賛否両論のアニメ新キャストに星野桂は…!? 座談会で明かされた『D.Gray-man』の裏話

1月24日(日)18時0分 おたぽる

「ジャンプSQ.CROWN WINTER号」サイトより。

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 昨年12月の「ジャンプフェスタ2016」で、実に10年ぶりとなるTVアニメ新シリーズ放送が発表された『D.Gray-man (Dグレ)』。その後、立ち上がられたアニメの公式Twitterは5万フォローを突破し、盛り上がりを見せている。そんな中、今月21日にニコニコ生放送で『「D.Gray-man」原作:星野桂先生+初代担当編集Y氏+現担当編集K氏によるスペシャル座談会』が放送された。昔ながらのDグレファンである私が、先生の語るDグレや担当編集との驚きのエピソードから垣間見る意外な一面などをまとめてみた。

 放送開始とともに「ああああ」「待ってました!」といった興奮のコメントの数々が映し出され、画面に流れる映像がまったく見えない状態に(笑)。約3万人の視聴者の興奮覚めやまぬ中、Dグレ現担当編集K氏と前担当編集Y氏、そしてダンボールを頭に被った星野先生が登場! 先生は緊張により震える声で「あ……。星野桂で、す……よろしくお願いします」と自己紹介すると、視聴者は「かわいいw」と大絶賛。

 最初のトークは、22日発売の「ジャンプSQ.CROWN WINTER号」に付属する“二人組をテーマにした”という書き下ろしのポスターと巻頭カラーについて。ポスターは神田ユウとアルマの二人が背中合わせで描かれていて、先生いわく「そういえば、アルマのカラーは描いたことがなかった」とのこと。一方、巻頭カラーは少し大人っぽくなった主人公・アレン・ウォーカーとネアの2ショットとなっている。K氏が「先生は今回3枚もカラーを描いてくださった」と話すと、「先生ありがとう!」という声に加え、「ご無理なさらずに……!」と休載の間もずっと再開を待ち望んでいたファンが、先生を気遣うコメントもたくさん並んだ。

 続いてK氏が「先生に聞きたいことを書いてくださっても大丈夫です」と話すと、今度は画面いっぱいに「ラビ」の文字が! ラビとは、いわゆるチャラ男っぽい外見に反し、頭脳明晰というギャップが女性の心を掴む人気キャラのひとりだ。彼は2012年発売の23巻で、敵に拉致されひどく痛めつけられている描写がされて以降登場していない。そんな彼のことが気がかりなのか、視聴者コメントには「4年間壁に埋まったまま」「ノアに壁ドンされたまま」と寄せられた。それを見た先生は「みなさんそう思っていたんですね……ごめんなさい」と謝り、「大丈夫ですよ! ラビがあの後どうなったかっていうのはもうちゃんと決めてあって。どう復活してくるかも、自分的には『おいしいぜ、ラビ!』と思える展開を準備しています」と言及。私自身Dグレを読んでいると、星野先生は物語を結末までちゃんと考えた上でそれにつながるフラグを要所に盛り込んでいる印象を受けているが、ラビの未来を語る先生の言葉を聞いて、その印象がますます強くなった。

 次の話題はアレン役の新キャスト、村瀬歩さんについて。実はこのキャスト交代はファンの間でも賛否両論で、どちらかといえば反対派が多い話題だった。先生も当初「正直、アレンの声優さんがガッチリ決まらなければアニメのお話もどうするか悩んでいました……」という胸中だったという……。そんな先生の考えを変えたのが村瀬さんの声だった。「オーディションで村瀬さんの演じるアレンの声を聞いてみたら、闇を抱えているんだけど天使のように聞こえる、すごく不思議なお声をされていて……。今私が原作で描いている、ネアが取り付いて悪魔っぽいアレンと、エクソシストで正義感がある天使っぽいアレンにすごくハマっていて。『村瀬さんなら大丈夫』って思ったんです!」と、村瀬さんをアレン役に起用した理由を話してくれた。すると、批判的だった視聴者の反応が「先生が納得されたキャストなら楽しみです」と、新キャストを歓迎する動きに変わったのだ。改めて先生の影響力の大きさを目の当たりにした瞬間だった。

 そんな星野先生のDグレへの情熱を、途中同席したアニメプロデューサーのK氏も身近で感じると話す。「客キャラごとの団服の飾りや、ブーツの形状など細部までこだわりが本当に強いので、自分たちも今の先生のカラーリングや絵にどう近づけるか、それをどうアニメーションするかを考えています」。団服の話を受けてY氏が「新しい団服はなんで赤にしたの?」と先生に尋ねると、「赤を入れた理由は、ノアの衣装を統一しようと思っているからで……。ノアの色がどうしてもモノクロ調になるので、対するアレンたちには赤を入れようと。リナリーをはじめ結晶型になるエクソシトが登場し、だんだんと“血のイメージ”が出てきたので、赤を入れようかなと思いました」と説明。ファンの間でも人気の高い団服に隠された秘密が明らかになり、団服好きな思わず私も「厨二設定大好きです!」と叫んでしまった(笑)。

 被ったダンボールの中の暑さが“臨界点”を突破し、休憩のため先生が画面から消えるということもあったが、終始和やかムードで放送は終盤に。ここで現担当編集のK氏が「前担当編集Y氏との思い出は?」と質問が上がった。実はDグレの番外編漫画にも登場するY氏は、ファンからも写真を頼まれるほど大人気なのだ。世にDグレを送り出した担当と過ごした時間はさぞ素晴らしいと思いきや……。

「毎週打ち合わせで何か言われるたびに『チクショー!』って思ってました。Y氏に見立てた布団を一本背負とかして……。だから担当が替わるって聞いたときは『やったぁー!』(先生ガッツポーズ)って思ったんですけど…」と、先生からまさかの発言が飛び出した! 「最初はDグレじゃないものを連載したかったんです。でもY氏に『ダメだ! 今はエクソシストのほうがくる!』って言われて。連載会議で仕方なくDグレのネームを出して……。連載が決まったときは正直『マジかぁ〜!』って(笑)」そう話す先生の表情は言葉と裏腹にどこか楽しそう。

 Y氏が「これ星野先生が盛って話してると思うでしょ? でも実話なんです(笑)」と苦笑い。しかし、最後はそんな先生が「でも、いざ担当が替わったら吉田さんがいかにすごい人だったかということがわかって……」と、ちゃっかりいい話にして締めくくったのだった。
(文/あんみつ)
※雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社

おたぽる

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