金賢姫連載も…国際情報誌が報じた「激動の平成」平成8年〜

1月31日(木)7時0分 NEWSポストセブン

SAPIO【平成8年】1996年6月12日号

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 平成史を振り返る上で見逃せない「北朝鮮による日本人拉致問題」が国会で取り上げられたのは平成9年(1997年)のことだったが、国際情報誌・SAPIOはそれ以前から拉致の疑いについて報じてきた。同誌は、激動の平成をスクープ記事と深い検証記事で伝えてきた。その記事から平成8年〜現在の出来事を振り返る。


●金賢姫からのメッセージ【平成8年】(1996年6月12日号、連載エッセイ『煉獄を越えて』開始)


 1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫は死刑判決を受けるが後に特赦された。韓国人となった彼女のソウル生活が8年に及んでいた頃、連載開始。北朝鮮で彼女の日本語教育係だった李恩恵について触れ、それが日本人、田口八重子さんであることを日本の警察も把握していると指摘。彼女の救出を訴えた。西村眞吾氏が国会で北朝鮮による日本人拉致を取り上げ、大手マスコミが大々的に報じるのは翌1997年のこと。


●北朝鮮「日本人拉致」問題【平成11年】(1999年6月23日号、拉致被害者家族インタビュー)


 1997年5月に日本政府は横田めぐみさんら、「7件10人が北朝鮮に拉致された疑いが濃い」と発表したが、救出に向けた動きは鈍かった。ジャーナリスト・落合信彦氏が蓮池薫さん、奥土祐木子さんの両親を取材。二人は1978年に柏崎の海岸近くで行方不明になっていた。残された家族はこれまで味わった苦しみと北朝鮮に対する憤り、そして腰の重い日本政府の対応に怒りを露わにした。北朝鮮で結婚した二人が帰国できたのは2002年。


 ●米同時多発テロ【平成13年】(2001年10月10日号、世界「テロ地獄」特集)


 世界中に衝撃を与えた9.11米同時多発テロは、21世紀の戦争が国家vs国家ではなく、相手がテロリストという非対称の戦争であることを示した。特集記事では今後、テロが世界各地で頻発するであろうことを指摘。また、アメリカが9.11の首謀者オサマ・ビンラディンの潜伏先であるアフガニスタンへ報復攻撃し、さらに反米勢力筆頭であるサダム・フセインも標的になっていることを指摘した。そして今なお世界各地でテロが続いている。

 

 ●東日本大震災【平成23年】(2011年5月4・11日号、「オペレーション・トモダチ」)


 未曽有の被害を出した東日本大震災で、防衛省は自衛隊員23万人の約半数にあたる10万人超を投入して救助、支援、復興にあたった。また米軍も「オペレーション・トモダチ」を展開、空前の規模の救援活動を行った。そのひとつ、気仙沼湾に孤立する大島の救援作戦に同行密着。同島には約2000人の島民が取り残されていた。一連の作戦を基地問題を抱える米軍のPRと捉える向きもあったが、多くの被災者が救われたのは紛れもない事実だ。


 ●金正日死去【平成24年】(2012年1月11・18日号、金正恩「血みどろの権力闘争」)


 世界に例を見ない「世襲」によって独裁者となった金正日総書記は、2011年12月17日に死去した(発表は19日)。死因は急性心筋梗塞と発表されたが、突然の死に暗殺説が囁かれた。特集記事では、「三代目」の金正恩が権力基盤を固めるため、血みどろの権力闘争に突入すると予測している。キーマンは金正日の長男で、中国と蜜月の関係にあった金正男。彼は5年後の2017年2月13日、マレーシアのクアラルンプール国際空港で暗殺された。一方の金正恩は韓国の文在寅と手を結び朝鮮半島支配を目論んでいる。


※SAPIO2019年1・2月号

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