「ええ~!?」関西A・谷川浩司監督、自身も思わず苦笑い…痛恨の一手に敵も味方も騒然 「ま、マズイ」「これは行くしかない」/将棋・ABEMA地域対抗戦
2025年1月26日(日)12時0分 ABEMA TIMES
まさかの事件発生!?全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の予選Aリーグ1回戦第1試合、関西A 対 九州が1月25日に放送された。谷川浩司監督(62)と古賀悠聖六段(24)による次鋒戦では、谷川監督の痛恨の一手に各控室が騒然。対局者を含む棋士たちのリアクションに、ファンも大興奮の様子だった。
関西Aの先勝で迎えた第2局・次鋒戦では、神戸市出身の谷川監督と福岡市出身の新鋭・古賀六段が激突。“レジェンドVS若手ホープ”の一戦と、大きな注目を集めることとなった。古賀六段の先手で始まった本局は、相掛かりの出だしに。駒組みが進み、先手は▲4五銀と進行。谷川監督の対応に注目が集まる中で、△3三金を選択。これに、チーム九州の控室からは「うええええ!?」と驚きの声が上がっていた。
対局相手の古賀六段も目を見開き、△3三金を“ガン見”。控室では、長崎県対馬市出身の佐々木大地七段(29)から「これは行くしかないですよ、むしろ。行くでしょう!」とGOサインも。先手は銀と結合させた▲6六角の攻め筋があり、やや軽視だったかと瞬時に気付いた谷川監督は右手を眉間に当てて苦笑い。関西Aの控室では、京都府八幡市出身の佐藤康光九段(55)が「ま、マズイですよ。谷川先生に若干笑みが…。珍しいですね」とハラハラした表情を見せていた。
対局者を含む各控室のリアクションに、ファンも大興奮。「たしかに驚いてる」「笑っちゃった」「苦笑い」「天彦先生のおられる控室たのもしい」「みんな同じ反応で草」「これ痛いな」「おいおいおい」「固まっちゃった」「あいたたたた」と多数の声が押し寄せていた。
4五銀から3四銀と機敏な動きで序盤からリードを奪った古賀六段だったが、谷川監督は怒涛の追い上げを披露。8一飛車からの粘りを見せたものの、古賀六段が華麗に詰まし切り勝利を手にした。
この一局に、敗れた谷川監督は「忘れたいです(笑)」と苦笑。「ひどい将棋でしたが、このルールですので頑張っていればチャンスも出るのかなと思っていました」と終盤の猛追を振り返っていた。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)