『はじこい』のアラサー“深キョン先生”に夢中 “許せるぶりっ子”を武器に同性も共感

1月29日(火)8時0分 オリコン

TBS火曜ドラマ『初めて恋をした日に読む話』1月29日放送 第3話より(C)TBS

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 恋愛ドラマのヒットが続くTBS火曜ドラマで“この冬一番のラブストーリー”と銘打つ『初めて恋をした日に読む話』。その主演を務める深田恭子に「とにかくカワイイ!」と悶絶する視聴者が続出しており、特に女性から賞賛の声があがり話題になっている。以前は“不思議キャラ”のイメージもあったが、「許せるぶりっ子ってあるんだな」といった声が挙がるほど、同性からもその「自分を飾らない」深田恭子の“可愛さ”と“色気”に支持が集まっているようだ。改めて深田恭子の魅力に迫る。

◆どこか浮世離れしたキャラクターの役も、深田恭子だからこそ演じられた

 『初めて恋をした日に読む話』は少女漫画雑誌『Cookie』(集英社)で連載中の同名コミックの実写化。深田の演じる主人公・春見順子は、かつて東京大学受験に失敗し、その後の人生を惰性で生きてきた「未婚、独身、シングル、フリー」のアラサー女性。婚活に破れ、予備校講師の仕事もイマイチうまくいかない。そんな人生しくじりまくってきた彼女の前に、タイプの違う3人の男性が現れるところから始まるラブコメディだ。

 順子に思いを寄せる男性を演じるのは永山絢斗横浜流星中村倫也。実力も話題性も十分なイケメン3人に「目の保養になるドラマ」とも言われているが、それにも増して多くの女性視聴者が夢中になっているのが深田恭子の可愛さで、「深キョンはほんとカワイイ。許せるぶりっ子ってあるんだな」という声すら上がっている。

 そもそもイケメンに囲まれる“お姫様ポジション”はやっかみも込みで同性から敬遠されがちだが、「深田恭子なら許せる」のはなぜなのか。かつて深田恭子といえば、「私は前世がイルカ、前々世がマリー・アントワネットだと勝手に思っています」などの発言から、“不思議ちゃん”のイメージが強かく、どちらかと言えば女性からは敬遠される存在だったといえる。おっとりとしたお嬢様っぽさも相まって、そのキャラクターは一部マニア女性を除き、広く一般の女性に受け入れられたわけではなかった。

 一方で、どこか浮世離れしたキャラクターが存分に発揮された映画『下妻物語』(2004年)やドラマ『富豪刑事』シリーズ(2005年、2006年/テレビ朝日系)といった名作も残している。今振り返っても「深田恭子でなければ演じられなかった」と断言できる役は多い。映画『ヤッターマン』(209年)で演じたドSセクシー悪女・ドロンジョ様も、意外ながらハマり役で、深田恭子と実写化との相性はバツグンにいい。

◆“あざとさ”のない地で行くぶりっ子演技に同性も共感

 そんな深田も30代を迎えてからは、NHK大河ドラマ『平清盛』(2012年)のヒロイン役・平時子に始まり、女性の味方の弁護士を演じた『女はそれを許さない』(2014年/TBS系)や、大人の男女の濃厚なラブストーリー『セカンド・ラブ』(2015年/テレビ朝日系)など、落ち着いた大人の女性を演じる機会も増えた。もちろん年齢からすれば相応である。大人の役を演じ切る女優としてのキャリアも十分だ。しかし「私たちが見たい深キョンは、もっと、こう……」と一抹の寂しさを感じていた人もいたはず。

 そこへきて、久しぶりのコメディ作品となったドラマ『ダメな私に恋してください』(2016年/TBS系)は、まさに「待ってました!」と喝采を送りたくなるハマり役で、非モテのアラサー女性をぶりっ子全開で演じた彼女に、「深キョンやっぱりカワイイ!」といった賞賛の声がSNSで多く見られた。「深田恭子が非モテなんてあり得ない」というツッコミもどこ吹く風。数々のコミックの実写化を務めてきた彼女だけに、ファンタジーとリアリティを融合させるのはお手の物だ。

 何より「許せるぶりっ子ってあるんだな」という声のように、深田恭子のぶりっ子演技に対する「あざとい」という指摘はほとんどなかった。それはやはり、昨日今日で仕上げたキャラクターではなく、年季の入った「ホンモノ」だからではないだろうか。

◆妙なキャラ変しない、ブレない芯の強さ

 『初めて恋をした日に読む話』の有賀聡プロデューサーは、「可愛らしさと上品さを失わずに、コメディで破壊力を発揮できる稀有な女優です。何よりブレない芯の強さがある」と深田恭子の比類ない存在感を評価する。かつては、ぶりっ子や不思議キャラを揶揄されたこともあった。それでも彼女は、妙なキャラ変をすることはなかった。そしていつしか多くの視聴者もそれが彼女の飾らない自然体であることを認め、「深キョンやっぱりカワイイ」という声となって現れている。女性が同性アイドルを応援することが普通になったように、同性の可愛さを愛でるカルチャーが定着したことも「深キョンやっぱりカワイイ」の遠因かもしれない。

 もっとも近年は不思議キャラもずいぶん薄まった。30歳から始めたというサーフィン姿を写真集で披露し、その健康的でセクシーなプロポーションが多くの女性の憧れを集めるなど、10代20代の頃とは異なる同性の支持も獲得している。『初めて恋をした日に読む話』では、そんな彼女の健康的なフォルムを存分に生かした衣装にも注目が集まっており、「深キョンの衣装どれも見てて楽しい」「すごく似合っててカワイイ」という声が上がっている。ふんわりした白いブラウスや花柄のロングワンピースに、「アラサーであんなカワイイ系の服は……」という保守的な声もなくはない。もちろんドラマのために用意された衣装だ。しかし、いくつになっても着たい服を着ていい=好きなものを好きで居続けていい。そんな深田恭子が(本人は無自覚かもしれないが)たゆまず体現してきたメッセージに、勇気と共感を覚えるアラサー女性もいるだろう。

◆ドラマの緩衝材となる深田恭子の“ゆるふわ”感

 とは言え、アラサーともなれば「あのときこうしていれば……」という後悔の1つや2つないわけではない。ドラマでは人生しくじってばかりだった順子が、自らの失敗体験をつぶやく台詞も話題で、「自分と重なって感情移入しまくってる」「心に沁みる言葉ばかり」と、現代のアラサー女性の迷いや悩みを代弁した良質な脚本に多くの共感の声が上がっている。また自らと重ね合わせて、「同じアラサーとしてグサッとくる」「なんか涙出てきた」とヒリヒリした痛みを感じている女性視聴者もいるが、そこはやはりラブコメディ。笑いと胸キュンに包んでくれるのが、ドラマの醍醐味である。

 そして何よりそんな「痛み」の緩衝材となり、ドラマの世界観を作り上げているのが深田恭子の“ゆるふわ”な存在感だ。「深キョン36歳でも変わらず可愛い! 四角関係が気になりすぎる」と逆ハーレム状態を羨ましがられながらも、同性の共感を得るという強みを手にした深田恭子はやはり唯一無二の女優と言うしかない。

(文/児玉澄子)

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