「パニックになるね」古森悠太五段VS藤本渚五段、次世代の関西棋士の白熱バトルに両軍騒然「新手筋」「これは慌てる」/将棋・ABEMA地域対抗戦
2025年2月4日(火)8時30分 ABEMA TIMES
![](https://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0204/0156560549/abt_0156560549_1_thum800.jpg)
地域を背負う強い気持ちは誰にも負けない!そんな思いがあふれた瞬間だった。全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の予選Aリーグ1回戦第2試合、関西B 対 中国・四国が2月1日に放送された。関西Bの古森悠太五段(29)と中国・四国の藤本渚五段(19)が激突した一戦は、端をめぐる激しい戦いが繰り広げられることに。両者の鋭い攻め合いに、両軍からは「ひえ〜!」と驚きの声が上がった。
初戦から3連敗と苦しい状況に追い込まれた関西B。第4局の副将戦、中国・四国の藤本五段との戦いに向かったのは、新・関西将棋会館が新設された高槻市出身の古森五段だった。優しい雰囲気から“高槻のプリンス”の異名を持つ古森五段。前期は地元のマスコットキャラクター・はにたんのピンバッジを胸に奮闘し、個人5勝3敗の成績でチームに貢献していた。
期待を背に対局場に向かった古森五段VS藤本五段戦は、角交換向かい飛車の出だしに。相手は公式戦でも高勝率、「ABEMAトーナメント2024」の個人最多賞、最多対局賞の2冠を獲得した若き実力者だ。古森五段は強敵の後輩との対戦となったが、「ここで流れを引き寄せるように」と強い気持ちを見せていた。
じりじりとした駆け引きの中で、9筋をめぐる戦いへと発展。古森五段の△9五歩の突き捨てに対し、藤本五段は首筋に手を当てて熟考した後▲同香と走った。首をひねる藤本五段に対し、古森五段はぐいぐいと先手陣へ踏み込んで行く。この両者の激しい折衝に、中国・四国の控室では「ひえ〜!」「これは慌てる!」「パニックになるね!」、関西Bの控室からは「え?取りに行くの?香車を」「新手筋ですね」「時間がなさすぎて…」とトップ棋士たちが大混乱となっていた。
この表情に、ファンも大興奮。「皆楽しそう」「常にパニックな山ちゃん」「端攻めきびしいか」「どっちも持ちたくない。危ない」「おいおいおい」「手筋きた」と多数の反響が寄せられた。
一気に大激戦へとなだれ込んだ戦いは、終盤で藤本五段が自玉の安全度を見切って古森五段の玉頭に殺到。互いの意地がぶつかる華々しい戦いとなったが、藤本五段がフィッシャールールのセンスを見せつけ勝利をもぎ取る結果となった。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)