親世代が困る祖父母による孫育て行為「菓子の与えすぎ」など

2月2日(火)16時0分 NEWSポストセブン

 高齢化が進んでいるとはいえ、元気な高齢者が多いのも事実。おじいちゃんおばあちゃんが、孫の面倒を見てくれるということで、助かるというパパママ世代も多いが、一方で「孫育て」に困っているという声も。


 本誌は、12才以下の子供が数か月に1回以上、祖父母に会うことがあるという、20〜49才の既婚女性200人を対象に「子育てに関するアンケート」(2016年1月、カクワーズ調査)を実施。このアンケートで、52%の母親が「やめて!」と切実に訴えていたのが、祖父母による菓子やおもちゃ、小遣いの与えすぎだ。


 祖父母にしてみれば、「目くじらたてるほどのこと?」と思うかもしれないが、このささいと思われる行為が孫の健康や情操教育上、悪影響を与えるきっかけとなってしまったら、どうだろう。


 昨今は、3度の食事とおやつの時間を決め、ダラダラ食いを避けることが、口腔内を中性に保ち、虫歯の抑止力になるといわれる。母親学級などでも推奨され、出産前からそうした知識を身につけて子育てに臨む人も少なくない。


 しかし、親がせっかく、甘い菓子を常食させないで子育てしてきたのに、それが祖父母からもらう飴玉ひとつで崩壊してしまうこともある。それまで飴を食べたことのない子供が、その後、飴を欲しがるようになるケースは少なくないという。


 結果、虫歯にでもなってしまった日には、「祖父母のせいで、私の努力が水の泡!」と、根深い恨みを買ってしまいかねない。


 しかし、菓子の与えすぎはぐずる子供をなだめるための“苦肉の策”という場合もあるため、祖父母を責められない面も。ただ、「甘いものは菓子である必要はない」と食育指導士、健康管理士の齊藤淑江さんは言う。


「私の知人女性が姑に子供を預けた時のこと。孫が欲しがるだけ菓子を与えるので困っていたそうですが、ふとしたことで、姑が子供の頃は、干し芋を作って食べていたと知ったのだそう。ならば、孫にもチョコや飴ではなく、干し芋を食べさせてほしいとお願いすると、姑は喜んで作り方を教えてくれたそうです」


 干し芋など、手作りのヘルシーなおやつは、今の母親にはむしろ理想的。しかし、作り方を知らない人も多く、祖父母と孫で一緒に手作りすれば、体にもよく、遊びにもなっておすすめだ。



 お菓子だけではなく、おもちゃも然り。たとえ欲しがっても、親がすぐには買い与えず我慢する力を身につけさせようとしているのに、それを台無しにするような行動をとるのは×。せめて「買ってあげてもいいかしら?」と、判断をあおいでからにすれば、角は立ちにくい。


 菓子などの与えすぎにつづいて、親世代からNGとされていた「孫育て」が、育児論のおしつけだ。育児の方法は時代とともに変わっていくもの。子育てアドバイザーの高祖常子さんはこう話す。


「最近、市区町村で“孫育て講座”も開かれています。受講すればきっと、子供世代との育児の溝が縮まるきっかけになるでしょう」


 特に病児の対処法や予防接種の常識は大きく変わっており、新たに学ぶことは実利的でもある。


「子育ての最終責任は親にあります。万が一、取り返しのつかないことになっても、祖父母が孫を産み直してお返しするなんてことができないのですから、安全面については母親世代に従うか、現代の子育て本を読んで学び、自分の常識を振りかざさないことです」(齊藤さん)


 そして、厳しく叱りすぎることも、NG。集団の中で揉まれて育ったのは団塊ジュニアまで。最近は、「むやみに叱らない」「上手な言葉がけ」で子供を伸ばすのが主流となっている。白梅学園大学・短期大学の学長で教育学者の汐見稔幸さんはこう言う。


「話し方次第で、叱ることなく、問題行動を止めることもできます」


 とにかく、祖父母は、親の教育方針に反したり、日頃の努力を無にする行動は、とるべきではないのだ。


※女性セブン2016年2月11日号

NEWSポストセブン

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