嶋大輔 芸能界復帰し「何が男の勲章だ」と言われ落ち込む

1月24日(火)7時0分 NEWSポストセブン

政治家転身…その後、撤回なぜ? 嶋大輔が語る

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『男の勲章』の大ヒットで知られる歌手・俳優の嶋大輔(52才)が、世間を騒がせたのは約4年前のことだ。突如、政治家への転身を表明し、芸能界引退宣言まで行った。ところが、それからわずか数週間で参議院議員選挙の出馬を断念した。なぜ政治家を志しながら、急転直下、断念するに至ったのか——嶋が舞台裏を語った。


——2013年4月の芸能界引退会見、驚きました。


嶋:参院選に出馬するために引退しました。知人に政治家の秘書がいて「一緒にやってみないか」と誘われたのがきっかけです。ぼくはかねてから、学校でのいじめを減らしたいと考えていたんです。完全になくすことはできなくても、法律を作ることによって、今よりも少なくすることは可能だと思ったんですね。


——どんな法律を作りたかった?


嶋:学校には用務員さんがいますよね。先生には言えない悩みも、用務員さんになら気軽に相談できる。ぼくの学生時代には、そういうこともあったんです。だから教室に1人、用務員さんのような相談役の人がいるだけでも、いじめは減らせるんじゃないかと思ったんです。今“アスリートファースト”って言葉が流行っていますけど、学校では“生徒ファースト”にしたかった。


 ぼくはいじめられたし、いじめもしました。両方を知っているので、ぼくならできると思ったんです。ぼくは不器用なので、選挙は二足のわらじを履いてできるものではないと思って、芸能界を引退しました。その時は芸能界に戻らない覚悟で挑みました。


——それなのに、なぜ断念することになったんですか?


嶋:引退から約2週間です。「雲行きが怪しいよ」と、ある政治家さんから電話をもらって、「えっ、そんなことがあるの?」というところから、あれよあれよといううちに、今回は(自民党の公認)見送りと。言えない話もあるのですが…。


 天変地異というのは、このことをいうんだなって思いました。何が起きているのかわからなかったです、最初。それは自分の不徳の致すところで、いただいた話を全部信じてしまった自分がいけなかった。そこに辿り着くんですけども。


——ということは、非公式ながら自民党から公認を得られるという話はあったということですね。公認が得られないという話を2週間前に言われていれば、芸能界を引退しなかった?


嶋:そうなりますよね。なにもかも捨てて引退したので、ぼくにはなにも残りませんでした。人を信じられなくなって、半年くらい何もできませんでした。対人恐怖症になりました。


——出馬については、周りの方に相談しましたか?


嶋:詳しくは話せませんが、芸能界の先輩や政治に携わっているいろんな方に相談しました。


——自民党の公認見送りとなった理由は?


嶋:あの日は議員会館に呼び出されました。そして、ある議員さんに「今回は、芸能人はいらなくなりました」と言われたんです。「今回はご縁がなかったということで」と言われて、おしまいです。目の前が真っ暗になりましたね。


——嶋さんが芸能人だということは、初めからわかっていたことなのに。


嶋:なぜ急に方針が変わったのかはわかりません。ちゃんと歩けているのか、というぐらいの放心状態でした。何を言われたのか、何が起こっているのかわからないくらいの精神状態で、現実を理解するのに時間がかかりまました。自分が政治に真剣に取り組んでいくという決意を、今までいた芸能界を引退するという形で皆様にわかってほしいという強い思いで臨んだ結果がまさかこうなるとは思いませんでした。


 その後も大変でした。家に嫌がらせの手紙とか、無言電話とかいっぱいかかってきたんです。家族にも迷惑をかけてしまって、申し訳なかったです。出馬のことは、初めから妻に反対されていましたから。自分がしでかしたことは大変なことなんだなって。


——無所属で出馬することは考えなかったのですか?


嶋:政治の実績のないぼくが、なんの後ろ盾もないまま出馬することは考えられませんでした。


——それから約2年3か月が経ち、芸能界に戻ってきました。


嶋:みんなに「お帰り」と言ってもらえました。もちろん、歓迎ばかりじゃありませんでしたよ。「出馬すると言って辞めたのに、のこのこ戻ってきやがって、なにが男の勲章だよ」と言う人もいっぱいいました。その言葉も、重く受け止めています。でも、「そんなの関係ねえよ」と迎えてくれる人も、いっぱいいました。ぼくは一時期、人間不信にまで落ちていましたが、そういう温かい言葉が心の鍵を開けてくれて、今があるんです。


——今後の目標をお願いします。


嶋:PPAPみたいに、世界に届く何かを残せたらいいな…というのは冗談ですけど(笑い)。いいお芝居をしたいし、いい楽曲に出会えたらまた歌いたいですし。


 30年くらい前にスーパー戦隊シリーズの『超獣戦隊ライブマン』(テレビ朝日系)の主演と主題歌をさせていただいていたんです。それで今年、久しぶりにイベントで歌ったんですけど、たくさんの人が待っていてくれたんですよ。嬉しかったですね。


 思えば、元々不良キャラでデビューして、「なにがスーパーヒーローのレッドだよ」という声が、当時から聞こえていました。ぼくは紆余曲折の人生です。誰からも愛される役者になれるとは思っていません。でも、「あいつ、いいじゃん」って思ってもらえるような役者でありたいと思っています。


【嶋大輔(しま・だいすけ)】

1964年5月22日生まれ。横浜市出身。1981年、ドラマ『茜さんのお弁当』(TBS系)で俳優デビュー。翌年『男の勲章』が70万枚の大ヒットを記録し、歌手・俳優として幅広く活躍。2013年4月に芸能界を引退。2015年7月に芸能界に復帰した。


撮影■浅野剛

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