日本、中国、台湾。国の事情を鑑みながら市場拡大を狙うK-POPアイドルたち

1月24日(日)10時0分 messy

アジアのかわいいガールズ! TWICE公式Facebook

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 2016年もK-POP界は大盛り上がりの予感大。とりわけ日本でも注目を集めつつあるのが、女性9人組のTWICEです。

 アジア全域でヒットした「Tell Me」で知られるWonder Girls。彼女らを輩出したJYPエンターテイメントが作り出した新人として知られるこのチームには日本人メンバー3人が在籍していることもポイントとあって、近い将来の日本上陸も期待されます。が、残念ながら、日本人メンバーがいるグループはほぼ失敗するというジンクスがあるため、TWICEが日本で成功することはないでしょう。

 当然、彼女らにもその自覚ありで、まず狙うは中華圏。すでに中国大陸で活動済みで、そのため、というのもあってか、メンバーには台湾人の女の子、ツウィちゃんを擁します。

 と、ここまではありがちな話で、16日に行われた台湾総統選がなかったら、ふ〜〜ん、で済んでいたことでしょう。

 が、チームの最年少メンバーで16歳のツウィちゃんがこの選挙を前に突如クローズアップされ、朝日新聞(1月16日、夕刊)も、「中国、アイドルに圧力? 波紋」という見出しで彼女を紹介する事態に。そして17日の朝刊ではツウィちゃん事件が台湾総統選に大きな影響をもたらした、と論じています。

国際情勢がアイドルに仮託される

 かいつまんでいえば、かつて韓国でのテレビ収録中に、ツウィちゃんが中華民国の国旗(青天白日満地紅旗)を掲げていたことがあり、そのことが総統選を前にしたタイミングで急に蒸し返され、話題になったのです。中国人からすれば、中国で活動しながら台湾独立を支持する〈不逞の輩〉と見られたわけですね。

 そのため、15日、本人がビデオを通じて直接謝罪し、「中国はひとつ、両岸(中台)はひとつであり、私は自分が中国人であることをいつも誇らしく思っています」なんてことをいうのを〈強いられ〉、台湾独立を支持するものではない、と表明せざるをえなかったのです。

 で、台湾の人たちは、このいたいけな女の子の謝罪の裏には中国の圧力があったと考え、猛反発! 総統選では親中路線の国民党も批判の対象になり、結果、ツウィちゃんの敵討ちとばかりに独立志向の民進党に票が集まり、彼らが勝利したのです。

 ツウィちゃんの心の中までは図りかねるのですが、一般的にいって、台湾の若者は中国と台湾はひとつなんてサラサラ考えていません。もし、彼女が台湾の独立を希望し、民進党を支持しているのであれば、それもよし。私は心から彼女を応援します。そもそも、青天白日満地紅旗を振ったことにもさほど大きな意味はなかったはずですし。

 台湾では台湾で生まれ育った世代が増え、若い人は台湾人意識を持っているといいます。彼女は自分が中国人であることを誇らしく思うと語りましたが、果たしてそれが本心かどうかは大きな疑問が残るところ。

 結局のところ、事務所的には、中国がおいしいマーケットゆえ、中国人を刺激したくない、反感を買いたくないとの思いから、少女に謝罪を強いたってのが真相でしょう。調子に乗って時代を謳歌していたK-POP界ですが、この一件で、冷や水を浴びせかけられ、中国には敵わないことが明らかになりました。

 K-POPアイドルは日本に向けては二枚舌を駆使します。竹島問題に関するなら、韓国内では「独島(竹島)は韓国の領土」と叫びながら、日本に来れば、その件に関してダンマリを決め込んでいますよね。

 ツウィちゃんの件に関しても、謝罪ではなく、こうしたやり方があったはず。すなわち、彼女がアイドルとしてサバイブしていくためには、台湾では台湾人としてのアイデンティティーを持ち、中国に向けては、中国と台湾はひとつです、と話すしかないのです。

今週の当番=佐々木薫
チャイナ・パワーにひれ伏す、アラフォーK-POPファン。

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