故笹井芳樹氏の妻 小保方氏手記は「読んでも仕方ない」

2月4日(木)7時0分 NEWSポストセブン

波紋を呼ぶその手記の内容とは?

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「あれから1年半ですか…。早いものですね。当時は本当に大変でした。悲しみはもちろん、マスコミが1時間おきにきて、ピンポンを鳴らすものですから。今、ようやく落ち着いた生活ができるようになりました」


 冷たい雨がそぼ降る1月29日の正午。神戸市内の自宅で言葉を選びながら話すこの女性は、理化学研究所の元副センター長・笹井芳樹氏(享年52)の妻A子さんである。


 2014年8月の笹井氏の自殺は、日本中を揺るがした『STAP細胞騒動』の中で起きた最悪の悲劇だった。愛する家族の死は、どれだけ時間が経とうとも癒えることはない。絶望の底で長く沈黙を守り続けていたA子さんだが、このたび女性セブンの取材に応じた。


 理由はハッキリしていた。再び“彼女”が表舞台に立ったからだ。女性セブンがA子さんを訪ねた同日、小保方晴子氏(32才)の手記『あの日』(講談社)が発売された。


「ネットで手記の話を知って。驚きました。読む予定ですか? ないです。読みません。研究のことというより、“自分がいかに苦労したか”という内容だというので、読んでも仕方ない」(A子さん)


 初めて語られた妻の肉声には、小保方氏も知らない事実が含まれていた。


《あの日に戻れるよ、と神様に言われたら、私はこれまでの人生のどの日を選ぶだろうか。一体、いつからやり直せば、この一連の騒動を起こすことがなかったのかを考えると、自分が生まれた日さえも、呪われた日のように思える》(手記『あの日』より。以下、《》内同)



 手記はこんな一節で始まる。253ページに及ぶ同書の中身は大きく分けて4点。


【1】ハーバード大学への留学から理研に入るまで

【2】STAP細胞論文の栄光と転落

【3】笹井氏への恩義

【4】メディアスクラムの恐怖


 前半の【1】と【2】は難解な科学用語のオンパレードだが、ひと言でいうならば「自分は研究不正などしていない」という自己弁護に終始している。次々と発覚した論文の瑕疵(かし)については真摯に反省しつつ、《研究に際しては一片の邪心もありませんでした》。盛んに報じられたES細胞の混入説は《仕組まれたもの》とし、共同研究者の若山照彦・山梨大学教授の過失であると主張している。


 中でも目を引くのが【3】の笹井氏に関する記述である。


《(笹井氏との会話は)私にとっては自分の脳細胞がこれまで体験したことのない働きをしているのを実感するほどの知的体験だった》

《途切れなくつむぎだされる言葉は優雅で的確でかつリズミカル。まるで間違えずに音楽を演奏しているかのよう》


 彼女が笹井氏に心酔する様子が伝わってくる。A子さんが語る。


「そんなふうに書かれているんですか…。でも、家での主人は研究者ではなく、明るい元気な良き父親でしたから。仕事場の主人は想像がつかないんです。幅広い知識でいろんなことを教えてくれる人ではありましたので、まぁ、彼女が慕ってくださったのは事実なんでしょうけど…」


 小保方氏と笹井氏はたびたび蜜月な関係が報じられ、一部では「不倫疑惑」まで書かれた。だが、A子さんは一蹴する。


「なんだかそんな報道もありましたね(苦笑い)。でも、それはないです。ふたりはみなさんが思っている関係とは違いましたから」


※女性セブン2016年2月18日号

NEWSポストセブン

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