人気グラドル・杉本有美も被害者か...「ギャラ2000万円未払い訴訟」で浮き彫りになったグラビア残酷物語

1月23日(金)20時25分 メンズサイゾー

 グラビアアイドルで女優の杉本有美(25)が、未払いギャラの支払いを求めて前事務所を提訴した騒動が波紋を広げている。現在は「和解に向けて話し合いをしている」とのことだが、この騒動をきっかけにグラドルの厳しい経済状況がクローズアップされる展開になっている。


 杉本側が主張した未払い額は2073万8990円。今年1月の弁論で法廷に立った杉本は、09年12月に当時所属していた前事務所「タンバリンアーティスツ」の代表との面談で「したはずの仕事のギャラが明細になく、支払われていないことを泣きながら訴えました」と証言。即座に代表が「早急に調べてすぐ支払う」と約束したというが、その後もギャラが払われるどころか別の仕事でも未払いが積み重なり、専属契約していた07年4月〜2012年3月までのテレビ番組やCMなどの出演料、写真や映像の使用料などの未払い分が2000万円を超えたという。


 一方の「タンバリンアーティスツ」側は未払いがあったことを認めつつも、その総額は約540万円だったと主張。完全に認識が食い違っており、それが前事務所を提訴するという事態につながった。


 これだけでもややこしい状態だが、さらに話はこじれている。2012年に杉本は「タンバリンアーティスツ」から離脱しているが、現事務所の「フォービズムエンターテインメント」は前事務所のマネジャーが設立した芸能プロ。いわば杉本を連れて独立した格好だ。


 これに際して前事務所は「移籍と独立の補償金として(マネジャーが)1000万を支払うと合意していた」と主張。その支払いをめぐって前事務所が「フォービズム」側を提訴している。契約書面のない口約束だったそうだが、前事務所の代表は「払うことで合意した」と証言し、それに杉本のマネジャーだった現事務所の代表が「合意していない」と反論。こちらも双方の認識がかけ離れているため、泥沼の訴訟合戦となっていた。


 杉本は小学生時代にジュニア雑誌「ピチレモン」(学研パブリッシング)のモデルオーディションで準グランプリを獲得。同誌のオーディションに合格した女の子は「タンバリンアーティスツ」に所属するのが慣例となっており、それに従って杉本も入所した。その後は「JJ」(光文社)など一般の女性ファッション誌でもモデルを務め、グラビアアイドルとしても活躍。「杉本が表紙を飾った雑誌は必ず完売する」という伝説が生まれるほどグラビアファンから高く評価されていた。07年からは女優業に進出し、08年6月から放送された特撮番組『炎神戦隊ゴーオンジャー』(テレビ朝日系)のゴーオンシルバー役などでファン層を拡大。2011年にはNHKの『江〜姫たちの戦国〜』で大河ドラマ初出演も果たした。


 これほど事務所の稼ぎ頭として大活躍していたにもかかわらず、総額2000万円ものギャラを支払ってもらっていなかったとすれば衝撃的だ。


「モデルやグラドルとしてのギャラは多くても数万円ですが、ドラマやCMはケタが二つ三つ違う。その大金を事務所の運営費などに充ててしまい、杉本に支払う分が工面できなくなったのでしょう。経営が順調な事務所ならそんなことはしませんが、モデル系事務所は自転車操業のところも多いですからね。前事務所の代表は『支払い漏れや請求漏れなどの単純ミス』と釈明していますが、偶然にギャラの高い仕事だけ支払い漏れが続くなんてことはありえない。前事務所が認めているだけでも未払い額は540万円に上りますが、もしそれだけ未払いが積み重なるまでミスを続けたとすれば、まずは経理担当者をクビにすべきでしょう。『タンバリン』がそうなのかは今のところ分かりませんが、業界内には意図的にタレントのギャラを不正に搾取し、クレームが入ってものらりくらり逃げて泣き寝入りさせる悪質な事務所が存在する。特にグラドルやアイドルなどの10代のタレントを多く扱っている事務所は、相手が世間知らずなのをいいことに搾取しているようです」(芸能関係者)


 "グラドル残酷物語"は決して杉本に限った話ではなく、眞鍋かをり(34)はグラドルとして活躍していたころに前事務所から「月収5万円」でコキ使われていたと告白したことがあった。また、かつて同じ事務所だった華原朋美(40)はグラドルとしてテレビ出演などもしていた「遠峯ありさ」時代に月収が1〜2万円だったと暴露している。


 近年でも数年前に森下悠里(29)が「月給は友達にあげたバックより安い。うちは固定給なんで頑張っても変わらない。グラビアは本当に厳しい」と告白。アイドルライターとしても活動する小明(30)は昨年のバラエティー番組で「グラビアをしてもギャラがないことがある」「ギャラがあっても手元に入るのは数千円で交通費や自前の衣装代などを引いたら赤字になる」などとグラドルの厳しいフトコロ事情を訴え、同番組では「月収1万円以下のグラドルなんてザラにいる」とも明かされた。


「事務所としてもグラビアではほとんど稼げないため、売り出しに使った経費を回収するまでは薄給が当然という風潮です。圧倒的に事務所の立場が強いため、売れっ子になってからも給与が低いままで不当に搾取される状況に陥ってしまう。独立や移籍で事務所の搾取から逃げようとするグラドルもいますが、ほとんどが訴訟沙汰をはじめとした面倒なトラブルに巻き込まれてしまいます。グラドルといえば『枕営業』というイメージが根強いですが、仕事のために男と寝るグラドルはあまりいません。ほとんどが経済的な理由で有力者の"愛人"のような状態になるケースなんです。事務所が十分な給料を与えていれば、愛人などにならなくていいはずなのですが...」(前同)


 芸能界に根深く浸透している搾取の構図は、うら若き乙女の生き血を吸って生きながらえるバンパイアのようだ。「悪い大人」にだまされる少女が一人でも減ってくれることを願いたいが...。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)

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