ワース)

PHOTO BY すぴ豊

最後にこの歴史的事件だけは知っておいた方がいい、です。

今回のTVドラマ版『ウォッチメン』は2019年のオクラホマ州タルサが舞台。
ドラマの中では、レッドフォード大統領が施行した、主に黒人を対象とした
有色人種優遇処置に対し反発する過激な白人至上主義者たちが、なぜかロールシャッハのマスクを被り、“第七騎兵隊(奇兵隊・機兵隊)”と名乗って凶行をくりかえします。そしてホワイト・ナイト事件というクリスマスにおきたテロ行為によって、この街の警察官のほとんどが殺されてしまう、という悲劇があります。警官の命を守るため、以来タルサでは警察官はすべてマスクで顔を隠している、
そしてマスクを被ったヒーロー行為も容認されている地区となります。
これが大まかな設定なのですが、ではなぜタルサで有色人種優遇処置が発令されているのか?ここは事実に基づいているのですが、タルサでは
1921年にタルサの人種暴動ともよばれる、黒人コミュニティへの攻撃事件があったのです。

Tulsa race riot - Wikipedia

なので、この償いとしてタルサは、その子孫である黒人たちに手厚いという流れです。

1月31日(金)から放送開始です!

ウォッチメン公式サイト | 映画・海外ドラマのスターチャンネル[BS10]

↑昨年の東京コミコンで 清水あいりさんとトークショー。
あいりさんは まさに日本版シルク・スペクターでした!

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