フィンランド人向けの選挙啓発のはずが…日本のアニメネタ満載に「どうしてこうなった」

1月31日(水)17時2分 おたくま経済新聞


 駐日フィンランド大使館公式ツイッターが1月28日に行われた大統領選挙の啓発動画を紹介したのですが……何かがおかしいと話題です。

 このツイートは選挙前日の1月27日に投稿され、「フィンランドの公共放送YLEが、明日の大統領選への関心を高めるために作成した動画。音声はなぜか日本語!

選挙無関心を引き起こす悪者を、選挙の候補者と民主主義が倒すというストーリー」とその内容を紹介しています。しかしどうしてこうなった……。



 フィンランドは親日国として知られていますが、それでもまさかの日本語アニメでの選挙啓発には日本もびっくり。タイトルからまず漢字表記。そしてのっけから出現するワルモノはドラゴンボールに出てくるナメック星人のオマージュ?キャラクターの動きはどう見てもアニメ「鷹の爪」を彷彿とさせるフラッシュアニメ特有のアレ。



 最初に登場する味方キャラは今回立候補した7名。両手を構えて発射するビームは「ドラゴンボール」シリーズの「かめはめ波」だし、手からビームを打つ味方キャラも「鷹の爪」に出てくる「デラックスファイター」の得意技「デラックスボンバー」そのもの。7人の候補者が登場するときにその名前が「さま」付けで主人公と思しき人物につぶやかれるのですが……このうちの一人であるトゥーラ・ハータイネンさんが「はらたいらさま」にどうしても聞こえてしまうのはご愛敬。言葉も発音も難しいと言われている日本語をフィンランドの人が頑張って声をあてたんですから。

 そして「待たせたな」と非常によくドリフトしそうな某豆腐屋の車みたいな「孤独ライダー」と書かれた車で乗り付けた8人目が登場! さらに……飛び上がった8人は「民主主義」と左胸に書かれた巨大モビルスーツの肩に乗ってワルモノの前に登場!!「まさか……」とひるむワルモノに対して主人公「お前はもう、死んでいる」。「北斗の拳」のアノ名言キタコレ!





 日本の名作アニメのパロディがこれでもかと詰め込まれているその訳とは……「フィンランドの公共放送Yleの中で、今回アニメを作ったkioskiというのは、若者をターゲットにSNS向けの動画を作ってるんだ。今の世代はドラゴンボールとか日本のアニメに囲まれて育ってきたから、それをパロディ化したら選挙にも関心を持ってもらえるんじゃないかなって思ったんだって」と駐日フィンランド大使館公式ツイッターが明かしていますが、フィンランドの若者の投票率は中高年に比べて低い傾向という話。

 かつては80%台を超えていた投票率は前回の選挙で60%台にまで落ち込んでおり、若者の政治への無関心が問題視されていた様です。フィンランドでは日本のアニメも好んでよく見られておりコスプレができるイベントも。こうした世代にアプローチするための日本語入りの作品だったのですね。



 ちなみに、今回の選挙では現職のサウリ・ニーニスト大統領が得票率62.7%再選、2位のペッカ・ハーヴィスト候補の得票率12.4%に大差をつけたという事です。

※画像は駐日フィンランド大使館(@FinEmbTokyo)投稿ツイートのスクリーンショットです。

(梓川みいな)

おたくま経済新聞

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