みなみかわ「賞レースはM-1とキングオブコントだけでいい」昨今の賞レースに持論

2025年1月23日(木)12時30分 ABEMA TIMES

 芸人のみなみかわがお笑い賞レースやお笑い界の現状を激白し、久保田と井口が唸るシーンがあった。

【映像】「許せない」怒るみなみかわ

 1月21日、「耳の穴かっぽじって聞け!」が放送された。本番組は人間の生々しい本音が聞ける赤裸々音声バラエティで、MCはとろサーモン久保田とウエストランド井口。ゲストはピン芸人のみなみかわ。

 現在、遅咲きのピン芸人として売れっ子のみなみかわは、「賞レースは『M-1』と『キングオブコント』だけでいい」と言い放つ。それは賞レースが増えすぎていて、神秘性が失われているのではないかという思いからだ。

 みなみかわは自分が芸人になりたての頃を振り返り、売れたいのなら「M-1」で最低でも決勝に残るのが必須、それ以外は邪道とされていたという。当時はコンビだったみなみかわも「M-1」のために努力したものの結果は出ずその後コンビが解散。「M-1」ももちろん諦め、芸人も引退しようとしていた。

 しかしその後、なぜか仕事が増えてきた。「システマ、事務所の悪口、妻の暴走。自分の子供が保育園に入れない!とブログに書き殴って稼いだ瞬間もありました」と仕事が増えたことは、王道ではなく邪道の方へと進んだことが原因だと分析し、「でももう、恥ずかしいなんて言ってる場合じゃなかったんです。ようやく光が見え始めました」と振り返り、「M-1」の道ではないが、外れた道を進んだことで売れ始めたと述懐。

 そして吉本以外の芸人が賞レースに1年のすべてを費やすのは20代までと綴り、「あんまり言いたくありませんが、吉本の芸人ならずっとそれに賭ける価値はあります。劇場出番や営業もあるでしょう」とし、吉本以外の芸人が1年賭けるのはリスクが高いと本音。「だから多少邪道に行かねば生きていけないのです」とその道を選んでしまった心境を吐露。

  そして「『M-1』だって『キングオブコント』だって大きく括れば吉本の事務所ライブなんです。誤解しないでください。これは恨みつらみではなく、そういうシステムなんです。吉本はその中に熾烈な競争があってそれを勝ち抜いている強者ばかり。正直、吉本だけでも盛り上がる」「でもさらに盛り上げるためにも他所の我々も参加させていただいているにすぎない。それを早く理解すべきでした。そんな僕が邪道の道を歩むのは必然だったのかもしれません」と本音を打ち明けた。

 ただ昨今、賞レースが乱立していることから、みなみかがわ芸人をやり始めたころと環境が大きく変わったと言い、気づけばいろんなファイナリストやチャンピオンがテレビで活躍している現在。「もう賞レースに出ること=売れる道ではなくなったんです」と言い放つみなみかわ。

 そして「でも、ここからが重要です」と続け、「それに気づいている若手が多いんです。吉本以外の事務所はリンダカラー∞、ラパルフェなどもう『M-1』をブランディングの場としているではありませんか。よくない状況です。許せないです。邪道は少ない方がいい。邪道が多くなればこの手法が邪道にならない。早いんです、気づくのが。もっと絶望と苦しみの後、20年苦しんだ後にそのことに気づくべきなんです」と久保田と井口に本音をぶちまけ、「M-1こそ正義という風潮だった昔に戻しませんか?」と訴えた。

 久保田は、みなみかわのあまりに強い想いに「プロデューサーか、こいつか」とつっこみつつも理解を示し、井口も「最後の方にいってることは一理あるというか」と共感していた。

ABEMA TIMES

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