新型肺炎 特急列車や観光バスでの濃厚接触に注意を

1月28日(火)7時0分 NEWSポストセブン

2003年のSARS危機を彷彿させる(時事通信フォト)

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 中国・武漢で発生した新型コロナウイルスは、世界中に感染者が拡がり、警戒が強まっている。多くの中国人が大移動する春節(中国の正月)を迎え、日本ではどのような危機が迫っているのか。緊急調査した。


 春節期間中は、のべ32億の中国人が“大移動”するとされ、海外旅行者も急増する。中国大手旅行会社によれば、人気旅行先のトップは「日本」で、例年70万人超が訪れている。当然、感染者が日本に入国するリスクは高まる。


 最も警戒すべきは、日本国内に『スーパー・スプレッダー』が現われることだ。感染者1人が、他の10人以上にウイルスを広げる感染源になることを指す。春節で日本を訪れた中国人観光客の中に、「スーパー・スプレッダー」がいるとしたら——最も警戒すべき場所はどこなのか。


 新型コロナウイルス感染に関する重要なキーワードが「濃厚接触」だ。山野美容芸術短大客員教授の中原英臣氏(感染症学)が解説する。


「濃厚接触とは、家族や職場の同僚などが同じ場所で一緒に生活したり、医療従事者が治療にあたるなどして、感染者と長時間、近距離で接触することを指します。明確な基準は定められていませんが、1〜1.5メートルの至近距離で30分以上過ごした場合が濃厚接触と考えてよいでしょう」


 中国人観光客からの人気が高い、秋葉原や銀座、京都、大阪、富士山周辺などの観光地は要注意だと中原氏は言う。


「電車やバスなどの公共機関の車内で感染者の近くにいれば濃厚接触になる可能性がある。特に新幹線や観光バスで長時間乗り合わせるケースは注意です」


 こうした都市圏や“定番の観光地”のほかにも、中国人観光客が増えている場所がある。中国事情に詳しいフリーライターの西谷格氏が指摘する。


「中国で人気が高い、日本アニメの“聖地”への観光客が増えている。近年では、アニメ映画『君の名は。』の舞台となった岐阜・飛騨古川駅は大人気です。中国からの観光客は、東京、大阪、名古屋の空港から電車で移動するか、上海から富山空港への直行便を経て電車で南下するルートで向かう。いずれのルートでも、1時間以上電車内に同乗する可能性があります。他にも、漫画『スラムダンク』の舞台である湘南・鎌倉などは根強い人気です」


 中国映画の舞台となった場所も根強い支持を集めているという。


「2008年公開の中国映画『狙った恋の落とし方。』は北海道で撮影され、網走市、厚岸町、釧路市の阿寒湖、斜里町などにも中国人観光客が集まっています」(西谷氏)


 にわかにブームとなったこうしたスポットの中には、外国語での注意など対策が後手に回っている観光地もある。


※週刊ポスト2020年2月7日号

NEWSポストセブン

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