早くも視聴率爆死の月9! 結婚願望ガン無視で「会いたい」と迫る男、逃げ切れない女/『突然ですが、明日結婚します』第二話レビュー

1月31日(火)23時0分 messy

『突然ですが、明日結婚します』公式サイトより

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 フジテレビの看板ドラマ枠として高視聴率獲得の命題を背負ってきた月9(月曜21時〜)枠ですが、もうその期待をかけるのは酷なように思えてきました。西内まりや主演『突然ですが、明日結婚します』1月30日放送の第二話は、平均視聴率6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。前クール『カインとアベル』の全話通じて最低視聴率(第三話)と同じ数値に早くも到達してしまいました。ただ月9枠の最低視聴率は『ラヴソング』の6.8%なので、ギリギリ0.1ポイント差でセーフ……か? ともかくも、初回は8.5%だったので、下落した時点でアウトですかね。

 原作はコミック誌『プチコミック』(小学館)にて2014年5月号より連載中の同名漫画で、「専業主婦になりたい女」高梨あすかと「絶対に結婚したくない男」名波竜のラブストーリー。第二話レビューの前に、登場人物紹介をしておきましょう。

■高梨あすか/西内まりや
大手の都市銀行・いずみ銀行の法人営業部で働く優秀な会社員。仕事熱心で努力を怠らず、金融情報に詳しい。実家暮らし。母のような優しく温かく家族を支える女性になりたいと思っている。恋する相手と結婚して専業主婦になることが夢。5年交際してプロポーズ待ちだった彼氏にフラれた。

■名波竜(ナナリュー)/flumpool山村隆太
朝の情報番組で司会を務めるテレビ局アナウンサー。イケメンで主婦層人気が高い。過去に女優・桜木夕子と不倫するも略奪できず、心に傷を負っている「結婚したくない男」。嫌婚意識は実家の家庭環境にも由来しているらしい。あすかの先輩・小野と親友で、小野の住む豪華マンションに居候中のため頻繁にあすかと顔を合わせる。

■莉央/中村アン
銀行員。あすかの先輩でいつもつるんでいる。結婚には興味がないと公言。

■桃子/岸井ゆきの
銀行員。あすかの同期で、いつもつるんでいる。効率よく結婚すべく婚活に勤しむオカッパ。三上にときめいている。

■小野/森田甘路
銀行員。あすかの先輩。金持ち一家の御曹司で、タワマン最上階の立派な部屋に住み、名波を居候させている。莉央のことが好きで積極的にアタック。

■神谷/山崎育三郎
あすかが勤める銀行の系列・いずみ証券のエース営業マン。名波の勤務するテレビ局で経済番組に出演することになる。あすかに興味津々。

■桜木夕子/高岡早紀
人気女優。既婚。かつて新人時代の名波と不倫関係になった。ゲストを招いてプレミアムなトークを引き出す新番組『ココロシアター』の司会を名波とペアですることになり、久々に再会。

■三上/沢村一樹
テレビ局アナウンサー。名波の先輩でアナウンス室長。既婚だがチャラい。

ドン引きしたり、されたり

 なんでPR料金もいただいてないのに、こんな丁寧に人物紹介しちゃってるんだろう……と我に返りましたが、このドラマ自体はそんなに嫌いじゃないです。西内まりやちゃんはカワイイし、山村さんは演技悪くないですし良い声してますよ。あり得ない話であるドリーム系少女漫画をそのまま三次元にした内容だということを念頭に置けば、モヤモヤポイントは特になし、むしろスッキリ清々しく見ることができる、はず! まりやちゃんが山村さんに口説かれるシーンのたびに萌えたり胸キュンしたり、要するに寝るときベッドで妄想を繰り広げるためのオカズ収集の目的で見るといいと思いますよ! flumpool山村隆太、美味しいオカズです★ 前歯がげっ歯類ぽくて可愛いですし。実生活で既婚である、という一点だけでもうオカズとして無理、な人もいるでしょうけど逆もまた然りですし。

 で、第二話。まず初回のラストで、名波はあすかに「結婚したくないけど付き合いたい」と意思を表明し、あすかが「結婚しないんならお断りだ!」と拒絶しました。でもあすか的には、イケメン人気アナウンサーである名波に好意を持たれて若干うれしいし、気になる……みたいな心境が継続しています。

 ごくごくフツーにお仕事している社内で、小野はあすかに、莉央への恋心を打ち明け、「莉央さん結婚願望ないですよ」と返されるも、「知ってるよ。だから頑張るんだよ。莉央ちゃんの気持ちが変わるように」と前向き。これを受けてあすかも内心、嫌婚派の名波も“変わって”くれるかも……と期待を持ち始めます。

 一方の名波は、結婚する気はないけれど、あすかのことは好き。いつものメンツ(あすか、莉央、桃子)が小野ハウス(=溜まり場)にお邪魔すると、当然、名波とあすかは二人きりになり(喫煙するわけでもないのに、極寒のバルコニーで!)、あすかを口説き落とそうとします。

あすか「私にとって結婚して専業主婦になることは大切なことなんです。ま、あなたはバカにするでしょうけど」
名波「しないよ。専業主婦は立派な仕事だと思ってる。自分の生き方を持ってる人間は尊重する。だから、そのままでいいと思うよ。でも、オレには理解できない。結婚は」
あすか「変わらないの?」
名波「変えられない、と思うよ」
あすか「ずっと?」
名波「……ごめん。でも、一緒にいたい」
あすか「ハァ……(ためいき)意味わかんない」

 ……今を楽しめよ〜〜〜いいじゃん付き合っちゃえば、最初は絶対楽しいぞ? あすかの「20代のうちに結婚して子供を産みたい」気持ちが強固すぎてツライです。呪縛です。いっそだいしゅきホールドで固めてデキ婚狙ってもいいのでは。いや現状の名波だったら「認知だけ」スタイルで応戦するでしょうからリスク高すぎか。

 あすかの結婚観は完璧に凝固してまして、「大好きな男の人と結婚して、専業主婦になって、子供を産んで育てる。家庭を夫にも子供にも安心できる場所にして守る」。てことは、その“大好きな男の人”はそれなりにたくさんのお金を稼いで扶養してくれる職業の男性じゃないといけません。でもさあ、35年ローン組んでも平気なくらい安定して稼ぎ続けられる前提での結婚って、後先考えてないのとイコールじゃないですか? 為替相場と同じく、どんな変動があっても柔軟に二人で対応していこうねって約束ができればそれでいいんじゃないかなあ、って……。

 これまたいつものメンツ(あすか、莉央、桃子)で料理婚活に参加したときも、あすかは「法人営業の銀行員です。あ、でも結婚したら専業主婦になりたいです」と言って参加男性にドン引きされガッカリします。それでもって、「専業主婦志望なんです」発言に「素敵じゃないですか!」と共感してくれた男性が「僕も専業主夫志望なんです」と言うと、あすかドン引き。そこは「わかるぅ〜家族を守る安心基地になりたいよね〜★」とか共感し合えばよくないか。

膣キュンポイントも、あります

 婚活イベントでは良い男性に巡りあえず、やっぱり名波のことが気になってしまうあすか。明らかに好意を示されてるしね。ある夜、ホテルのラウンジで名波と桜木夕子が打ち合わせ後(局の会議室でやれよ!)、一緒に出てきてタクシーに相乗りするところを偶然見てしまい、胸をザワつかせます。「あの女ったらし、やっぱり信用できない。私のこと口説いてるくせにっ」みたいなね。

 あすかがホテルを訪れたのはいずみ証券の神谷に渡す資料があるからで、神谷がそのホテル内で三上さんと経済番組の打ち合わせをしているからなんですが、そのまま三人でバーで飲む流れに。ヤケ酒かという勢いで強いカクテルを飲み干すあすか、酒に強いんだねと指摘されて「だから男の人に逃げられちゃうんですよ」とやさぐれた顔をするのですが、ソコ。そういうとこだよ、そういうとこが面倒くさいんだよ! “男に好かれる女”のポイントを全部押さえておかないと結婚できないと思い込んでるところね! 酒に弱くて料理上手で仕事も腰掛けで三歩下がって微笑むタイプの女が全員結婚して幸せな専業主婦やってるかといったらNOでしょうが〜。

 翌日、三上から「昨日、高梨さんと三人で飲んだよ」と報告を受けた名波は、神谷に嫉妬していることを自覚。15:11、あすかへ「今夜、メシでも行かない?」とLINEします。10分後、あすかは「何のために?」とつれないレス。その3分後、名波の返信は「会いたいから」。ここでラリー(というほど長くもない)は終了しますが、なぜか行動範囲が激狭の彼らは偶然の再会しまくりなので、夜にばったり道端で会えます。

あすか「なんで会いたいとか言ってくるんですか」
名波「会いたいから」
あすか「意味わかんない」
名波「だめなの?」
あすか「無駄なこととかしたくないんです。もう連絡とかしないでください(半泣)。ここであなたみたいな女ったらしに引っかかってるヒマないんで。桜木さんとホテル出てくるところ見ました」
名波「夕子さんのこと? 駅まで送ってもらっただけだよ。何もないよ」

 嫉妬されてたんだということを知って、うれしそうな名波。と、そこへ! まさかの! あすかパパが通りかかるっていうね。親まで行動範囲狭すぎかよ。そのうえパパはフレンドリーな性格ですぐ他人を家に連れて帰っちゃう人なので、「うちの奥さんナナリューの大ファンなんだよ!」と名波を自宅にお持ち帰りしちゃいました。意味わかんないのはこっちだよ! もちろんあすかママは大歓迎です。いただきもののタラバ蟹を解凍したんでしょうね、豪華な夕食を並べて名波を団欒に迎え入れました。名波が「この味噌汁絶品」と褒めれば、「毎回ね、かつおぶしを削って出汁とってるの」とニコニコ。そうね、理想の専業主婦の味噌汁が茅乃舎の出汁なわけないですよね。さらにユズがあるということで、名波にユズ湯の入浴をすすめ、泊まっていくよう促す家族たち。あすかも困惑しつつ受け入れます。もっと驚いてもいいと思う。

 そんな感じで思いがけずあすかの実家にお泊りし、個室であすかの手を握り抱きしめて「あすか、って呼んでいい?」と迫る名波に、あすかも満更でもない笑顔を見せました。だから早く付き合っちゃえよ。もうひとつ、名波が大事にしている<世界の車窓から>的な出演番組があるのですが、あすかもその5分番組がお気に入りで「好きだなあ〜この声。誰がやってるんだろ、知ってます?」とたずねるシーンがあったんですよね。クレジット出ないにしても気付くだろうがよ。まったく同じ声だろうが! 第二話はその後、いきなり神谷からあすかがプロポーズを受けるシーンで終了しました。神谷を演じる山崎育三郎さんが、舞台やミュージカルではイケメン役かもしれないんですけど、テレビドラマで同じイケメンオーラを放つのは無理があるっていうか、残念ながらあまりカッコよくは見えないので、このまま三角関係に発展してもキュンキュンが増幅することはなさそう。本当に残念ながら。

 まあとにかく「お前ら早く付き合っちゃえよ!」の連呼で一時間終了した感じですが、どうでしょうね、オカズになりそうですかね? 個人的には名波があすかの結婚要求をガン無視して「一緒にいたい」「会いたいから」と都合よく迫るところに、暇な女子大生さんが言うところの膣キュンに近い感覚を覚えましたが。<男がグイグイ押す、女がイヤがりつつも内心キュンとしている>展開は気持ち悪いくらいド定番ですが、三周まわってもうそれでいい、そういうことにしとこ、みたいに思えてきちゃったのかもしれません。

(ドラマ班・下戸)

messy

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