暴動の最中にモーテルで起きたある事件 映画「デトロイト」を採点!——シネマチャート

1月22日(月)17時0分 文春オンライン

〈あらすじ〉


1967年7月23日、アメリカ中西部の大都市デトロイトで、警察の横暴な捜査に地元住民が反発したことをきっかけに、大規模な暴動が発生した。市民による略奪や放火、銃撃を、警察だけでは鎮圧できず、ミシガン州が軍隊を投入したことで、デトロイトは戦場化する。暴動発生から3日目の夜、比較的平穏な地域にあるモーテルで、宿泊客の1人が玩具の銃をふざけて鳴らしたところ、銃声として通報を受けた警察や州兵がモーテルに突入し、若い白人警官のクラウス(ウィル・ポールター)が無抵抗の黒人青年を射殺する。クラウスはそこには存在しない“狙撃犯”を見つけ出そうと、居合わせた8人の若者たちに非人道的な尋問を開始した。


〈解説〉


『ゼロ・ダーク・サーティ』から5年ぶりとなるキャスリン・ビグロー監督作。デトロイト暴動の最中にモーテルで起きた事件を描く社会派サスペンス。142分。





  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆黒人白人の両面から暴動の実相を重層的に。その演出力は凄いが、冒頭の黒人歌手に焦点を絞った方がよかったのでは?




  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆童顔は危ない。レイシズムが絡むとさらに危うい。そんな悪夢のただなかに、観客を叩き込む。看過できない迫真力だ。




  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆黒人青年や少女だけでなく警官自身が恐怖に陥る展開が強烈にリアル。警官無罪の結末には、不気味な安堵感すら漂う。




  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆ローカルな街の魅力と米国的暴力の法則が重なる。殺気と緊張のアクセルを踏み込みつつ、映画の色気も忘れていない。




  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆周到な若手の配役、手持ち撮影、ホラーばりの拷問場面など、演出は非常にタフだが曖昧さも残る。W・ポールターに☆。







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INFORMATION

「デトロイト」(米)

1月26日(金)より、全国公開

監督:キャスリン・ビグロー

出演:ジョン・ボイエガ、ウィル・ポールター、ジャック・レイナー、アンソニー・マッキー、アルジー・スミス ほか

http://www.longride.jp/detroit/




(「週刊文春」編集部)

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