韓国 オバマ米大統領のアジア歴訪で日本より長い滞在を要求

1月30日(木)7時0分 NEWSポストセブン

 小泉純一郎元首相が都知事選で民主党などが推す細川護熙元首相を支援したことに呼応して、地方議員などが小泉派に寝返るなど、足下では安倍官邸の求心力の低下が指摘されている。そんな安倍政権にさらに外から圧力を加えようとしているのが、オバマ米大統領である。


「安倍さんは日米関係強化のために日本版NSC(国家安全保障会議)をつくったが、谷内正太郎・初代局長の初仕事が、対中国でも対北朝鮮でもなく、訪米して安倍さんの靖国参拝の後始末をすることだというのだから、こんなブラックジョークはない」(親米派の自民党ベテラン議員)


 安倍政権寄りのメディアは、谷内氏がヘーゲル国防長官、ライス大統領補佐官、ケリー国務長官と会談したことを「異例の厚遇」(産経新聞)などと持ち上げたが、外務省OBの天木直人・元駐レバノン全権大使の見方はまるで逆だ。


「これはオバマからの最後通告でしょう。これまでの冷遇に比べ谷内氏がトップ級と会えたのは、オバマが『中国と韓国との関係を改善しろ』というメッセージを安倍氏にきっちり伝えようとしたためです。朝日新聞は『ライスが靖国問題を提起した』(1月19日付)とだけ書いていましたが、実際には『もう靖国には行くな、歴史認識も封印しろ』というニュアンスまで踏み込んだのではないか」


 だが、オバマ大統領の信頼感を取り戻そうとする安倍氏の動きは、ことごとく裏目に出ている。その典型が沖縄基地問題である。


「安倍さんは挽回しようと靖国参拝の翌日、仲井真弘多・沖縄県知事に辺野古の埋め立て申請を認可させたが、これも名護市長選の敗北で行き詰まった。


 国防総省も国務省も、沖縄がタイのような暴動に発展するんじゃないかと非常に心配している。名護市長選敗北に焦った安倍政権が『米国を喜ばせるため』に下手に埋め立て事業などを急がせた場合、反対派と警官隊との衝突が起きかねない。


 国防総省は、それが一番困るわけで、こうなっては安倍さんが強引に埋め立て認可を出させたことも裏目に出た。日米関係では、安倍さんは完全に八方ふさがりになっている」(前出・自民党議員)


 そんななか、安倍氏が気が気でないのが、オバマ大統領の4月のアジア歴訪である。昨年秋に予定しながら、財政問題(政府機関閉鎖)でキャンセルしていたもので、東南アジア諸国に加えて現在、日本と韓国を訪問する予定で調整している。


「安倍さんは訪米時に『次の来日は是非とも国賓で招待したい』と申し込んでいた。だが、最近になってオバマ氏に『スケジュール的に無理』と断わられた。問題は1泊するかどうか。実は韓国が日本よりも長い滞在を要求し、日本には1泊もしないようにと働きかけている」(外務省関係者)


 わずか1泊の「お泊まり要求」すら拒まれるとなれば、いよいよ安倍氏の面子は丸つぶれとなる。


「安倍—オバマの関係が悪くなればなるほど、近年で最も強固な日米関係を築いた小泉さんの存在感が増すことになる」(前出・天木氏)


※週刊ポスト2014年2月7日号

NEWSポストセブン

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