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NHK大河『真田丸』 男優が牽引も女優がぶち壊しとの評

NEWSポストセブン1月23日(土)16時0分

 新作大河はどうやら順調に船出した様子である。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。


 * * *

 2回目で視聴率20%を超え、絶好スタートのNHK大河ドラマ『真田丸』(日曜午後8時)。20%超えは3年ぶりとあって、制作陣も祝福ムード。と聞くとこれまで無関心だった層の中にも、「とりあえずチャンネルをあわせてみようかな」という流れが出てくるはず。


 さて、これから見続ける人が増えるのか、それとも……? スタートダッシュで「気になった3つの点」をあげてみたい。


●その1 もろ手をあげて絶賛したい点


 男優たちの力がドラマの牽引力そのものになっている。筆頭は、主役をさしおいてまず、出色の出来の平岳大。武田家当主を継いだ信玄の息子・勝頼を演じ、鮮烈な印象を残した。


 偉大な父・信玄に対する息子としての苦悩。裏切られ追いつめられて自刃するシーンは、ピンと張りつめた緊張感に一瞬たりとも目が離せなかった。


 その静かなたたずまい。横顔に優しさ強さともろさ、悲哀、葛藤と苦しみ、といったものが交差し凝縮されていた。たった2回で姿を消してしまった展開に「平ロス」の声が飛び交うほど。


 もう一人。目が惹きつけられてしまうのが、真田信繁(幸村)の父・昌幸演じる草刈正雄だ。


 戦国武将の危機感と飄々とした個性的キャラをあわせた「食えぬやつ」の存在感が、ぐんと際立つ。ここまで「見たくなる」草刈正雄、失礼ながら初めてだ。やはり二枚目役者だけでは終わらなかった。


 主役・真田信繁を演じる堺雅人は、徹底してとぼけた存在を演じぬく力量がある。そうである以上、兄役・大泉洋は、いつものおちゃらけを封印。大泉が真面目さをきちんと持続できれば、兄弟のバランスは保てる。そこも見所だ。


●その2 残念な点


 男優陣の絶妙な演技と配役のバランスを、残念ながら思い切りぶち壊しているのが女優陣。その筆頭が、信繁の母を演じる高畑淳子。


 妙に裏返った声色でおどけた演技。大げさにまくしたてるあたり、勘違い。まさか、いい年した女優が目立ちたい願望で空回り? ありえない。


 姉役の木村佳乃も残念。「でしょ?」「ねえ〜」と現代口語調セリフを貫く、こちらも三谷ワールドの尖兵役。


 そうした女優陣の一見「コミカル」な演技は、残念ながらドラマを壊す方向で作用している。役者も演出のねらいそのものも、滑っている。そもそも小手先で笑わせようというこざかしい演出は、大河ドラマにはいらないのでは。


 有働由美子アナのナレーションも、本人キャラが目立ちすぎ。入り組んだ歴史背景を解説するナレーションは、一歩引いて自分の存在感を薄め低音に抑えるくらいでちょうどいい。もちろんそんなことはプロとしてわかりきっているだろうけれど。張り上げる声を聞くたびに顔が浮かんでしまうのは、本人の意図はいざ知らず、マイナス。


 つまり、脚本家・三谷幸喜の歴史へのこだわりと遊び心の良い部分が主に男優陣に現れていて、ウケ狙いすぎの難点の方が今のところ女優陣に出ているのでは。


●その3 これから期待したい点


 全体的に魅力的な躍動感あるドラマとして滑り出した『真田丸』。ゲーム『信長の野望』の3D技術を活用するあたりも面白い。


 距離感や土地の起伏を体感できる仕掛けがいい。当時は「地理」が戦いに大きく影響していただけに、物語をより面白くするスパイスになるはず。


 ドラマ世界はこれからどう展開していくだろう。徳川家康に内野聖陽、織田信長に吉田鋼太郎と、次々に見所がありそう。


 中でも真田の物語は、キャラが多彩なことが特徴だ。猿飛佐助に霧隠才蔵、三好清海入道……対立する徳川家の動静を探る個性的な家来「真田十勇士」が揃っている。少年期に杉浦茂の漫画『猿飛佐助』に没入した団塊世代が、潜在的視聴者として待ちかまえている。大きなアドバンテージだ。


 戦国武将のドラマは、どうしても「戦術話」「勝敗」に目がいきがちだけれど、「戦いの物語」を超えて「人間の物語」まで、ぜひ到達して欲しい。堺雅人がかつて第13代将軍・徳川家定をいきいきと演じ(『篤姫』)新たな人物像を打ち立てたように。


 人間の葛藤を、厚みのあるドラマとして描き出すことを期待したい。小手先のギャグに流れることなく。 

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データ提供元:アニメキャラクター事典「キャラペディア