水野美紀の股間に顔、三浦翔平の絶叫演技が棒でキュンキュンしづらいドロキュンドラマ『奪い愛、冬』/第一話レビュー

1月24日(火)0時30分 messy

『奪い愛、冬』公式サイトより

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 テレビ朝日系列、毎週金曜日23:15〜0:15放送「金曜ドラマナイト」枠にて、1月20日よりスタートした『奪い愛、冬』。タイトルだけで「ドロドロ愛憎劇をやるから見においで!」って、十二分に宣伝できてますね〜。

 このドラマについて検索してみたら、いろいろなニュースサイトにて

1)年春に放送された不倫ドラマ『不機嫌な果実』と同枠、同スタッフが手掛けている

2)“ドロキュン恋愛ドラマ”“ドロキュン劇場”など“ドロキュン”が代名詞のように使われていて、ドロドロだけどそれと同じくらいにキュンとするドラマである

 以上の2点が盛んに強調されていました。『逃げるは恥だが役に立つ』で“ムズキュン”がちょこっと流行ったからって……ねえ?

 ではでは第1話レビューに入ります。

「あの時は思ってもみなかった……私が、結婚している男を奪い合うことになるなんて」

 主人公・池内光(倉科カナ)のナレーションからドラマスタート。赤色のアウターと白のニットキャップを身に付けた光は、雪山にいます。先を歩く男性に笑顔で背後から飛びつき、バランスを崩して倒れた二人は雪の上をふざけながら転がって……キス。画面にはでかでかと『奪い愛、冬 第1話(明朝体、濃いピンク)』、悲壮感漂うクラシック音楽が流れ、『赤いシリーズ』(リメイク版しか見たことないですが)とか『冬のソナタ』(宣伝しか見たことないですが)を思い起こされるな〜。

 CM終わって今度は海です。光は、同い年だけど会社の後輩で恋人の奥川康太(三浦翔平)からプロポーズされました。なかなか話を切り出せない康太に「男らしく、ビシッと!」とはっぱをかける光は姉御肌って感じです。ポロポーズを快諾した光を康太は抱きあげて(お姫様抱っこではありませんでした)、くるくる。妄想シーンみたいでしたが、ドラマの中ではれっきとしたリアルシーンです。

 光はデザイン会社・アッパーワークスでバリバリ働くデキる女。真面目で体育会系ノリ仕込みのキャラです。光と同い年の康太はアシスタントですが、光より後に入ったからとそんなに焦っていないようで、光が仕事に打ち込めるよう、かいがいしく光の身の回りの世話を焼きます。光の部屋で、康太(つまり三浦翔平)が上半身裸を披露するのが第1キュンポイント。キスからの美しい絡み……体をくねくね捩じらせて快感を表現する光、康太はバッグハグで耳ハムハム。ここはTwitterでも大絶賛ポイントでした。絵に描いたようなキレイなセックスですね。それにしても、いちいちBGMが昼ドラ風味で(絶対ワザとですけど)、それを懐かしがりそうな50〜70代女性層の獲得を狙っているとみた。

 光の母・麻紀(キムラ緑子)も、2人の婚約を祝福しています。幼い頃に父が他界し、光は定食屋を営む麻紀に女手一つで育てられたわけですが、定食屋(飲食店)ってだけで、いかにも苦労じみた感が演出されますね。ドラマ内シングルマザーあるあるって感じです。さらにドラマ内シングルマザーの元で育った子どもは、健気な優等生か、ぐれる親不孝者か、両極端に分かれる傾向がありますが、光は前者です。経済的に余裕のない麻紀に、毎月仕送りしています(手渡ししなくても、振り込めばいいじゃん)。しかも麻紀の暮らす部屋、テーブルクロスや座布団、ミカンを入れる籠、アイロンなど、いちいち昭和で、時が止まったような感じです。スマホが出てくるからには2010年代ってことで、だったら100円ショップで買ったっぽいグッズがあったっていいでしょうに……。

 他方、父が不動産で成功、母が料理研究家の康太の実家は豪華です。1人息子の康太を溺愛する母・美佐(榊原郁恵)は、成人した息子をちゃん付け(=コウちゃん)、光に対しては嫌み言うわ嫌がらせするわ、これもあるあるですね。ただいくらなんでも、「コウちゃんいきなり結婚したいなんて何かにとり憑かれてるんじゃない? 海にでも入って清めてきたら?」とか光の目の前で言うのはヤバすぎると思うんですが。康太の元カノ・尾上礼香役はダレノガレ明美で、郁恵ちゃんはダレちゃんをお嫁さんにしたがっていた様子です。ダレノガレさんだってこの姑にかかれば結局イビり倒されそうな気もしますけど。



 光と康太は、第1話の中で2度康太の実家を訪れていますが、その都度康太は母に結婚の承諾を求めます。

「ねえ母さん、いいよね? 結婚しても」(1度目)
「結婚していいよね?」(2度目)

 これらの台詞が、みょ〜〜〜に引っかかりました。癒し系イケメンの康太は、光に優しいけどちょっと頼りなさげ。でも行動力は備えていてやる時はやる男だっていうことは、随所で窺えます。康太は、光と暮らすマンションを購入し(35年ローン)、よかったら光の母も一緒に住まないかと提案します。また、自分の母が光にひどい仕打ちをした時(光の身辺調査を行ったり、ダレノガレをわざと呼び寄せたりなどなど)、本気でキレてます。決して母親の言いなりではないですし、光を守ろうという思いはあるようです。だけど!! 前述の2つの台詞からは、そうはいってもまだ母親から自立しきれてないんじゃないか、自覚のないマザコンじゃないのか、絶体絶命時には母親にすがるんじゃないか(あるいは母親をいいように使うんじゃないか)、とどうにも嫌な予感がするのです。考えすぎでしょうか?

怪演女優・水野美紀

 時期を同じくして、光は仕事で大きなチャンスを得ます。ある建設会社の新しいロゴデザイン、ブランディングの候補に選ばれたのです。もちろん康太も大喜びです。光と康太は気づいていませんが、社内は表向き明るく良い雰囲気ですが、裏では様々な思惑が交錯しています。光に思いを寄せていたがフラれてしまった部長の武田玄(三宅弘城)は光を応援しながらも「俺個人としては光には苦しんでもらいたい」と思っているし、光の後輩・豊野秀子(秋元才加)は「私はいつか奪います」と実は康太のことを狙っています。武田部長と秀子は裏でつながっているようです。

 康太を伴ってクライアント先の建設会社に向かう光、康太は光の緊張をほぐそうと、エレベーターの中で光にキス……って仕事中にクライアント先でするなよ。しかも行き先ボタンを押し忘れてドアが開き、キスシーンを第三者に目撃されてしまいます。目撃していたのは、かつて光が死ぬほど愛した男・森山信。光の元カレであり元上司でもあり、今度の仕事の競合相手です。3年前、信は突然「好きな人がいる」と光に別れを告げ、姿を消しました。失意のどん底にいた光を癒したのが、頼りないヒーロー・康太だったのです。

 不意の再会に「階が上がっていくたびに私の胸の高鳴りが激しくなるのがわかった」と、光のナレーション。光は信との日々を回想していくのですが、回想シーンでの台詞やらロケーションやら音楽やら、もう何から何まで“Theメロドラマ”。光は信に処女を捧げていたのですね。や、最初の男だから忘れられないってものでもないと思いますけど。仕事、プライベートともに体育会系ノリで威勢のいい光ですが、信との再会には激しく動揺して立ちくらみ倒れそうになります。どんだけ〜。

 信は、幼なじみの森山蘭(水野美紀)と結婚して、婿養子になっていました。福岡に引っ越していたのですが、3カ月限定で東京に来ています。単身赴任なら都合が良かったのでしょうが、右足が不自由で杖をつきながら歩く蘭も、夫と一緒に上京。付いています。子どもの頃からずっと信に思いを寄せていたという蘭の信に対する執着ぶりは凄まじく、2人で写った写真(微妙なのもある)のスライドショーを流しながら夫婦セックスするシーンはヤバいの一言です。蘭は信の服を器用に脱がせて覆いかぶさり、「東京に出て来て信に変な虫がつかないか不安なんだよ」と絡みつき、「右足がッうずくのぉぉ〜右足がぁッぐるじぃ〜」と言っては右足をさすらせ、頭をガッとつかんで自らの股間に押し付け「離さないよ……」。スーパーロングヘアの水野美紀、怖いけどえろいです〜。諸々、黙って受け入れるしかない様子の信は、蘭に何らかの負い目があるのでしょう(そうとしか思えません)。蘭の右足と関係しているんでしょうね。ほぼ新人俳優みたいな大谷亮平に、貫禄の怪演で迫る水野美紀姉さんですが、そういえば彼女、(リアルで)妊娠中だったような……大丈夫なんでしょうか? それともストーリーでも身ごもる設定に変更されていたり、なんて。

 仕事に意欲を見せる光は、信が建設会社の人間に「アッパーワークスの池内光。彼女が自分のところの一番のライバルになると思います」と告げていたことを知ります。信は、密かに光の期待値を上げるのに一役買っていたのです。光は信の会社を訪れ、他人行儀に礼を言い、でもこれからは情を捨ててください、私絶対に勝ち取りますからと決意表明、さらに「私結婚するんです。あなたがあのときいなくなってくれたおかげで、わたしは今の彼と出会えた。強がりじゃなく、あなたといたときよりずっと幸せです。愛してるんで、あの人を」と長々、結婚することを報告。信は「おめでとう」と穏やかな表情で去っていきますが、光は涙……。光的には、信への想いを振り切るつもりで会いに行ったらしいですが、だったら会っちゃいかんだろ。でも、会わなきゃドラマになりません。

今カレと結婚したいし、元カレともヤリたい

 客観的には、結婚を控えている男女にとって“元カレ”と再会なんて、まさか、マジ勘弁、超面倒で疲れる事態だと思いますが、どういうわけだか信の正体を知った康太は「今自分に起きていることには意味がある」、光も「あの人(信)が戻ってきたのも私が成長するため」なんて超ポジティブ思考。クサすぎます。

 でも光は、なんだかんだで未練たっぷり。わざわざ信との思い出の場所に行って「私ぃ〜結婚する〜、さよなら〜今までの私ぃ〜〜」と叫ばなきゃ気持ちを切り替えられないらしいです。そんな場所行くから、信とまた“偶然”会っちゃうんですよ? しかもフラフラ後ろ歩きしていた光は工事用鉄パイプにぶつかり、間一髪で信に助けられます。2人は冒頭雪山シーンと同じく、地面で抱き合っているような体勢に。簡単にガードが外れて鉄パイプが倒れてくるなんて、これはもう工事会社の責任、賠償問題ですね。信はどさくさに紛れて、いや光に対する思いを断ち切れずになのか、再会して言葉もろくにかわしてないのに唐突にキス、しようとしましたが、光は頑張って拒否ります。元恋人だからってそんないきなりキスはないですよね、しかもまだ第1話ですから! ちなみにこのシーンの光は、赤いコート姿。3年前、信と雪山にいる時も赤いアウターでした。普段の光は赤を着るようなイメージじゃないんですけどね。

 その頃、康太は残業のオフィスで秀子に唆されていました。秀子は康太に「光はデスクの引き出しに恋人の写真を入れていたらしい」と語り、「拾った」と言って光のデスクの鍵を康太に渡します。そして康太に強引なキスを。康太は憤慨しますが、秀子は「私のほうがキス上手いでしょ?」と挑発的。誰もいないオフィス、しばらく我慢して仕事に集中しようとしていたのに、康太はやがて光のデスクの引き出しを開けてしまいました。こういう場所に良いものが入っていることないですよね。スマホ普及前のガラケー時代を思い出しなさいよ〜(スマホも暗証番号わかれば同じか……)。そんな自分に嫌気がさしてわぁああ〜〜〜と頭かきむしって発狂する康太の様子を、秀子はスマホで録画し「イイ感じ」と笑みを浮かべています。物陰に隠れてずーっと、康太が引き出し開けるまで待ってたってこと? 秀子も相当、気が振れています。

 育ちがよい癒し系イケメン・康太は、一見ドロドロ愛憎劇とは無縁そうで、でもだからこそ、今後どう変貌していくか見物ですね。っていうか、康太は実家でも「いい加減にしろよ!」「やめろよ!」等々、叫びまくってて、エキサイトしたときの動きが一辺倒なんですよね。真冬の東京湾に飛び込んで「うわぁぁぁ〜俺は池内光が好きだ〜大好きだぁぁ〜」と叫ぶシーンもインパクトはあるんだけど同じ……。28歳ですしもうちょっと頑張りましょう。この作品でリアルな演技力の成長を期待!

 さて、夫の浮気チェックに余念がない蘭は、信の脱いだ洋服にコロコロをかけて髪の毛を発見、「見いつけた」。意外と落ち着いています。その前から、蘭は信の元カノ・光の存在を把握していましたし、蘭の魔の手(?)はあっという間に光を捕えそうです。

 そして、信からのキスを拒んだ光は、自己嫌悪でいっぱいになっていました。

「私は自分が嫌で涙が出た。なぜならあの瞬間、あの瞬間、信さんと唇を合わせたかったから。だから……だから私は自分が嫌いだ」

 光が歩道橋で涙ぐみ、へたり込んだところで第1話が終了しました。康太も好きだけど、信のこともやっぱり好き。康太と結婚して幸せになりたいけど、信ともヤリたい。そんな欲望全開の光、これからどうなっちゃうんでしょう。相当イタい目に遭わされそうだな〜。

 ドロドロ愛憎劇要素とラブシーンがてんこ盛り状態だった第1話。『奪い愛、冬』のというタイトルイメージに恥じない内容でした。光と康太、光と信、信と蘭。1時間のドラマの中で、ベッドシーンは3パターン、加えてキスシーンもあちこちに散りばめられ、サービスカットなのか信のシャワーシーンもありました。いかにも昼ドラ、な演出と展開で脂ギトギト感がすごいです。金曜深夜という時間帯でなかったら胃もたれ必至ですが、晩酌で酔った頭で見るには最高の作品かもしれません。第2話も引き続き見守っていきましょう!

(ドラマウォッチ担当:雨月桃)

messy

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