クッパ、デデデ大王、ギルガメッシュ……レトロゲームから学ぶ! 悪役キャラクターの“処世術”

1月24日(火)22時0分 おたぽる

『スーパーマリオブラザーズ』(任天堂)

写真を拡大

“ドラクエ派かFF派かを聞いているのに「俺、ロマサガ派」って答える奴、クラスに一人はいるよねー!”

 レトロゲームあるあると共に失礼します。昨年末に『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』が発売されてから、レトロゲームブームの火がふつふつとたぎり始めた今日この頃ですが、テレビをつけると芸能界や政界には、スキャンダルを起こす憎まれ役が、『魔界村』(カプコン)のゾンビよろしく絶えず出てきています。

 そんな憎まれ役の皆々様には、レトロゲームに登場する敵役に注目していただきたい。どんな悪事を働こうとも、長く愛される秘訣がそこにはあるのです。

 今回は、レトロゲーム界の敵キャラを紹介していきます。全国のビジネスマン諸氏には、処世術として活用できること請け合いです。

 昨年は、不倫問題が多く目立ちましたね。ゲス不倫から始まり、スポーツ界、歌舞伎役者、育休議員にまで至る始末。

 普段から、ふらふらと曖昧な態度ばかり取っているから、こういった浮気心が芽生えてくるわけです。あっちもいい、こっちもいいと、どっちつかずな態度よりもバシッと一つに道を指し示さなければいけません。男らしく一つの道をバシッと貫く男気の見本といえるキャラといえば、『マリオ』シリーズ(任天堂)でお馴染みの「クッパ」ではないでしょうか。

 こいつと決めたらガオーと咆哮一発、毎回ピーチ姫を強引に奪い去っていきます。思いかなわずマリオに奪還されますが、それでもめげずに隙あらばさらっていくうちに、心なしかピーチ姫もガードが甘くなって、若干さらわれようとしている感は否定できません。

『スーパーマリオワールド』のオープニングのセリフでも「またもや、ピーチが姿を消した」と、“またもや”と言われる始末。マリオも、「どうせ、俺なんかよりクッパに心が動いてんだろ?」と思っているのでしょう。

 裏でコソコソするのではなく、堂々と奪い去るくらいの強引さ、そして恋が実らないと悟るや否や、自らマグマにダイブする思い切りのよさ。この男気にキノコ王国の住民たちも「天晴れ!」と称賛を送ったことでしょう。

 もし、どうしても浮気心が芽生えてしまったのなら、「俺は、今から浮気をするぞー!」と火を吹くくらいの勢いで高らかと宣言してみてはいかがでしょう。あまりの潔さに、奥さんは目をヨッシーのたまごのように丸くして許してくれるやもしれません。

 逆に、火の玉を投げてくるほどの怒りで踏んづけられたら、ベランダから飛び降りるくらいの男気をみせましょう。それでもダメなら亀のように甲羅に閉じこもって怒りが収まるのを待ちましょう。それでもダメなら、マンマミーヤです。皆さんがんばってください。

 続いての問題は、世界中の人が不安を抱えている、アメリカのドナルド・トランプ新大統領です。ワンマンの独裁主義に見えるトランプ大統領とどう付き合っていけばいいのか、世界の人たちがコンフュ状態です。

 レトロゲーム界には、トランプ大統領に似ているキャラがいます。『星のカービィシリーズ』(任天堂)の「デデデ大王」です。可愛らしいペンギンのような見た目とは裏腹に、ハンマーをブンブンと振り回すプププランドの暴君。性格は、自分勝手でわがまま、いたずら好きで子どもっぽい。独占欲が強く、国中の食料を独り占めしますが、デデデ本人は悪気はないらしいのです。

 その他にも戦闘兵器といった軍事力の保有、単独でも見劣りしない行動力の高さなど、肩書きにふさわしい大王らしい面もあるが、政治的なことは行っておらずプププランドの国民もデデデ大王の行動には全く興味を持っていないとされています。

 まるで、トランプ氏をモデルにしたんじゃないかと思うほど似通ったキャラ設定。ここはひとつ、プププランドの国民から、このようなリーダーとの付き合い方を学ぼうではありませんか。
 
 プププランドの国民代表といえば、もちろんカービィ。彼は気兼ねなく、デデデ大王の背中に乗ります。デデデ大王がちょっかいを出すためいざこざに発展することはありますが、実はお互いに嫌ってはおらず、カービィが協力を仰いだ時は快く応じてくれる一面もあります。

 そうなんです、我々はトランプ大統領に対して怖がり過ぎなんです。ワンマン経営のリーダーは嫌われ者が多く、人が近寄ってくれません。ということは、デデデ大王もトランプ大統領も寂しい思いをしているに違いありません。かわいい奴じゃないですか。その心の隙間に入り込み、軽い感じで接してみれば意外と関係がうまくいくかもしれませんよ。ハンマーでブン殴られない程度にがんばってください。

 そして、昨年から世間を騒がせている問題といえば覚せい剤です。レトロゲーム界にも言っていることがころころ変わる、シャブ中のようなキャラがいます。『ファイナルファンタジーⅤ』(スクウェア・エニックス)の「ギルガメッシュ」がそうです。

 顔には歌舞伎における隈取のような模様があります、この時点ですでに“ヤバイ”。しかも、武具コレクターなのに、使用している剣が偽物だと本人だけが気づいていないという、なんとも“しぇしぇしぇのしぇー”なキャラなのであります。敵になったり味方になったりころころ立場を変えるレトロゲーム界のASKA氏ですが、『FF』シリーズの中でもとても人気のキャラの一人であります。

 なぜ彼が愛されるのか、それは詫び芸にあるのではないでしょうか。ギルガメッシュは最後の最後に、主人公たちがピンチの時に現れて敵を道連れに自爆するのです。はい、これでチャラ。

 芸能界において考えると、マッキーが覚せい剤で捕まって出てきたあとに『世界に一つだけの花』をSMAPに楽曲提供しました。はい、これでチャラ。

 いかがだったでしょうか? レトロゲームの悪役たちはかくも愛らしく、かくも身勝手。そのキャラクターから、我々生身の人間でも生かせるパターンを見いだすことができます。
(文=渡部ダイシ)

おたぽる

この記事が気に入ったらいいね!しよう

メッシをもっと詳しく

BIGLOBE
トップへ