自民党大物OB 危機感持つのは共産党で民主党頼りにならず

1月21日(木)16時0分 NEWSポストセブン

元自民党参院議員の村上正邦氏

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 参院選に向けて永田町がせわしなくなってきた。この混迷の行方を読み解くには、温故知新に頼るしかない。政界OBのお出ましである。村上正邦(83歳・元自民党参院議員)、平野貞夫(80歳・元民主党参院議員)、筆坂秀世(67歳・元共産党参院議員)の3氏が語り合った。


平野:今回の消費税の軽減税率や低所得高齢者に対する3万円の特別給付は自公で決めたわけだけど、新聞までが、官邸と創価学会の副会長が会談してひっくり返したって報じているでしょう。これは憲法違反ですよ。


 憲法20条には、政治権力は宗教団体に干渉してはいかん、同時に、宗教団体も政治に関わってはいかんと、政教分離が明記されている。憲法学者もマスコミも安保法制のときあれほど憲法違反だと騒いだのに、これについては何もいわない。我々の頃は、小泉(純一郎・元首相)さんが選挙のお礼で創価学会の秋谷(栄之助)会長と一席もったと新聞に出ただけで追及しましたよ。


筆坂:あれは問題になりましたね。


村上:創価学会とはね、私が(自民党参議院)議員会長をしていた時代に、公明党を通じて交渉していたのが、だんだん崩れて、直接やるようになっていった。最初は隠れてやっていたんですが、最近は公然とやるようになっている。


平野:党と宗教団体の話し合いはある程度ありうるけど、政府と宗教団体はどう考えてもまずいでしょう。


村上:こういう問題を追及できないのは、野党第一党の民主党がだらしがないからですよ。民主党がしっかりしていれば、こんなことにならないんだ。民主党解党だと騒いでいるやつらは切っちゃえばいいんだよ。党内でバイ菌を培養しているようなもんだよ。


平野:バイ菌(苦笑)。


筆坂:いや、村上さんのいう通りだと思うな。民主党の代表にまでなった人間が、解党論をぶち上げるってどうなのか。こういう連中がいるから、民主党はまとまれないんだよ。彼らが解党論をぶちあげた直前の福島の県議選では、民主党は3議席も増やしている。どこもかしこも負けているわけじゃない。


村上:自民党は大阪市長選でもそうだったが、地方では共産党とだって相乗りするんだよ。民主党にはそこまでの執念がない。


筆坂:名前は出さないけど、京都のMとか(笑い)、そんなに解党したいなら離党すればいい。離党したって行くところがないんだよ。


村上:そうそう。「出て行かないのなら、おれのいうことを聞け」って岡田(克也・代表)がいえばいいんだよ。


筆坂:しかし、国会中継で民主党の若手議員が質問しているのを見たら、何だ、パンツを盗んだとか、同僚議員と路上チューをやっとったとか、そんなことどうでもいいよ(笑い)。何で民主党の国対はあんなつまらん質問をさせるのか。


村上:もう民主党は頼りにならない。いま一番政治に危機感をもっているのは共産党だよ。だから、天皇陛下をお迎えする年初の国会開会式にも、清水の舞台から飛び降りて、とうとう出席したわけでしょう。私は現役時代、国対でずっと共産党さんに出席してくれとお願いし続けていたんだが、彼らは一歩も譲らなかったんだ。


平野:共産党のことですが、私のおじとおばは大正11年に、非合法だった共産党に入党しているんですね。思想に命をかけたおじとおばを立派と思ったが、自由民権文化で育った私にはトラウマとなっていた。


 衆院事務局で共産党に対応して、一日も早く、議会制民主主義の枠内に入ってほしいという願いを持ってたわけですよ。だから、志位さんの決断は、私が生きてるうちにはないと思っていた。それほどのことだ。


※週刊ポスト2016年1月29日号

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