市原隼人ら出席の「おいしい給食」上映会では撮影裏話が満載 「リンゴやるから、カツくれ」の話も

1月24日(金)15時0分 おたくま経済新聞


 市原隼人さんが主演を務め、2019年10月にテレビ神奈川やTOKYO MXなどで放送されたドラマ「おいしい給食」。2月5日からDVD発売&レンタル開始。3月6日からは劇場版が公開されることも決定しています。そんな「おいしい給食」のDVD発売記念舞台挨拶付上映会が、1月23日に開催されたので行ってきました。

 「おいしい給食」は、キー局での放送が無かったにもかかわらず、多くのファンを獲得。視聴者が毎話欠かさず鑑賞し、給食前に歌われる常節中学校校歌が頭の中を無限ループしてしまうと、SNS上で話題になったオリジナルドラマ。

 給食マニアの教師・甘利田幸男(市原隼人)と、給食マニアの生徒・神野ゴウ(佐藤大志)による、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描いた学園グルメコメディで、1980年代のある中学校を舞台に、甘利田と彼を取り巻く生徒たち、大人たちのさまざまな人生模様が、食欲をそそる給食バトルと共に紡がれています。

 調布市のイオンシネマ シアタス調布で開催された「おいしい給食」のDVD発売記念舞台挨拶付上映会には、主人公で「給食のために学校に来ているといっても過言ではない」と豪語するぶっ飛んだ教師・甘利田幸男を演じた市原隼人さん。ヒロイン・御園ひとみ役の武田玲奈さん、甘利田の永遠のライバル・神野ゴウ役の佐藤大志さんらが登場しました。



 「予想を上回る反響をいただき、本当に感謝しています」と会場に集まったファンに挨拶をした市原さん。「当たり前のように食べていた給食のありがたみ、作品を作る喜びをかみしめています」とコメント。DVDを発売することができたことについて、「本当にうれしいです。SNSで校歌を歌っている子供の動画とか、作品を作る醍醐味だなと……」と、感慨もひとしおな様子でした。



 ドラマのお気に入りの回について、第1話を選んだ市原さん。「入りなので本当に悩んだ。原作が無くて、オリジナルということで、どうとでも転べる。どうしようかなと……」と当時の心境を語り、衣装合わせが終わった後も、もう一度、衣装合わせをさせてもらったというエピソードを披露。

市原さん「本当に悩んだ」

 撮影の前日、綾部真弥監督に電話をかけて、「メガネどうしますか?つけたほうがいいですか?無いほうがいいですか?」と話したり、「受け身として周りのキャラクターを立たせていくのか?それとも、どんどん漫画のようにエンターテインメントとして、大袈裟にやっていくのか?」と相談したりして、「ギリギリまで悩んでいた」とのこと。



 ちなみに、市原さんが作中でかけているメガネは、たまたまスタッフがかけていたものを市原さんが「これいいね!」と気に入って「同じもの買ってきて!」と頼み、時計は助監督が付けていたもので、おじいさんから貰ったものだったそう。



 武田玲奈さんのお気に入り回は第6話。「6話は御園先生にとってもターニングポイントとなった回。私自身も6話の撮影中に、吹奏楽部の撮影だったんですけど、その撮影の日に誕生日を迎えて、吹奏楽部の生徒さんたちが、ハッピーバースデーの歌を演奏してくださった。それがすごく印象に残っている」と選んだ理由を告白。



 また、市原さんとの撮影について「笑ってしまったシーンが多々あった」と武田さんが言うと、市原さんはその理由は「監督にある」と説明。



 綾部監督の子供たちとの接し方について、「芝居を指導するよりも、まず人として成長するために、この場を使ってほしい」と子供たちに話していたそうで、「エンターテインメントとして、お客さんに楽しんでもらうために、これだけ周りの大人が努力している中の一員になってほしい。そして、成長してください」と訴えていたというエピソードを披露。



 「子供たちに目線を合わせて、一人一人に声をかけていく綾部監督の姿を見て、惚れてしまい、それによって振り切った演技をすることができた」と理由を明かしました。その話を受けて綾部監督も「ちょうど夏休み期間まるまる使って撮影をしていたので、何か普通ではできない体験をして、人間として成長してもらいたかった」と話しました。



 永遠のライバル・神野ゴウ役の佐藤さんは、第3話をお気に入り回として選出。理由は「普段、ご飯を食べる時は、『こぼしたくない派』なので、こういうこと(爆食い)をあまりしないんですけど、撮影でしかできないことで、すごい楽しかった。自分で映像を見ていても面白かった」と理由を語りました。



 綾部監督がお気に入り回として選んだのは、最終回である第10話。「最終回は賛否両論が起こるだろうなと覚悟した回。甘利田先生が給食を食べて心の声でウンチクを語るシーンが無く、全部人間ドラマになっているので不安だった」と当時を振り返る綾部監督。



 しかし、「甘利田とゴウが窓辺で向かい合ってカレーを食べるシーンを撮った時、撮影現場でジーンとしてしまって、なんか終わってほしくないな」と感じたとのこと。さらに、最後は市原さんに「雑な演出で、『最後に一言、何かゴウに声をかけてあげて』と、言葉(セリフ)を渡さなかった」と明かした綾部監督。



 すると、市原さんはその撮影シーンで「リンゴやるから、カツくれ」と言ったのですが、そのセリフについて綾部監督は絶賛。「(佐藤)大志も『はい』って応じてる。あれは誰が何と言おうと、今まで撮影を進めて、スタッフもキャストもチームワークができているからこそ出来た、奇跡的な瞬間で忘れられない」と話しました。



 佐藤さんは「それ(リンゴやるから、カツくれ)を言われた時は、一瞬、戸惑いました」と言い、「どうしようかなと思ったけど、あわせて『はい』と答えました」とコメント。一方の市原さんは「このシーンの前にカップラーメンを4個食べていた。腹がパンパンになっていた記憶がある」と振り返り、会場のお客さんの笑いを誘っていました。



 そして、今回のイベントでは、翌日の1月24日が学校給食記念日ということで、調布市で学校給食を作っているリアル調理員さんが、125cmの巨大先割れスプーンを持って登場。市原さんに贈呈していました。



 巨大先割れスプーンを手にした市原さんは、「これで給食を食べたいですね」と話し、「給食はすごく意味があるもの。日本の未来を担う子供たちのために、本当にありがとうございます。感謝しています」と、調理員さんに伝えていました。



 最後に市原さんは「作品というものは、みなさんに愛されて初めて完成するもの。それを本当にひしひしと感じました。小さいところから始まって、コツコツと作り上げて、みなさんから予想以上の声をいただき、心から感謝しております。映画のほうも、本当に面白いものに仕上がっていますので、劇場に足を運んでくれたら嬉しいです。僕も生涯残したい作品になりました。ありがとうございました」と感謝の気持ちを述べて会場を後にしました。



 ドラマ「おいしい給食」DVD‐BOXは2月5日から発売。映画「劇場版 おいしい給食 Final Battle」は、3月6日からユナイテッド・シネマ豊洲ほかにて、全国公開されます。

(c)2019「おいしい給食」製作委員会

取材協力:2019「おいしい給食」製作委員会

(取材・撮影:佐藤圭亮)

おたくま経済新聞

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