「師匠としてはハラハラするんですよ」関西A谷川浩司監督、敵チーム在籍の愛弟子・都成竜馬七段の対局にヤキモキ/将棋・ABEMA地域対抗戦

2025年1月27日(月)11時50分 ABEMA TIMES

 師匠はツライよ!?ヤキモキする本音が飛び出した瞬間だった。全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の予選Aリーグ1回戦第1試合、関西A 対 九州が1月25日に放送された。神戸市出身で関西Aの監督を務める谷川浩司十七世名人(62)は、初戦で愛弟子の都成竜馬七段(34)が所属する九州と対戦することに。難しい立ち位置に、「師匠としてはハラハラするんですよ」と本音を漏らさずにはいられない様子だった。

【映像】い、色気が…谷川十七世名人の愛弟子

 谷川監督にとって2勝1敗で迎えることとなった第4局・副将戦。リードを広げるべく、関西A(兵庫・京都・滋賀)からは兵庫県加古川市出身の久保利明九段(49)がチーム九州の宮崎市出身・都成竜馬七段(34)との対戦に向かった。

 作戦巧者として知られている都成七段は、振り飛車党の第一人者でもある久保九段に対し繊細な駆け引きを仕掛けていく。結果として、生粋の振り飛車党でもある久保九段が居飛車を持つこととなった。対抗形の将棋となると、都成七段は作戦通りと見たか堂々たる対局姿を見せることに。チーム関西Aの控室からは、「慌ててる素振りが見えないですね」の声も上がっていた。

 このやり取りに、師匠の谷川監督は苦笑い。「いつもハラハラするんですよ、師匠の立場としては。そんな脇息引き寄せてる場合じゃない、と(笑)」と本音を漏らすと、控室のチームメイトからは爆笑が沸き起こっていた。

 谷川監督の“師匠”としての表情に、ファンも注目。「都成さん、師匠に愛されてるなあ」「谷川先生面白いな」「和気あいあい」「弟子にデレデレ」「師匠かわー」「楽しそうで何より」と多数の声が寄せられていた。

 谷川監督としては弟子が所属するチーム九州との対戦とあり、「実は弟子の都成くんと指すことになれば、という風にも思っていました」と語る場面も。師弟対決は叶わなかったが、それぞれが地域を代表する戦いとあり今回はその思いを封印して“監督業”に徹した様子だった。

 副将戦は、居飛車を持った久保九段が都成七段の猛攻を受けきって勝利。関西Aは嬉しい3勝目をもぎ取る結果となったが、“師匠”としては複雑さも感じているようだった。 

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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