『直虎』など強く生きたい逆境突破型の人向け5作品を解説

1月29日(日)16時0分 NEWSポストセブン

「逆境突破タイプ」の人にお薦めのドラマ5選(『下克上受験』HPより)

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 日常を忘れてハマれるドラマには、今のあなたが心の奥で望んでいる要素がちりばめられているもの。強く生きたい「逆境突破タイプ」の人には、盛り上がりを見せる冬ドラの中で、運命に抗い自分で道を切り開く人たちを描いた以下の5作品が勇気をくれる。心理セラピストの内藤由貴子さん、TV・ドラマ解説者の木村隆志さんが解説する。


 ひとつめは、『おんな城主 直虎』(毎週日曜20時〜、NHK)。命を狙われ、行方知れずとなった婚約者・亀之丞(三浦春馬)との約束を守るため、おとわ(のちの直虎=柴咲コウ)は出家し、次郎法師として生きることを決意する。女として生まれながら、運命に翻弄され、男として城主となる直虎。


「今の時代、“お前が男だったらよかったのに”と言われると、女である自分という存在を否定されたと感じ、自分を見失う人もいます。ですが、彼女はそれを受けいれ、城主となるのですから、性別を超えて『自分』を信じて生きられる人。自分を信じきれずに悩む人が多い今、勇気をくれます」(内藤さん)


 二つ目は、『嫌われる勇気』(毎週木曜21時〜、フジテレビ系)。嫌われることを恐れない警視庁刑事部捜査一課8係の刑事・蘭子(香里奈)が、正義感の強い青山(加藤シゲアキ)とコンビを組み、難事件を解決していく。


 オーストリアの心理学者、アルフレッド・アドラーの教えを刑事ドラマに落とし込んだ、話題の作品。


「他人にどう思われようが、私は私のために生きるという庵堂蘭子は、まさにアドラー的。他人の顔色を見るよりも、自分がどうしたいのか、そのためには嫌われる勇気も必要というのがテーマですから、ピンチ脱出のためのヒントが満載。単に自己中心的ではなく、自分に正直に生きることで、楽になれることを、教えてくれています」(内藤さん)


 三つ目は、『大貧乏』(毎週日曜21時〜、フジテレビ系)。2人の子供を育てるシングルマザーのゆず子(小雪)は、勤務先が倒産。無一文となるが、その裏には秘密が隠されていた。突然会社が倒産し、無一文になりながらも、社会の理不尽に立ち向かうシングルマザー・ゆず子。



「ゆず子は美人なのにそれを武器にせず、自尊感情も低い。同級生の弁護士相手に、“私は末端の人間だから”と言ったりする彼女を見ていて、“そんなに美人なのに?”と思ってしまいますが、彼女の状況を知ると、自信をなくしても仕方がないかもと思わずにはいられません」(内藤さん)


 そんな状況にもかかわらず、彼女も子供たちも、どこかあっけらかんとしているのが救い。悲壮感なく、貧乏に立ち向かっていく姿は思わず応援したくなる。


 続いては、『下克上受験』(毎週金曜22時〜、TBS系)。両親ともに中卒、娘の成績はどん底。そこから最難関中学を目指すという、一見、荒唐無稽な話のように思えるが、実話のドラマ化。


「受験の常識では不可能な合格に向け、一緒に学ぶ姿勢は、親が娘の可能性を信じる『愛』に他なりません。ドラマでは、中卒に対する世間の評価が彼を娘の受験に向かわせましたが、現実には、自分の現状を学歴のなさに責任転嫁する親が、子供には高学歴を期待し、その期待で、子供が潰されることも。逆説的に、学歴や偏差値などの指標が、子供の可能性の前では幻想であると、気づかされますね」(内藤さん)


 最後は、『A LIFE〜愛しき人〜』(毎週日曜21時〜、TBS系)。アメリカで外科医として活躍していた沖田(木村拓哉)は、元恋人で親友の妻・深冬(竹内結子)の手術をするため、壇上記念病院に残ることを決めるが…。


 沖田はアメリカ帰りの外科医だが、緊迫したオペシーンも、ハラハラする展開の連続だと、木村さん。


「病院を追われ、アメリカで修業して帰ってきたものの、恋人は親友と結婚。周りから孤立している状態にもかかわらず、沖田は困難なオペをまっとうする。それは目の前にある命を救いたいという一心から、というところにグッときます」(木村さん)


 可能性が低いとわかっていても、何らかの手だてがあれば、決して諦めない姿に勇気をもらう人も多いのでは?


※女性セブン2017年2月9日号

NEWSポストセブン

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