「悔しいとは思わない」『千と千尋』を手がけたスタジオジブリの敏腕P・鈴木敏夫氏、迫り来る『君の名は。』を絶賛!

1月27日(金)20時0分 おたぽる

映画『君の名は。』公式サイトより。

写真を拡大

 昨年8月の映画公開から爆発的ヒットを続け、今月13日にはIMAX上映がスタート。先日23日発表の映画興行収入ランキングでは、公開22週目にして再び首位を獲得した『君の名は。』。累計興収は235億円を超え、このままいけば、254.8億を記録した歴代興収3位の『アナと雪の女王』(14年)にも迫る勢いだ。

 映画の大ヒットへのやっかみからか、クリエイターの中には批判的な声を上げている者もいるが、映画の公開時には、映画監督の岩井俊二氏が「新海作品はマグリットの『ピレネーの城』に似ている。大胆不敵にして不朽の説得力。『君の名は。』はそんな彼の集大成だと言いたい。けど彼の『ピレネーの城』はもっともっと高みにあるような気もする」と絶賛。作詞家の秋元康氏も「心が震えた。風が木々を揺らすように、心の奥底がざわざわした。(中略)新海誠が描く世界は、“それでも”希望に満ちている」とコメントを寄せ、その他にもさまざまな著名人が賞賛の声を上げている。

 そして、世界に誇るアニメーション作品を次々に生み出してきた「スタジオジブリ」で、『千と千尋の神隠し』をはじめとする数々のアニメ映画を手がけヒットに導いてきた敏腕プロデューサー・鈴木敏夫氏もそのうちの1人だ。26日発売の「週刊文春」(文藝春秋)のインタビューでは、公開前に東宝の宣伝部長に請われ映画を観たという同氏が「“あの世”という言葉が何度も効果的に使われていて、新海誠さんは宮崎駿のファンなんだと直感しました」とコメント。

 また、『千と千尋の神隠し』と同じように、“少女が異世界に迷い込む”といったストーリーであることについて、「いつか誰かが作る予感はあった」と指摘。これには宮崎駿監督も「そうだよねぇ。俺はやらないけど、やっぱりそっちいくよねぇ」と手を叩いたそうだが、鈴木氏は「芝居をするキャラクター、セリフ、音楽がどれも背景を際立たせるように作ってある」「吸い込まれそうな高い秋の空が特に印象的でしたね」と『君の名は。』を絶賛している。

 スタジオジブリ作品の興行収入を調べてみると、2004年以降、日本映画の国内歴代興行収入トップ3を『もののけ姫』(97年/興収193億円)、『ハウルの動く城』(04年/興収196億円)、そして『千と千尋の神隠し』が12年間にわたり独占している。しかし、『君の名は。』によってその牙城は打ち砕かれ、現在はトップに君臨する『千と千尋の神隠し』にじわじわと迫っている状況だ。

 また、米国の情報サイト「BOX OFFICE MOJO」によれば、『君の名は。』の日本を含む全世界興行収入は、今年1月8日までに2億8101万2839ドルを記録し、それまで1位であった『千と千尋の神隠し』の2億7492万5095ドルを上回ったとか。

 それだけに、危機感は感じていないのか気になるところだが、鈴木氏は、「そういう日がきても悔しいとは思わないかな」とバッサリ。さらに、「記録を作るのは愉快だけど、いつも抜かれると思っているし、抜いた方が面白いんじゃないかなって思いますよ」「これだけのヒットは、いろんな条件が重ならないと起きないですから」と、全く気にしていないようす。

「第89回米アカデミー賞」では、スタジオジブリが製作に参加した日・仏合作映画「レッドタートル ある島の物語」がノミネートされた一方で、残念ながら、『君の名は。』は落選。しかし、アメリカやカナダ、スペインでは、4月7日より公開が決定し、世界125の国と地域で公開が予定されているだけに、『君の名は。』がどこまで記録を更新するのか、そして、『千と千尋の神隠し』の大記録を打ち破るのか、今後も注目したい。

おたぽる

「君の名は。」をもっと詳しく

「君の名は。」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ