“永遠の3分”発動!藤井聡太棋王、難解な終盤戦で見せた減らない持ち時間の脅威が話題に「えっぐい」「時が止まってる」

2025年2月2日(日)22時0分 ABEMA TIMES

 盤を挟むもののプレッシャーは、どれほどのものになるのだろうか。将棋の第50期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第1局が2月2日、高知市の「文化プラザ かるぽーと」で指され、藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、王座、王将、棋聖、22)が増田康宏八段(27)に勝利した。手に汗握る終盤戦では、若き絶対王者の“永遠の3分”が発動。全く減ることのない持ち時間の数字が、ファンの視線をくぎ付けにした。

【映像】持ち時間に注目…藤井棋王 “永遠の3分”の迫力

 防衛3連覇を目指す七冠王・藤井棋王に、念願のタイトル初挑戦を決めた増田八段が挑戦する注目のシリーズが開幕。高知市で行われた第1局は、藤井棋王の先手で角換わりの将棋となると、後手の増田八段が趣向を凝らした進行となった。増田八段が大舞台のために用意した作戦とあり、その全く目の離せない展開に。中盤は長い競り合いとなり、両者にとって面白さを感じる場面もあったものの、藤井棋王が抜け出してからは一直線。手堅くまとめ切り、ゴールへ駆け抜けて先勝を手にした。

 ファンの話題となったのは、藤井棋王の終盤戦の時間のコントロール術だ。序中盤では、考え所と見れば惜しまず持ち時間を投入していたものの、増田八段の92手目に3分の考慮で玉を上がったのを最後に以降は1分以内の考慮で指し進めることに。棋王戦五番勝負では、持ち時間各4時間のストップウォッチ方式で時間が計測され、1分未満の時間は全て切り捨てになる。そのため、ずっと1分未満という短時間で指し続ければ「永遠の3分」と呼ばれるような事象が生まれる。

 それでも、一手でも間違えればゲームオーバーとなる超・緊張状態の中で繰り広げられる戦いの中、藤井棋王は“ずっと1分未満”で指しきることに。終わってみれば相手の投了となった127手まで“永遠の3分”が継続。終盤の鬼と呼ばれる藤井棋王にしかできない芸当に、見るものはただただ圧倒されるばかりとなった。

 藤井棋王が見せつけた“永遠の3分”に、ファンも大興奮。「えっぐい」「恐怖しかないw」「かっこよすぎだろ」「発動w」「プレッシャーしかないw」「時が止まってる」「まっすーはプレッシャーやろなぁ」「こええええw」と多くの反響が寄せられていた。

 シリーズを見事白星発進した藤井棋王だが、ファンの声をよそに課題も口にする。「本局は時間配分を含めて課題が残るところもあったかなと感じているので、そのあたりをしっかり振り返って第2局以降に活かしていきたい」と気を引き締めていた。注目の第2局は2月22日、石川県金沢市の「北國新聞会館」で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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