大下アナ、長峰アナ、三宅アナ他 番組支えるベテランの実力

1月26日(金)16時0分 NEWSポストセブン

TBSの長峰由紀アナは54才のベテラン(公式HPより)

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 ベテランアナが、各局の番組を支えているケースが実は多い。コラムニストのペリー荻野さんがそうした“お宝アナ”の実力について解説する。


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 有働由美子アナが今春、『あさイチ』を降板するのではと今から騒がれている。昨年末の『紅白歌合戦』で、有働アナがメイン司会ではなく、福山雅治の中継担当で「ちょっと物足りない」と思った方も多かったのでは。なんだかんだ言って、「この人に任せておけば安心」「もっと出て欲しい」と思えるアナウンサーは、局のお宝なのである。

 

 お宝アナのポイントは、原稿読みのうまさ、番組進行の巧みさはもとより、番組が盛り上がり、過激な方向に行きそうになっても、悪乗りしない冷静さがあることだと思う。いっしょに悪乗りしては収拾がつかなくなることをよく知っている。番組を俯瞰してみる“おとな”の目線が頼もしいのだ。そんな局アナが、最近少なくなったように見えるのは、番組が彼らに悪乗りさせようとするからかもしれない。タレントが悪乗りするのは当たり前だが、局アナが悪乗りしたほうが話題性はずっとあるからである。


 そんな中、長年、テレビ朝日で頑張っている「お宝」といえば、大下容子アナである。『ワイド!スクランブル』は、キャスターの橋本大二郎が71歳という大ベテラン。コメンテーターも川村晃司、水谷修(夜回り先生)など渋めの路線だ。政治、皇室などのネタは他局よりも説明が丁寧だが、若者ネタや流行ネタはフリーズしそうな雰囲気になることもしばしば。そんなとき、すかさずフォローできるのが大下アナなのだ。大下アナがこの番組を20年も担当している理由は、こうした「お宝ポイント」があるからだろう。

 

 TBSでは長峰由紀アナの存在を忘れてはいけない。テレビではニュースから倉本聰のトーク番組もバッチリこなし、ラジオではジェーン・スーと生活情報について語り合う。先日は「正しいたわしの使い方」「スポンジとたわしの使い分け」について説明。そのわかりやすさに思わず膝を打ったものである。


 しかし!お宝アナの宝庫といえば、やっぱりNHKなのだった。先日放送された香川照之の『昆虫すごいぜinマレーシア』。わざわざマレーシアまで出かけ、黄緑色のカマキリの着ぐるみ姿で虫取り網を振り回すカマキリ先生(香川)の動きを逐一ナレーションで解説するのが、NHKの至宝・石澤典夫アナだ。今はフリーなので「元NHKの至宝」というのが正しいのだが、イメージは局アナ当時と変わらない。


「ここでカマキリ先生、とっておきの秘策に出た」など、まじめなことを言ってるのにどこかとぼけた空気感は石澤アナにしか出せない独特の味。その上、ブタのマペットがMCを務めるEテレの名番組『ねほりんぱほりん』で、「元薬物中毒者」とか「プロ彼女」とかがどんな生々しい話を持ち出しても平然とナレーションできる度量もすごい。


 NHKにはもうひとり、ダイオウイカなど、なぜか深海生物の番組に欠かせない三宅民夫アナもいる。私は第二の至宝ではとにらんでいるのだが、ダイオウイカはなかなか撮れないので番組が少ないのが残念だ。視聴者のアナを見る目はすごく肥えている。お宝アナの面白さを引き出せるセンスこそが、局の底力なのだと思う。

NEWSポストセブン

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