『王様のブランチ』MCになったアンジャッシュ渡部の情報力とは? 食べログ4.0どころか3.6レベルの店を

1月24日(火)13時30分 LITERA

『渡部流 いい店の見つけ方教えます。』(文藝春秋)

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 アンジャッシュの渡部建が今春4月から、TBS系生情報番組『王様のブランチ』の司会を務めることが発表された。俳優・谷原章介の後任で、同番組のMCをお笑い芸人が務めるのはこれがはじめてらしい。


 渡部といえば、昨年からは伝統ある歌の祭典『FNS歌謡祭』(フジテレビ)の司会も務めており、芸人としてのおもしろくなさとは裏腹にどんどん売れっ子になっている。


 もちろんきっかけは、うまい飯や酒のことがわかっている「グルマン芸人」という売り方をしたこと。これがいつのまにか「音楽や映画などカルチャーにも精通している」という話になって、いまの地位に駆け上がってしまった。


 実際、『王様のブランチ』プロデューサーの平賀渉氏も、渡部の起用理由について「グルメはもちろん、音楽やスポーツにも精通し、あらゆる情報を敏感かつ的確に伝えられる」などと語っていた。


 しかし、渡部って本当に「あらゆる情報に敏感」なのか。実は、ネットで簡単にわかるゆるい情報を適当にコピペして切り売りするのがうまいだけじゃないのだろうか。


 本サイトは以前、「渡部が紹介する店は『食べログ』で4.0以上の店だけなのでは?」という疑惑について検証したことがある。すると、「4.0以上」どころかもっと情けない結果が明らかになった。


『王様のブランチ』MC就任記念にその記事を再録するので、興味のある読者は読んでほしい。逆に、安くてゆるいあの番組にはぴったりの司会者であることがわかってもらえるはずだ。
(編集部)


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 以前は「ゴマすり芸人」で鳴らし、現在は夜な夜なうまい飯を食っている「グルマン芸人」としてテレビに出ずっぱりのアンジャッシュ渡部建。昨年からは伝統ある歌の祭典『FNS歌謡祭』(フジテレビ)の司会を務めるまでになったが、他方で「番組が安くなったような」「司会が渡部では豪華さが薄まる」なんて声もあがっている。


 しかも最近では、渡部のグルマン芸そのものの"安っぽさ"も話題に。「渡部が紹介する店は『食べログ』で4.0以上の店だけなのでは?」という疑惑がもちあがったのだ。


 事の発端は、12月7日に放送された『今夜くらべてみました』(日本テレビ)でのこと。同番組に出演したモデル・瑛茉ジャスミンが、牡蠣は北海道、しらすは徳島と、食材は現地に行って調達するなどの"食通"ぶりを公開したところ、MCのSHELLYが「言ってることが渡部さん」とツッコミ。すると、瑛茉ジャスミンはこう述べた。


「渡部さんは食べログで言ったら4.0以上のところに行って『おいしい』って言うタイプの人間」
「(渡部は)みんなが絶対おいしいよねって言うところに行く人。でも、瑛茉はサラリーマンとかが食べに行ってる焼き鳥屋さんとか、食べログが2.8であろうと行ってみる」


 なんだかんだと能書きを垂れてるけど、評判の店しか紹介してないんじゃないの? ──うっすらと多くの人が感じていたことをじつにバッサリと切り込んだ瑛茉ジャスミンには溜飲が下がるが、しかし、彼女からのダメ出しに、渡部はツイッターでこう反論したのだ。


〈お言葉ですが、今回の本は食べログ4.0以下の店しか載せてませんよ。それどころか食べログ非掲載店も多数です。〉


 本人がそう言うのだから、ということで、早速、渡部が今年10月30日に発売した『渡部流 いい店の見つけ方教えます。』(文藝春秋)を購入。おせっかいというか暇人というか、渡部の紹介店すべての食べログ得点を確認(12月13日に調査)してみた。


 まず、同書のなかで渡部は計80店を取り上げているのだが、最初に〈僕がいつもチェックしている8つのポイント〉を紹介。その最後の項目は、〈「食べログ」では見つけにくい、いい店〉というもので、「究極のいい店探しはこれ。ネットで目立たない穴場のいい店です」と渡部は述べている。


 だが、そう言って渡部が同書で紹介している「食べログで見つけにくい店」8店は、食べログ非掲載店というわけではなく、いずれも点数がやや低い店だった。また、食べログ非掲載店は一軒もなく、2店が採点のない店。これら10店を除いた70店のうち、現在、食べログ4.0以上の店は7店もあった。最高点だったのは麻布十番の高級天ぷら店「たきや」で、食べログ評価は調査時で4.44だ。


 まあ、本の出版から1カ月ちょっと経っているので、その間に7店とも4.0以上に上がった可能性も無きにしも非ずだが、瑛茉ジャスミンが言う「4.0以上の店だけ」でもなく、渡部が反論した〈食べログ4.0以下の店しか載せてませんよ〉というわけでもなさそうだ。


 ただ、気になったのは、渡部いわく「食べログで見つけにくい店」と、採点なしの店を除いたおすすめの70店のうち、食べログ評価が4〜3.5点の店が50店にも上ったことだ(ちなみに、3.5〜3点の店は13店、3点以下はなし)。


 というのも、食べログ評価4.0以上の店というのは、〈全体のTOP500前後〉(食べログHPより)しかない。だいたい4.0以上ともなるとすでに知られた有名店が多く、「グルメガイドでいまさら紹介するのも」感も強い。一方、食べログ公式によると、〈概ね★3.50点以上、4.00点未満〉の店も〈全体のTOP約4%〉しかないらしい。


 対して、この渡部本で紹介された店の食べログ平均点は、計算したところ「3.6点」となった。食べログ評価3.6点──。この数字は、なるほど現在の「渡部っぽさ」が表れたものという気がする。


 4.0以上がもつ「いまさら感」と「高級店すぎることの嫌味っぽさ」は回避して、3.5以上の「みんながおいしいと言っている安心感」は確保する。他方、3.0点以下の店が一軒も紹介されていない点を考えても、「みんなが良くないと言っていても俺は好きだ!」というような渡部の強いこだわりは見えてこない。逆に言えば、「みんなが好きなものが好き」な人にとっては、渡部のグルメガイドはかなり使える本だろう。


 つまり、「食べログ3.6点」というのは、「無難な安全牌」の最たるものだ。ただ、「みんながいいって言ってる」という絶対的な安全さは、はっきり言って安易で、つまらない。この安易さが「3.6」という数字から滲み出ているように思えるのだ。


 そして、いま一度、渡部のグルメガイド本からテレビへと視線を戻そう。昔から年末を飾る華やかな番組だった『FNS歌謡祭』は、小川宏と吉永小百合にはじまり、吉村真理や楠田枝里子、黒木瞳、草なぎ剛と、お茶の間の「納得感」を担保する芸能人たちが進行を務めてきた。そう考えると、「毎晩、芸能人をアテンドしてはうまい飯を食ってて、あと佐々木希と付き合ってる人」でしかない渡部の司会は、どうしても軽さは否めない。それはすなわち、「食べログ3.6」的な軽さ。はたして、来年もまた『FNS歌謡祭3.6』となってしまうのだろうか......。
(大方 草)


LITERA

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