男性気象予報士 重要なのは女子受けするアイドル性

1月28日(日)7時0分 NEWSポストセブン

復帰が待たれる木原実氏(公式サイトより)

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 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、男性気象予報士に必要な素養を考察。


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 女優の杏とオードリー若林正恭が夫婦役をつとめる三菱電機のCM。ユーザーに半世紀も親しまれているルームエアコン「霧ヶ峰」の「リビング予報」編に、この二人と共に出演しているのが気象予報士の木原実氏だ。


 同じリビングルーム内でも、若林がかけているアイロン付近と、杏が座るソファーの雪降る窓辺近くでは体感温度が大きく異なるが、人工知能でそれを予測する機能を搭載した「霧ヶ峰」を木原氏が解説する内容である。


 木原氏といえば、「木原さ〜ん、そらジロー」の呼びかけでおなじみの『news every.』(日本テレビ系)の天気コーナーを10月下旬から休んで既に3か月が経とうとしている。


 氏が自身のブログで「自分の不注意で」大けがを負い、「頸椎損傷」という診断が下されたことを明かしたのは翌月のこと。やっとパソコンのキーを叩けるようになった…とあったり、クリスマスには、リハビリ中の病院内でツリーと共にカメラに収まった笑顔の画像をアップしたりしていたので、勝手に「そろそろか」と思っていたのだが、1月も番組で氏の姿を見られないまま終わりを迎えようとしている。


 そんな中、オレンジ系のストライプという派手なジャケットに身を包み、丸メガネをかけ、差し棒を片手に「リビング予報」を繰り広げる木原氏出演のCMがオンエアされているということは、いよいよ復帰が近いのではないか。


 ちなみに木原氏の代打には、同局の『ズームイン!!サタデー』の気象予報士、杉江勇次氏が平日の『〜every.』も出ているので大忙し。ドラム演奏が得意で、『ズームイン〜』では土曜の早朝にも関わらず、ドラムを叩きながらの天気予報をしていた、ある意味、変わり種ではある。


 だが、やはり、人気の高さと、日芸の演劇学科を卒業後、カリスマ声優・神谷明の事務所に所属し、声優やリポーター、役者として活動していた木原氏のタレント性には敵わない。


 日本テレビの大屋根広場で行われる「木原さ〜ん、そらジロー」の天気コーナーには、そらジローを模した手作りのお面や帽子などをかぶった子供たちとママたちが平日の夕方に大集合。オンエア前、集まった母子たちを気遣い、全員がカメラに映るように整列するのを手伝い、優しく声をかける木原氏は、そらジロー以上に人気と言っても過言ではなく、どんなに悪天候でも会いに来る人たちが居るのには本当に驚かされる。


 また、スタジオに居るNEWSの小山慶一郎や陣内貴美子からの“呼びかけ”は、お笑い芸人たちがモノマネのネタにするほど。



 木原氏が休んで『〜every.』の視聴率が下がったという話は聞かないものの、やはり氏のいない大屋根広場には淋しさが漂っているのである。


 異常気象により、ニュースやワイドショーのトップネタが天気予報になる日も少なくない昨今。この1週間は、過去最強クラスの寒波が日本列島に襲来し、記録的大雪が観測され、お天気ネタがメインとなっていた。


 各地で深刻な被害も出るなか、気象予報士の男性たちに視聴者が求めるものは、正確な予報というのもさることながら、それよりも「元気さ」や「活発さ」であるように思う。


 だから男性の人気気象予報士は、カジュアルなファッションが似合うタイプばかり。なかには、NHKのようにスーツ姿で出て来る気象予報士も居るのだが、それよりは、木原氏のようにカラフルなジャケットやダウンベスト、ダウンジャケットで登場し、どんな天候であっても外から中継し、視聴者と共に空模様や気温を体感する人のほうが人気だ。


 そんな事情がそうさせているのか、彼らの元々のキャラクターなのかはわからないが、男性気象予報士にはいま、チャーミングなタイプが多い。


 私がもっとも、そう感じるのは、現在、テレビ朝日系『グッド!モーニング』の「お天気検定」など、天気予報を担当している依田司氏なのである。


 依田氏はいま、中継で関東近県を飛び回っており、リポーター的な役割も担っている。よほどテレ朝局内の上層部に支持者がいるようで、10年10月から、『やじうまテレビ!』のメインMCを務めていたこともある。


 これは、さすがに無理があったのか、いまは、氏の特性を生かし、各地から天気を絡めた中継が行われているのだが、季節の花を愛でたり、特産品や名物を紹介したりする際の目線、寒さや暑さを表現するちょっとしが仕草が、依田氏は「女子」なのである。


 以前、男子アナは実年齢より若く見えるタイプが人気だと書いたが、気象予報士も同じ。塩顔の長身で、30代にも見えそうな依田氏は今年で52才。ちなみに木原氏は今年58才。TBS系ニュース内の天気コーナーが長い「森田さん」こと森田正光氏に至っては、なんと今年68才になる。小柄で、若い頃とあまり印象が変わらないからだろうか。とてもその年齢には見えず、元祖“いじられキャラ”も昔と変わらない。



 いじられキャラと言えば、『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)での宮根誠司氏との掛け合いと、「嵐の櫻井翔に似ている」と一部で(!)言われている甘いマスクで人気の蓬莱大介氏も浮かぶ。実は蓬莱氏にも『5時に夢中』(東京MX)でサブMCを務めた経験があったり、複数の舞台出演経験をもつ。土曜日の『ウェークアップ!ぷらす』(読売テレビ・日本テレビ系)で蓬莱氏が登場する際のタイトルバックは、イケメンな氏を劇画化したような画に花びらが舞い散るというもので、メインキャスター・辛坊治郎氏との対比を強調している。


 そして『とくダネ!』(フジテレビ系)の「あまたつッ」こと天達武史もまた、いじられキャラとチャーミングなキャラクターと、連日の中継で人気を博す。実際お目にかかると、画面で見るより小柄だし若々しく、フットワークが軽そうだ。


 昨今、CMキャラクターとしても引っ張りだこな男性気象予報士だが、天達氏はフジテレビの企業広告にも出演するほどである。


 昨年6月に発表された「好きなお天気キャスター/天気予報士ランキング」は、その天達氏が1位に返り咲き、以下、木原実氏、依田司氏、蓬莱大介氏、森田正光氏がベスト5だった。


 その共通項は、やはり、チャーミングでアイドル性が高いことだろう。そらジローや、くもジロー、ぽつリンなどのキャラクターと並んでも引かれないおじさんというのも、巷ではそうは見つかるまい。


 そういえば、私が出演しているメ〜テレ『ドデスカ!』の気象予報士、山田修作氏も、局のキャラクター、ウルフィと寸劇のような会話を繰り広げるだけでなく、中継時の衣装や仕草が「かわいい」と女性視聴者に大人気。SNOOPYコレクターという「女子」な一面もあり、なぜかいまは、新コメンテーター、SKE48の須田亜香里と「かわいさを競っている」と出演者や視聴者の間で話題だ。


 そんななか、代表選手ともいうべき木原実氏の長すぎる療養…。番組復帰が待たれてならない。

NEWSポストセブン

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