地震対策 平安は倒壊対策、江戸は火消し、令和はスマホ

2月4日(火)7時0分 NEWSポストセブン

東日本大震災からまもなく9年(時事通信フォト)

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 日本列島は地震の巣。日本人は太古の昔から、しばしば襲ってくる烈震に悩まされ、その都度、それを教訓として「次の地震への備え」を創意工夫してきた。ただ、時代によって、その備えはガラリと変わる。


 たとえば、平安時代ならば大型化する建物の倒壊対策が焦点だった。江戸時代なら、人口密集地の木造家屋が延焼しないように、とにかく「火消し」を充実させた。


 それでは、2020年の東京を直下地震が襲ったら──。


 高度に情報化された現代社会では、地震対策でも「情報格差」が生まれる。家族が無事なのか、どこにいるのか、どの避難所は安全なのか、食料はどこにあるのか、水はあるのか、稼働している病院は──。


 防災アドバイザーの岡部梨恵子さんが話す。


「スマホを使いこなせるかどうかが命を分けるといっても過言ではありません。まずは、LINEやカカオトークなど、相手がメッセージを読めば『既読』がつくSNSは、安否確認に必須です。ステータスメッセージ(自分の名前欄の下部に表示される小さなメッセージ)に『無事です』とか『〇〇避難所にいます』などと書いておけば、直接連絡が取れなくても伝わります。


 ぜひ知っておいてほしいのが『三角連絡法』です。被災地同士はつながりにくいので、被災地から離れたところにいる知人を介して三角形で連絡を取り合う方法です。たとえば東京で被災したら、まず地方の親戚に連絡を取ってみる。遠方だとつながる場合があるのでトライしてください」


 災害時に電話番号「171」にかけて安否情報を伝えられるNTTの「災害用伝言ダイヤル」も有効だ。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんが言う。


「音声案内なので子供でも高齢者でも伝言を録音して聞くことができます。伝言あたり30秒以内なので、現在地やけがの状態、次に連絡する時間など最低限必要な内容は、事前に考えておいてください。毎月1日と15日は試用可能なので、日頃から使えるように練習しておきましょう」


◆スマホの充電切れは絶対避けたい


 被害の状況も気になるところだ。


「『Yahoo!防災速報』が無料アプリの中で最も充実しています。情報を知りたい市区町村を最大3つ選択可能で、全国共通の災害情報、自治体からの緊急情報などを通知できます。『NHKニュース・防災』アプリや、防災情報に強い地域FMも聴けるアプリ『radiko』、ツイッターの自治体アカウントなども最新情報が取りやすい」(和田さん)


 巨大地震の発生時は余震などの危険があり、被害状況によっては避難所や遠方の親族の家に身を寄せることも必要になる。いざ向かおうとしても渋滞や道路封鎖などもあるだろう。そんな時に活用したいのが、トヨタがウェブサイト上で提供する道路情報サービス「通れた道マップ」。トヨタ車に搭載された車載通信機のビッグデータを収集し、通行できる道路などをリアルタイムで地図上に表示するので、逃げ遅れも回避できる。


 避難生活では「水問題」は避けて通れない。各自治体の水道局などが用意する災害時給水ステーションの場所を知るには、「ロケスマ」というアプリが一役買う。アプリを起動して「コラボ+」タブをタッチすると、東京や神奈川の「災害時給水ステーション」マップがあるので、該当地域なら使わない手はない。


 スマホはまさにライフライン(生命線)。どのような状況でも充電は絶対に切らしたくない。


「モバイルバッテリーを持っていても、それもいつかは電池切れし、再充電できるかどうかわかりません。私のオススメは『水電池』。電池にスポイトで水を入れることで使用できる電池で、液漏れしないという特徴があるので、未開封状態で20年未満の長期保存が可能です」(岡部さん)


 さらに強電力なのは充電器「アクアチャージ」だ。専用ケースに発電用塩とコップ1杯の水を入れるだけでスマホ2台をフル充電できるという。


「手動でグルグルと手回しすれば、自家発電して稼働するラジオは昔からありますが、最近はそこにスマホを接続することで充電できる商品があります」(岡部さん)


 一家に一台、必携だろう。


※女性セブン2020年2月13日号

NEWSポストセブン

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