好感度上げておいて、そりゃないよ……な衝撃ラスト! 伏線もしっかり張られた『CHAOS;CHILD』第2話レビュー

1月25日(水)11時0分 おたぽる

アニメ『CHAOS;CHILD』公式サイトより。

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『STEINS;GATE』などで知られる科学アドベンチャーシリーズ。その第1作『CHAOS;HEAD』(カオヘ)の続編、『CHAOS;CHILD』(カオチャ)のテレビアニメが放映開始となった。原作ゲームも評判が高い本作。本稿では、良作の期待が持てるアニメ版『CHAOS;CHILD』を、科学アドベンチャーシリーズのファンがレビューしていく!

 第2話「事件が彼らを嘯く」は、突然のゆっくりボイスからスタート。2007年ころから現れた力士シールが2009年の渋谷地震以降、姿が見えなくなったけれど、最近、渋谷の街で見られるようになったこと。第一の事件「こっちみんな」、第二の事件「音漏れたん」、第三の事件「回転DEAD」のそれぞれの事件現場の近くに、力士シールが事件現場を覗くかのように貼られていたこと。一連の事件の発生日が、6年前に渋谷で起こった連続猟奇的事件「ニュージェネレーションの狂気」の日付と一致していること。これらを指摘した、宮代拓留ら新聞部が作成した動画だ。
 原作にも登場する動画だが、話の冒頭に持ってくることで、前回のあらすじもカバーしてしまっている演出がうまい。

 そして、物語は、宮代拓留の力士シールについての新たな推理から始まる。さまざまなバリエーションが存在する力士シール。だが、壁一面に大量の力士シールが貼られた事件で使われた力士シールと、一連の事件の現場に貼られた力士シールのデザインが一致するという。大量の力士シールを貼った人物と、事件現場に力士シールを貼った人物は同一の可能性があるのだ。そこで、次に事件が起きる場所は、この大量の力士シールが貼られた場所の可能性もあることから、監視カメラを設置し、映像を録ろうと提案する宮代拓留。
 一連の事件を追っているのは、警察や自分たちだけでなく、事件のまとめサイトに貼られた動画を録った人物も追っている、と。

 あれ? 台詞に一瞬カットが入るだけだったが、「回転DEAD」の映像って、もう出回っているんですね(そうでないと、第三の事件に「回転DEAD」という通称がつかない訳だが)。原作では、別角度から撮影された映像が突然ネットにアップされ、第三者があの場を覗いていたのかと、ぞっとした部分。宮代拓留が映像を分析するシーンもあったほど。ただ、結局誰が撮影したのかは、あやふやに終ったから(ネット上ではあの人ではないかという考察はあるが)、尺的にもカットされたのだろうか。

 ともあれ、ビデオカメラは伊藤真二が取りつけにいき、宮代拓留は尾上世莉架と「回転DEAD」の事件現場に居合わせた有村雛絵に話を聞きにいくことに。

 が、宮代拓留らが有村雛絵の下校を待ち伏せしていると、すでにそこには、同じく有村雛絵を待つ神成岳志刑事の姿が。校門で校舎を覗くように待っている様子が、なんともあやしくみえてしまう。「少し非常識じゃないですか?」という有村雛絵に、「悪いがこちらも何とか動ける時間をひねり出している状態だ」と成岳志刑事。シーンが映像化され、端から見ていると、不倫現場のようだ。そういえば、ゲームでは、主人公のそんな妄想があった。宮代拓留の気持ちが今なら分かるような気がする。

 宮代拓留たちは有村雛絵と神成岳志刑事の後を追い、カフェ「Cafe LAX」へと移動。と、そこには『CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!』に登場するエリンによく似た少女の姿が。あらためて映像としてみると、まるで秋葉原にあるコスプレ喫茶のようだ。場所が秋葉原だったら違和感はきっとない。

……とそれはさておき、カフェで宮代拓留は、有村雛絵と神成岳志刑事の会話から、警察が自殺と発表していた「回転DEAD」の被害者は殺されていたこと、被害者と有村雛絵は協力関係にあったことを知る。

 そして、その夜。ネットのラジオ番組「渋谷にうず」を宮代拓留が聞いていると、なんと自分たちが作った力士シールについての動画が取り上げられたではないか! ……って、「渋谷にうず」のケイさん。事件とは直接関係ないものの、原作ではその正体がちょっと謎だったのに、アニメではあっさり正体が久野里澪と明かされてしまった……。これは残念だ。

 ネットの利用者数が多いことから、力士シールに関する情報を集めるために、新聞部の動画を利用したと話す久野里澪。ほどなく、新聞部の動画に力士シールの情報が集まりだす。そして、新聞部と同じネタを扱ったニコニヤニュースの渡部友昭記者も記事をアップ。翌日の学校は、渡部友昭記者の“スクープ”で話題は持ち切りに。周りから新聞部は、パクリ扱いされてしまうが、動画の再生数は10万回越え。「お、落ちつけよ。10万くらいどうってことないじゃないか」と動揺して声が震える宮代拓留はなかなか。松岡禎丞、前回に引き続き、良い仕事する。

 一方、後半は宮代拓留の家族、特に姉の来栖乃々にスポットを当てた話に。心を開かなかった宮代拓留が、施設に馴染んだきっかけは、来栖乃々のひと言だったことが明かされ、その弟を守ろうとする精神は、妹の橘結衣に受け継がれている様子が描かれる。来栖乃々の弟を心配し、守ろうとする姿が温かい。こんな姉がいてくれたら良いなと思える場面だ。

 そんな来栖乃々は、宮代拓留たちが監視カメラを設置し、危険なことに足を踏み入れようとしていることを知り、カメラを回収しに出かける。と——!!

 カメラに手を伸ばした矢先、何者かに刺される来栖乃々!!!

 好感度を上げてからの、このラストは衝撃的で、きついじゃないか。引きがうまいなと思ってしまう。

 第2話も、きれいにまとめられており、スピード感もよい感じだった印象。よく見れば伏線もしっかりと入っている。このまま第3話も突っ走ってもらいたい!
(文/桜井飛鳥)

おたぽる

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