枝野幸男官房長官 総選挙の年の生活費は295万円だった

2月1日(火)17時0分 NEWSポストセブン

 歴代最年少で官房長官に就任した民主党の枝野幸男氏。自ら繰り返す政治家としてのアピールポイントは「クリーン」に尽きる。そこで本誌は、枝野氏の政治資金収支報告書を紐解く。下表(※)をご覧いただきたい。


 枝野氏はこの数年、収入の大半を政治団体に寄附している。本人寄附の額は2003年には1000万円強だったが、2006年以降は毎年1700万円前後を寄附している。寄附総額は7年間で、1億円を超える。


 国会議員の所得等報告書によると、枝野氏の所得は議員歳費(報酬)、弁護士報酬、テレビの出演料や講演料を合わせて毎年2200万円前後だから、差額の約500万円で夫婦子ども2人の家族4人が生活している計算になる。


 資産公開を見ると、政権交代を賭けた総選挙の前年大晦日(2008年12月31日)には、預貯金(定期口座)の残高がゼロだった。不動産や有価証券もなく、資産は車3台だけである。この数字を見ると、台所は火の車だったと想像される。


 とはいえ、枝野氏は現在、東京・赤坂の衆院議員宿舎に住み、家賃は月額約9万2000円だ。これは民間より格安とはいえ、光熱費もかかる。義父母からの300万円の「仕送り献金」や建設業者代表の「100万円」がなければ、歳費からの持ち出しがもっと多くなり、生活費は残らなかったことだろう。


 不思議なのは、総選挙が行なわれた2009年には収入の8割を寄附し、その差額、つまり生活費は407万円だったはずなのに、投開票日の8月31日には預貯金が前年末の0円から、112万円に増えていることだ。


 他に収入は報告されていないから、この年は生活費を295万円に切り詰めたことになる。そこから家賃や食費、教育費、光熱費を支払えば……一体、どうやって生活していたのだろうか。


 国会議員には、歳費とは別に毎月100万円の「文書通信交通滞在費」が議員の個人口座に振り込まれる。非課税で使途報告義務のない「掴みガネ」とされるが、公式には、「公の通信や文書の発送など議員活動のために支給され、個人の収入にはできない」(衆院事務局広報課)。


(※)枝野氏の「所得」と「寄附」の金額

年度/所得/寄附/差額

09年度/2012万2816円/1605万3411円/406万9405円

08年度/2142万8286円/1650万円/492万8286円

07年度/2243万5303円/1700万円/543万5303円

06年度/2249万24円/1700万円/549万24円

05年度/2206万7338円/1037万2498円/1169万4840円

04年度/2135万2288円/1000万円/1135万2288円

03年度/2150万7266円/1116万0311円/1034万6955円


「所得」は、議員歳費、弁護士報酬、講演料や原稿料などの合計。「寄附」は、枝野氏が政党支部と自身の関係政治団体に献金した額の合計


※週刊ポスト2011年2月11日号

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