劇場アニメの隆盛で日本アカデミー賞に動き!? 東宝“1人勝ち”状態に、東映&松竹&角川は“ねぇどんな気持ち?”だった?

1月22日(日)20時0分 おたぽる

「第40回 日本アカデミー賞」公式サイトより

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 日本最大級の映画賞として知られる日本アカデミー賞。その第40回となる日本アカデミー賞の優秀賞発表会見が16日、開催された。

 当日発表された15賞のなかで優秀アニメーション作品賞も明かされたが、やはり存在界を示したのが『君の名は。』と『この世界の片隅に』。『この世界の片隅に』では、コトリンゴが優秀音楽賞を受賞し2賞。『君の名は。』は、優秀監督賞、優秀脚本賞、RADWIMPSも優秀音楽賞を受賞し4賞となった。そんな勢いを見せたアニメーションへ、東映の岡田裕介会長が熱視線を送る様子が見られていたという。

「会見冒頭から、岡田会長が昨年の概況を振り返る際、『大変にアニメーションが隆盛を極めた1年でございます』と語り出しました。続けて、『今年もそうなろうかと思いますが、そういうことを含めまして、日本アカデミー賞として、どれくらい対処していくか考えていきたい』と、何かしらの動きが出て来る可能性も示唆するなど、ずいぶんと気にかけているようでした」(映画ライター)

 会見では、優秀作品賞、優秀アニメーション作品賞の計10作品中、東宝による配給作品が『怒り』、『シン・ゴジラ』、『64-ロクヨン-前編』、『君の名は。』、『ルドルフとイッパイアッテナ』と5作品という“1人勝ち”状態に。それを受け、とある記者が壇上にいる東映、松竹、角川のお偉方にコメントを求めるという、まるでネット上の煽り=“ねぇどんな気持ち?”のようなストレートな質問が投げ込まれ、現場がハッスルすることもあったのだとか。

「さすがに、この状況をコメントするハメになると思っていなかったのか岡田会長も『世知辛い質問が上がってしまいましたが』と苦笑い。『いま東宝がどうだとか松竹がどうだとかあまり前ほどこだわらなくなってきました』『会員の中で選ばれていますから、東宝さんが昨年選ばれたというのは真摯に受け止めて、われわれも頑張っていきたい』と、大人な対応でした。 

 さらに、岡田会長は『去年はアニメーションの台頭というのが素晴らしいものがあって、劇映画とアニメーションを区別することなくずっとやっていきたいと思っている1人なんですけど、そういう年だったなというのをつくづく感じています』と、さすが長く深くアニメに携わってきた会社だなと思えるコメントだなと」(前出の映画ライター)

 ちなみに東映以外の関係者も、それぞれ味のあるコメントを残していたそうで……。

「松竹の大角正常務取締役は『一昨年はほとんど松竹で……』と、アピールしてました。『ただ、会社に帰ると、賞はもらうけど儲からないというので非常に怒られました(苦笑)。昨年は儲かる映画をやっていこうということが社の方針でした。たまたま昨年は賞よりもカネという作品をラインナップしたということでございます。次のステップは儲かって賞をもらうということで』と、気炎を上げていました。

 一方の角川大映スタジオの小畑良治氏は、『私としては製作の方でやっていきたいというので、製作者の方にも目を向けていきたい』と控え目なコメントでした。

 なお、東宝の代表取締役社長も務めたことのある富山省吾プロデューサーは、『東宝は前年はかろうじて(作品賞とアニメーション作品賞)1本ずつだったんです。企画制作の波がちょうど来た年だったのかなと思っております』と、謙虚なものでしたが、“かろうじて”の部分に当たる『海街diary』『バケモノの子』ともに最優秀賞を取っただけに余裕が漂う感じでした」(前出の映画ライター)

 『この世界の片隅に』も『君の名は。』も昨年公開された作品が、いまだ劇場でのロングラン上映がされ興行成績をさらに伸ばすという、実写萌芽ではなかなか見ることのできない光景が広がっているが、3月3日の授賞式でどんな扱い方がされるのだろうか? アニメファンならずとも注目といったところだろう。

おたぽる

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