#3 なにこれ?【パパとママが愛した君と、愛について語りたい】

1月28日(木)11時0分 ラフ&ピース ニュースマガジン

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン


愛するということは勿論いのちあってのことだとおもうんです。
生きてこその行為。
僕はお笑いを愛しています。なので生きてお笑いへの愛を叫び続けたいなあと思うのですが、そのために大事なことは、雪山で遭難しないことやと思います。
なぜかというと、雪山で遭難すると生きられなくなってしまう可能性が出てきてしまう、と、僕は考えます。
じゃあ雪山で遭難しないためにはどうすればいいか。一番大切なことは、雪山に行かないことです。なぜかというと、雪山に行かなければ、雪山で遭難することは無いからです。
じゃあ雪山にどうすれば行かなくなるか。一番大切なことは、スキーを辞めることです。
なぜかというと、スキー以外で雪山に行くことが基本的には無いと僕は考えるからです。
じゃあスキーを辞めるにはどうすればいいか。冬場に忙しくなる仕事をすれば良いのです。
しゃぶしゃぶ屋さんに就職すれば良いのです。
じゃあしゃぶしゃぶ屋さんに就職するにはどうすればいいか。一番大切なことは、とりあえず今の仕事を辞めることです。
相方、同期、先輩後輩、社員さん、ファンの方々に挨拶をします。
「雪山で遭難したく無いので辞めてしゃぶしゃぶ屋さんに就職します」
もしかしたら引き止めてくれる方も中にはいてるかもしれません。
「しゃぶしゃぶ屋さんになったとしてもスキー行ってまうかもしらんやん」
そのとき僕は、「ていうかしゃぶしゃぶ屋さんに就職せずに芸人続けて、プライベートでスキーに行って遭難するとかじゃなく、この前もう芸人の仕事である、ロケで雪山行ってもうてますからね」というキラーフレーズを言います。
そうなると引き止めてくれた方も「…ていうか“しゃぶしゃぶ屋さん”ってなんやねん!」と言うしかなくなるでしょう。
そうしてしゃぶしゃぶ屋さんを始めます。
そして、少し経った時にある考えが頭をよぎります。


夏に海で溺れたらどうしよう。


なぜこんなことが頭をよぎるのか説明しますと、海で溺れると、生きられなくなる可能性が出てくるからです。生きられなくなる可能性を出したく無いのです。
なぜならお笑いへの愛を叫び続けたいからです。そうなった時に一番大切なことは、まず海に行かないことだと僕は考えます。
なぜなら、海に行かなければ海で溺れることはたぶん無いからです。そのために一番大切なことは、ジェットスキーを辞めることです。
ジェットスキーを辞めるために大切なことは、夏場忙しくなる仕事をすれば良いのです。お化け屋敷屋さんになれば良いのです。そのために僕はしゃぶしゃぶ屋さんを辞めます。
先輩や同期に「夏に海で溺れたく無いので、しゃぶしゃぶ屋さん辞めます」というと、今度は引き止める人はいないでしょう。なぜなら芸人以外でそんな奴を引き止める社会人はいませんから。それにビックリしてしまった僕は「…いや冗談ですやん!」と言い、しゃぶしゃぶ屋さんに残ります。
そして少し経った時にある考えが頭をよぎります。


お笑いへの愛を叫びたい。


そう思った僕はなんとかしゃぶしゃぶ屋さんでできるお笑いはないかと考えます。その中で「逆しゃぶしゃぶ」を思いつきます。
逆しゃぶしゃぶとは、豚を固定し鍋を動かしてしゃぶしゃぶするという、全然おもしろくないしゃぶしゃぶです。でもそれが、少しだけヒットしてしまいます。そして少し金銭的に余裕ができた時、僕はイキって数人の茶髪の新人を連れて海へナンパしに行きます。
「逆しゃぶって知ってるー?」の一本槍で女の子に声をかけていってると、番組のロケと鉢合わせます。そのロケはなんと、昔僕が芸人を辞める時に引き止めてくれた先輩がメインの番組でした。先輩と目があった僕は、引きつった笑い顔で会釈すると、向こうは数秒こちらを睨み、僕であることに気づくと、右手を挙げ「またな!」と一言を残し、僕から離れて行きました。
先輩が見えなくなった瞬間堰を切ったように、一緒に来てた新人達が「え、新山さん知り合いなんですか!?」と僕に声をかけた瞬間。


僕、めっちゃ泣くんですよ。


茶髪の新人達のこと忘れて、砂の中にうずくまって、なぜ泣くという漢字にさんずいへんが使われているのかを証明するかのごとく泣くんですよ。
「そもそもスキーもジェットスキーもしたことなかったのに!!」と叫びながら。
泣いても泣いても消化しきれず。
なぜスキーもジェットスキーもしたことないのに、やってる前提で考えて、芸人を辞めてしまったのか。
悔やんでも悔やみきれない僕は、とうとうスキーとジェットスキーを始めてやろうと決意します。
スキーとジェットスキーをやってたことにするんだと。
そうなれば少しは落ち着くんじゃないかと。
そして無我夢中で取り組みます。過去を取り返したいから。嘘でも「芸人辞めてスキーとジェットスキーと出会えてよかったわあ」って茶髪の新人に言いたいから。
そうするうちに、本当にスキーとジェットスキーのことが好きになるんですね。
そうなった時にある考えが頭をよぎります。


生きてスキーとジェットスキーへの愛を叫びたい。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

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